頼み事
投稿を間違えた!!
「俺らもあがるか」
俺が風呂からあがると食事を済ませた他の生徒が風呂に入ろうと来ていた。
「おう。封魔じゃねえか。先に入っていたのか」
「まあな。俺は先に休むわ」
俺は雅樹に軽く返事をして自室へと戻っていった。
風呂を終えた俺が部屋に行くと夜月が待っていた。
「どうしたんだ?夜月」
「先輩。希のことですが旅行に連れていくことが難しいと分かったので、私が学園に残ろうかと思い連絡を…」
夜月は申し訳なさそうに俺に事情を話してお断りした。
「そっか。じゃあ」
「すみません。」
俺が言っている途中に夜月はあらためて謝罪をしており、俺が言いたいことが途切れてしまった。
「待ってくれ。俺も行かねえよ。と言うか。俺たちが希の世話ができるくらい近い場所を変えようぜ」
俺の話に夜月はさらに申し訳なさそうに謝ってきた。
「何を言っているんだよ。俺たちの子どもなんだろ?」
夜月とのいざこざをしていると突然扉が開いた。
「旅行の間は希くんを僕が預かろう」
颯爽と現れたジオの顔はイケメンのそれではあった。
「だが。お前って信用ならねえからな。特に子どもとかには…え?まじでやるの?」
俺と夜月がお互いの目を合わせて頷いて返事を決めた。
「じゃあ…」
「おい!お前たち。このアホに任せるのかよ。こいつがやるよりも生徒がやったほうが身のためだぞ」
「うぐあああ!!」
ジオの背後に立ち、助言を言ったのは先ほどまで一緒に風呂に入っていた鳳翠だった。
「え?」
「そいつは以前。ガキを預かった。だが、その後。預けた子の親が帰ってくると子どもが化け物みたいに強い魔導士になっていたそうだ。」
鳳翠はジト目でジオを凝視し続けた。
「ハハ。何のことだ?」
「そして預けた親は子を化け物と罵り、学園にほったらかされたとの事だよ」
俺はあくまでも噂程度と思って聞いていたが、鳳翠が話す内容に重みを感じて考え直すことにした。
「どうする夜月」
「悩みますね…」
「ちょっと。怪しむことはないよ!」
ジオは確かに学園長としては信用のできるかもしれないが、子を預けることを考えるとマッドサイエンティストの系譜も感じるのも事実だった。
「じゃあ。鳳翠くん。お願いします」
「まあ。俺たちって言ったが、みんなの子だからな。頼むわ。」
「は?俺かよ」
俺たちは少し抵抗があったものの鳳翠に託して旅行へと向かうことになった。
「でも希を預けて良かったかもしれませんね。子どもを置いていくのは申し訳ないのですが、何か嫌な予感もありますので…」
夜月はそう言うと不安そうな顔を浮かべた。




