#4王阿は愚かにして国を某国す。勇者洪現る。
王武の治世及び王文の知世は栄華を極めた。魔族による生活の知恵と恩恵、希少な環境下のみに存在した鉱産資源をもつ魔王の国と豊かな食資源をもつ南方の国との間に貿易が開始された。しかし、時代がが進むにつれ、南方の国の食糧生産力が増大したため、南方の特産物の値段が下がり、国収入が減少した。そのために、楚王 阿 はみずから天と領土を回復するとして、北方の魔族の土地を攻めた。しかし、大敗し、逆に領土を奪われることになった。その時に現れたのが新たな勇者である。
この勇者の出現により南方の国には持ち直した。領土の奪還と魔族の仲の地に出兵し、魔族の王たる昭を弑した。王阿は、褒美としてこの者を勇者とし、洪の名を与えた。そして勇者を歓待した。しかし、近臣よりかつて昭が魔王となったことを讒言され、酒宴にてこれを捉え、仲の地にある牢に幽閉した。そのころ、天の恩恵が失われたかつての仲の地は新たに再生し、その土地に其の後生まれた子は以前の通りとなった。しかし今を生きるその民の特異性は戻らなかった。そして再生した土地もすぐには十分な生産力が戻らなかった。その上神の加護により、かつて取れていた鉱山資源はなくなった。旧仲国の民はこれに抗し、度々乱を起こした。
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