第23話 クラン勧誘
いきなりの質問に二人は動揺したが、冷静に返答する。
「あぁ、さっきデビルラビットと遭遇したんですが、ナミアが倒してくれました。」
「は、はい、なかなか手ごわかったですけど。」
「そうか、ナミア君が。ナミア君はそんなに戦闘が得意ではなかったと思ってたんだけどね。ギアト君、君はとても恵まれているね。」
「そうですね。」
この場はなんとかごまかすことができた。
「そうだ、ギアト君はもうどこかのクランには所属しているのかい?」
「え?いやまだ所属はしていないです。」
「ほうそれはちょうどいい。私のクランに入らないかい?」
「え?!」
予想もしていなかった返答に思わず大きな声が出てしまう。
エクロのクランは現在エクロを合わせて4名しかいない。その理由はクランに入るにはエクロに認められなければいけないからだ。そのため、所属している人は全員かなりの猛者だ。そこにいきなりエクロから勧誘されたとなれば驚かずにはいられなかった。
「ど、どうして俺を?」
「なにか君には特別な力を感じてね。ギアト君、君は間違いなく将来大物になる。私が保証しよう。」
「い、いやそんなことは…。」
「まぁいきなりそんなことを言われても困るよな。でも私は本気でそう感じたんだ。だからクランに勧誘した。」
(この人俺の正体見抜いてるんじゃ…?とりあえずこの場から早く去ろう。)
「せっかくのお誘いとてもうれしいんですが、やっぱり俺にはちょっと…。」
「そうか、残念だが仕方ないな。気が変わったら声をかけておくれ。いつでも歓迎するぞ。」
「ありがとうございます。では俺らはこれで。」
ギアトとナミアはエクロと別れた後調査を切り上げ、街へ戻った。
「いやーなんかエクロさん勘づかれてませんでしたか?」
「どうだろうな。さすがに俺の正体までは気付かれてないと思うが。」
「でもさすがでしたね、ギアトさんの力を見抜いてクランに勧誘するなんて。」
「油断ならないねあの人は。」
ナミアとの別れ際にナミアが「あ!」といって話してきた。
「ギアトさんごめんなさい、伝え忘れていたんですけど1週間後に中央軍部会議があるじゃないですか。それに私たちも参加してほしいといわれたんです。」
中央軍部会議とは3か月に一度行われる、王国の重役が集い魔物の動向や国の治安状況などを話し合い今後の動きについて話し合う重要な会議だ。
「あ、そうなのか。分かった。」
そう返事をし、今度こそナミアと別れた。
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