第20話 魔物強化
家に着いたギアトは晩御飯を食べた後、これからに備えるため毎日剣術をさらに磨くことにした。
(この先どのれほど強い魔物が出てくるかわからない。用心しておくに越したことはないだろう。)
独自で編み出した剣術 水鏡 は無駄な動きを極限までそぎ落とし、体力を温存しつつ洗練した動きを追求した剣術だ。
翌日になり、ギルドへ向かう。道に迷ってしまい少し遅れてしまった。
「あ、ギアトさんおはようございます。遅かったですけど何かあったんですか?」
「いやーちょっとだけ道に迷っちゃって。」
「そうなんですか。ちょっと思ってたんですけどギアトさんってもしかして方向音痴だったりします?」
「い、いやいやそんなことは…。」
「だって昨日もクエストに行ったときに何回か帰る方向見失ってたじゃないですか。」
今まで誰にも方向音痴だということはばれていなかったのだがついに知られてしまった。
「なんというか細かい道を覚えるのが少し苦手なだけだよ。」
変なプライドがあり、素直に認めたくなかった。
「いや、それって方向音痴となにが違うんですか?」
「そ、それは…。」
なにも言い返せなかった。
「まぁ、そうだな。うん、方向音痴だ俺は。」
「それで今まで冒険者やってたってどうやってたんです?クエストいくたびに迷子なりそうですけど。」
ナミアは少し馬鹿にしたような口調で言った。
「おい、馬鹿にするなよ。なんとなくの道順は覚えるようにしてたし、地図もちゃんと持っていたから迷子なんか数回しかなったことない。」
「数回は迷子になったんですね…。」
「ちゃんと帰れたんだからいいだろ。」
「もしかしてパーティーを組もうと思ったのって迷子にならないようにするためでもあったんですか?」
「…………。」
「図星ですか。まぁこの話はこれで終わりにしますね。昨日シャルロ様から言われた検証に向かいましょう。」
「あぁ。」
ギアトはランク2のスライム5体の討伐のクエストを受注し、ナミアも受注した。
スライムが生息しているリーゲル湿地に到着し、スライムを探す。
「あ、いましたよ。」
ナミアが指をさした方向に2体のスライムがいた。
「よしそれじゃ検証開始してくれ。」
「はい。」
ナミアはスライムに向かって強化魔法を使う。
「高次元火力。」
上級魔法のバフをスライムにかける。こちらに気付いたスライムが襲い掛かってくる。
「さぁ、どれほど力が強化されてるかな?」
ギアトがスライムの攻撃を受け止める。明らかに普通のスライムより攻撃力が強かった。
「ほう、けっこう強くなってる。これはナミアの予想大当たりだ。」
「なんか嬉しいような、嬉しくないような…。」
「何はともあれ強化魔法は魔物にも適用されることが分かったな。さっさとクエスト終わらせて報告するぞ。」
ギアトは軽く強化されたスライムを討伐すると残りの3体も討伐し、ギルドにクエスト達成報告をしてまた城へ向かった。
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