第13話 ナミアの人気
「あ、そうだ。ちょっと聞きたいんだけど、ナミアは結構有名なんだよな?」
ギアトは唐突にナミアに質問した。
「えぇまぁ、そこそこ有名だと思いますけど。」
「じゃぁ、ギルドに入ったら嫌でも人目につくよな?」
「何を言いたいんですか?」
「さっき説明した通り俺は身分を隠してる身だ。だからなるべく目立つようなことはしたくない。けど、ナミアと一緒にギルドに入ってクエストを受けたら嫌でも目立つだろ?」
「まぁ、そうかもしれませんね。」
「だから俺とナミアは従姉妹っていう設定にして、ナミアは新米冒険者の俺の手伝いで一緒にクエストを受けるって形にしたいんだ。」
急な提案にナミアは少し困惑した表情になった。
「い、従姉妹ですか?」
「あぁ。そうしとけばあまり違和感はないだろ?」
「うーん、まぁそうしたほうが良さそうですね。その設定で行きましょうか。」
「ありがとう。よしそれじゃ行くか。」
二人は再びギルドまで歩きだす。少ししてギルドの前に着き、中に入る。ナミアが中に入ると、中にいた冒険者達が一斉にギアトとナミアの方を見た。
「おい、あの人ってナミアさんじゃないか?」
「ナミアって、『賢者』と呼び声高いあの人か!?」
「ナミアさんと一緒にいる男は誰だ?見たことない顔だが…」
ギルド内が一気に盛り上がる。予想以上の反応にギアトはナミアが自分が思っていたよりもすごい人物なのだと思わせられた。
「めちゃくちゃ盛り上がってんな…。なぁ、なんか『賢者』とか言われてたが、そういう称号もらってるのか?」
「いや、もらってないです。ただ冒険者の人達が勝手にそう呼んでるだけです。」
「そうか。とりあえず受付でクエストを受けよう。確認だが、国王様からの依頼内容は増加している魔物の調査と転生者のスドウコウヤの討伐ってことはわかってるよな?」
「わかってますよ。」
「よし。俺はまず、魔物の調査を中心にしようと思ってる。現時点で転生したやつの情報が少なすぎるからな。魔物の調査をしていく中でスドウコウヤの情報を集めていきたいと思ってる。」
「なるほど、わかりました。」
「じゃ、クエスト受けにいこう。」
受付に行き、クエスト一覧を見る。当然、新米冒険者のギアトにいきなりランクの高いクエストは受けさせてもらえない。ギアトはランク3のガリア2体の討伐クエストを受注し、ナミアもそのクエストを受注した。
二人はそのままギルドからでようとしたところに他の冒険者が話しかけてきた。
「あのー、賢者ナミアさんですよね。隣にいる方はナミアさんとはどのような関係で?」
「俺はギアトと言います。ナミアとは従姉妹の関係です。新米の俺を手伝ってくれるということで一緒に行動しています。すみません、ちょっと急いでいるのでもう行きますね。」
ギアトはナミアの手を引いて足早にギルドを後にした。
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