第18話 報告
「そのようなことが…。」
ギアトの話を聞いたシャルロと側近の部下たちは驚愕していた。
「やはりその異常事態はスドウコウヤが関わっているのだろうか?」
「まだ情報が少なすぎるのでわかりません。ただ操られていていた可能性はあります。」
「そう思う根拠は何だ?」
「先ほどガリアを2体倒した後残りのガリア達の動きがバラバラになったといいましたよね?多分その理由は集団的な動きをするように操られていたからだと思うんです。でも私が2体倒したことによって集団的な動きが難しくなって動きがバラバラになったと考えています。」
シャルロは顎に手を当て
「なるほど。」
とつぶやいた。
「もう一つ聞きたいことがある。魔物を人為的に強化することは可能なのか?」
その質問にはナミアが答えた。
「現時点では可能だと考えています。強化魔法は人間にしか使用した事例しかありませんが、他に適用した事例がないというだけで魔物にも強化魔法が使える可能性があります。ただ明確な根拠があるというわけではありません。」
「では可能かどうか検証を頼みたい。」
「分かりました。」
ナミアは大きくうなずいた。
「私からは以上だがほかに何か報告することはあるか?」
「いえ、ありません。これで失礼いたします。」
ギアトが答え、二人は玉座の間を後にした。
玉座の間から出た後ナミアは少しうなだれながら
「はぁ緊張した…。」
と言った。
「お疲れさん。あんまり緊張してるようには見えなかったけど。」
「そう見えるようにしてただけですよ。心臓バックバクだったんですから。」
「ハハッ、そうか頑張ったな。」
「なんか子ども扱いしてません?」
ナミアは少しにらみながらギアトに言った。
「いやいやそういうつもりで言ったんじゃないよ。誤解しないでくれ。」
「それならいいですけど。」
不意に後ろから誰かが歩いてくるのがわかった。ギアトが振り返るとそこには肩より少し伸びた美しい金髪にコバルトブルーの瞳、黄金比のように一瞬見ただけでも美しいと思う顔だちをしている女性とその女性の護衛役と思われる兵士がいた。
「え?!王女様?!な、なんでここに?」
突然のことにナミアは大声を上げる。
「ビックリさせてしまったようですね。申し訳ありません。カヤ・オルアイと申します。以後お見知りおきを。」
歴史上一番美しい王女といわれている人物で、ギアトも当然知っている。
「あ、あの王女様何か私たちに用があるのでしょうか?」
ギアトも少し動揺しながら質問した。
「はい。とはいってもお二人に用があるというわけではなく、ギアトさんにお伝えしたいことがあるのです。」
「伝えたいこと?」
何のことかわからず混乱する。
「ですので少しだけ私の部屋に来てはいただけないでしょうか。」
「お、王女様の部屋にですか?!」
「えぇ。フフッそんなに身構えなくても大丈夫ですよ。」
(そんなこと言われてもいきなり部屋に来いって言われたらそりゃ身構えるだろ!)
心の中でツッコむ。
「え、えぇーと、それじゃ私は先に帰りますね。お疲れさまでしたぁ〜。」
ナミアはこそこそと帰ろうとした。
「あ、あぁお疲れ。明日からはギルドで集合しよう。」
「わ、分かりました。」
足早にナミアは帰っていった。
「では部屋までご案内いたしますのでついてきてください。」
護衛の兵士が促す。ギアトはおとなしくついていった。
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