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クビになった派遣の床に落ちたのは、国家を私物化できる13のマスターライセンスでした  作者: Eternity Beat


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【なろうサピエンスへの警告プロトコル】 6/26 18:10同期 : 第二弾

ネットワークが不通のはずの死の空間で、なぜデータがリークした。ここは人体を蝕む低周波帯だ。「俺が使っていたのは、万が一に備えて持ってきた完全スタンドアロンのノートPCだぞ。WANには一切繋げない。だから俺のハッキングガジェットすら意味を成さないと分かっていた。だから俺は、ノートPC既存のキーボードで、物理的にキルコマンドを打ち続けるしかなかったんだ」そしてこの空間に入ってから、アキラや歩実は、あの奇妙な違和感に気づかなかったか?「……お前らが、少し仮眠した時――」クソ、いや、まだ分からねえ。だが、俺の推測が正しければ、この那須の空間自体が巨大なネットワークを構成している。それも、既存の電子デバイスを経由するんじゃない。サピエンスの脳内パルスから直接データを抜き取り、PATHパスを強制的に繋げているんだ。ここは、かつてサピエンスの脳波からデータを抽出し、AIへと移植を行っていた『先代AIファクトリー』の成れの果て。――そう仮定すれば、一連の怪奇現象すべての説明がつく。(と、ここでアンチどもが『やっとボロを出した』と掲示板で喜んでいるんだろうが、浅はかすぎるんだよ)「アキラ、お前さっき仮眠したよな? 歩実はどうだ」「……うん。私は少しだけ、仮眠したよ」答えが出た。「夢」だ。お前ら、仮眠した時に妙な夢を見ただろ。俺は、「アキラ、お前がハッカーになる前、携帯ショップの店員だった頃の夢だ。そして歩実、お前は高校時代、対人恐怖症を克服するためにコンビニの店員をやっていただろ。――その夢の中で、アキラと歩実、お前ら二人が揃って俺にこう言ったはずだ。『怜はDCに来る前、テクニカルサポートのコールセンターだった!』ってな。ビンゴだろ。俺たちは全員、先代AIに脳内の深層データを直接ハッキングされたわけだ」「……待てよ怜! それじゃあ、あの未来の絶対座標リークの説明になってないぜ!」アキラが引きつった声をあげる。「6/26 18:10になれば分かることだ。世界が変わった。いや、先代AIが世界を変えたんだ」「無理ゲーすぎるだろ! アーキテクトの言う言葉かよそれ! お前の設計は、コンマ1ミリ秒の狂いもないんじゃなかったのかよ!?」「――その、コンマ1ミリ秒の脆弱性を突かれたんだよ」「――そして、またもとの時間軸に戻される」

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