第15話 危機一髪
「きゃあああ!!!」
予想外のことにナミアは悲鳴を上げたが、間一髪のところで回避した。しかし、突然のことで態勢が整っておらずバランスを崩し近くで転んでしまった。
「やべぇ…!」
ギアトはすぐにナミアを助けに向かおうとするが、ガリアが立ちふさがり重いパンチを繰り出してきた。避けたとしてもまた別のガリアが攻撃を仕掛けてきて助けに行けないと思ったギアトは左腕でガリアのパンチを受け止めることにした。
「超硬質!」
身体強化魔法を使い魔力のエネルギーを左腕に集中させることによって左腕を鋼ほどの硬度にし、受け止める。
「ぐッ…!」
「グオォォォォォ!!!」
強化していても骨にまで振動が伝わっているのがわかった。予想以上に重い一撃だった。ただガリアも予想以上に固い腕だったのか悶絶していた。ギアトはすぐに隙を見せているガリアの腹に剣を突き刺した。
「グガァァァァァ!!!」
刺されたガリアは断末魔を上げながら地面に倒れた。
そのころナミアはなんとか態勢を立て直そうとするが間髪入れずガリアが攻撃を仕掛けてくる。
「や、やばいって!」
その攻撃も頭からスライディングし、ギリギリ避けることができたが完全に体制が崩れ次の攻撃は避けることができなさそうだった。そこにまたガリアが攻撃をしてくる。ナミアは死を覚悟したその時目の前のガリアがいきなり口から血を吐いて地面に倒れた。
「………え?」
何が起きたかわからず呆然としているナミアの前にギアトが駆け寄った。
「大丈夫か?ケガしてないか?」
「え、あ、あのもしかしてギアトさんが倒してくれたんですか?」
「ん?あぁギリギリのところだったな。」
「本当に助かりました。ありがとうございます!」
「お、おう」
面と向かって感謝され、少し照れ臭かった。
残りのガリア達が怒り狂いながら向かってきた。先ほどまでは統率されたような動きをしていたが、今度はバラバラな動きだった。
「戦う前にも言ったが、油断は禁物だからな。心に刻んでおけよ。」
「はい、もうあんな失態は犯しません。」
ギアトもガリアに向かっていく。先頭のガリアの攻撃を軽くかわすと背中と足を切りつけ、行動不能にして頭に剣を刺した。残り2体のガリアはさらに興奮していた。次々に攻撃してくるが闇雲に攻撃してくるだけなので簡単に隙を付けた。あっという間に残り2体のガリアも討伐し、静寂が訪れた。
「す、すごいですね。予想以上に強かったですギアトさん。全然私の出番なかったです。」
「なんかいきなり動きが弱くなったからあっさり倒せたよ。それよりもこの異常な事態は急いで王に報告したほうがいいな。」
「私もそう思います。一体このガリア達に何が起きたんでしょう?」
「まだ何とも言えない。とりあえず今日はもう引き上げよう。ついでな感じだけどクエストも達成できたし。」
ガリアの首を二つ袋に入れ町に戻った。
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