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円環の勇者  作者: 大代和史
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#5 阿、帝を自称し世界混乱する。

#5

王阿は軍を起こしてこれを鎮圧し、ここに阿の庶子の房を遣わし、これを仲国となし、房に王を自称させ、自らはその魔の土地の奪還と鎮圧の功績を土台として帝を自称した。

これを見た天は、阿の治世は失われたとして、仲に囚われていた洪に告げ、神の力を与えた。洪はこの力を持って牢を破り神命の通り阿を討伐した。しかしその直後、与えられた神の力があまりに強大さであったため、洪はその力によって自我が食いつぶされ発狂し、ついぞ強大な力を自らの肉体に保つことができず、阿を誅した直後生き絶えた。

阿の子であり、仲国王、房は勇者洪が脱獄した際、なすところがなかったが、偽帝阿 が死ぬとその肉親であり阿の後継者として名乗りを上げ、仲国の勢力を発展させた。一方で阿の庶子から嫡子になった建文は、阿の仲国を誅滅するべく諸侯に命じた。ついに、房と建文は戦い、辛うじて建文が勝利したが、房を滅ぼすには至らず、房も再起を図ることができなかった。

また、諸侯は房につくもの、建文につくもの、漁夫の利を得るものにわかれてついぞ安定を見なかった。

その10年ののち、仲国の元魔族は房から忌むべきものとして見なされていた。これに反発した元魔族とその子らは自らを天に反していると主張し魔による自治を宣言した。そしてかつての勇者かつ魔王であった昭の名を借り昭国を建国した。



この作品のことが3割増しでわかる!作品解説は

「大代和史のウェブサイト」で検索

http://ameblo.jp/hatumitu8232

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