洞窟探査へ
つづきです、よろしくおねがいします
リベルタが加わって、安心して戦え出した。
三人で戦う事に成れるべく魔物狩りに来て居るけど、以前だと俺が魔物を相手にして居る間は、ディーネは無防備状態で、常に不安が付き纏っていた。しかし今は、リベルタがディーネのに居る御陰で、後方に気を取られすぎる事が無くなった。
更に言うと、遠隔攻撃でリベルタが魔物を引き寄せる為、俺が必要以上に彼女達から離れる事も、殆どと言って良いくらい無くなった。
三人が、危険な状況に陥る危険性が低くなった影響で、ディーネが戦女神に変身する要因も、減ってしまった事に成る。
危険な事は、避けるに越した事は無い。
しかし、ディーネの変身した姿を、もう一度見たい気がして仕方ない。
それ程、あの戦女神姿は、綺麗だった。
もうひとつの収穫は、ディーネの使う魔法について分かって来た事がある。
彼女が『強化』を俺に対して掛ける時は、その都度基本能力が上りそこへ上乗せされて行った。
それに対して、リベルタには上乗せ分が上昇している様だ。
ディーネの『強化』は、掛ける相手で効果が違うという事が判明した。
これは多分、『進化』のスキルの有る無いに起因していると、俺は推論した。
リベルタが入って、ひとつデメリットが有るとしたら、それは何かを決める時には、女性票が強い!って事。
そして相変らずに、ディーネは不思議と、ペット捜索の依頼を好んで浮けて来る。
俺一人なら何の問題も無いが、当然の様に低報酬な処へ三等分に分配されるせいで、リベルタへ渡る分は低い、彼女ならもっと良い受注を請けれる筈なのに、申し訳ない思いが強い。
そんなある日。
何時もの様に、ディーネが本部へと出かけたが、何も受けずに戻って来た。
「ディー、今日は何も請けて来なかったのか?」
何も持たずに、黒髪を揺らしながら近づいて来た。
「えっと、メーアさんから二人を呼んで来てと、言われました」
「ふーん、何だろ……行けば分かるか」
「はい、じゃ私はリベルタさんを呼んできます!」
ディーネは、扉から飛び出し髪を振り乱しリベルタを呼びに行った。
一人本部へ向かい、メーアさんの要件を考えてみたが、思い当たる事は無かった。
ギルド本部へ着くと、派手に手招きして来る人が居る。
ちょっ、メーアさん恥かしいって!
急いで受注カウンターへと走った。
「ちょっと待ってね、二人が着てから話すから……」
「はあ……」
「お待たせしました!」
ディーネとリベルタは、直ぐに現れたおかげで、待ち惚けは少なくて済んだ。
「揃ったね、これ実はギルド本部からの依頼なのよ」
「メーア、やっかいそうな依頼か?」
「うん、依頼の内容は……
何時も、陽気なメーアさんが真顔で話し始めた依頼内容。
それは、墓地を抜けた先に地下へと続く洞窟が在り、その探索の依頼だった。
「別に、我々でなくても良さそうだが?」
如何して、俺達にその依頼が廻ってきたのか?。
「もう何組も調査に行ってるけど、皆が戻って来ないのよ」
「それを調べて来いって事なのかな?」
「そう、危険だけど報酬はその分高いわ」
俺は正直な処、依頼を請けたかった。
最近一人増えた割りに、獲得報酬は増えてない為、稼ぎたい心境が強かった。
低い報酬しか渡していないリベルタへ、少しでも良い報酬をまわしたかった。
だが、他の冒険者が戻って来ないという事は、既に死亡しているか、逃げたか。
危険度は、かなり高そうで避けるべきでは?、の想いと葛藤している処だ。
「ノベル……、如何するんだ?、止めとくか?。かなり危険そうだぞ」
「うーん」
リベルタも、危険な臭いを嗅ぎ取り警戒している。
しかし、その雰囲気を見事に吹き飛ばした奴が居た。
「請けましょう! 、ノベルさん」
一番怖がると予想していたディーネが、逆に一番乗り気に成っている。
「ん、ディー……、怖くないのか?、かなりヤバそうな場所なのに」
「少し怖いですけど、メーアさんが困ってるじゃないですか?」
「あ……、いや私が困ってる訳でも……、ないんだけどね」
メーアさんが、自分個人が困っている訳では無いと告げて、あぁそれならとディーは、態度を変えるかと思ったのに、又も積極的に受注を請けたい方向性を示した。
「でも、解決しないと困りますよね?」
「そりゃまぁ……、そうだけど」
メーアさんも、ディーネが危険な依頼にも拘らず、乗り気なのが不思議そうだ。
「ノベルさん、困ってる事を解決するのが冒険者さんの、お仕事ですよね?」
ディーネは、実に居たい所を突いてくる。
確かに、冒険者はそういう事を建前にはしてる処は、間違い無くある。
「ははは、ノベルお前の負けだな、ディーにそれを言われちゃ、引けないだろぉ」
実にその通りだ……。
一番、勇猛に見えないディーが請けると言い、リベルタもそれに賛同して。
これで、俺が危険だからと断れば、ディーネに弱虫と思われるのは、避けたい。
偉そうに冒険者と言った処で、所詮は見栄を張ってしまう。
「分かったよ、この依頼を請けよう!」
「良かったぁ、もし断られたら、嘘泣きでもしないと駄目かと思いましたよぉ」
「それはっ、止めてくれっ!」
「完全に、ノベルの方が尻に敷かれてるな!」
「くぅっ」
結局、最期までディーネに押し切られた形で、この危険な臭いが強い依頼を請ける結果に成ったが、何組も調査に向かい戻って来ない事を、メーアさんは心配していた。
「話を持ち掛けた私が言うのはなんだけど、本当に危険な依頼には違いないのよ。請けると言った以上、責任持って遂行して貰うけど、十分気をつけてよ危なかったら、絶対に逃げる事」
「ええ、承知してます。危なかったら速攻で逃げますよっ」
「では、ディーちゃん、危ないマネしちゃ駄目だからね?」
「はいっ! 、大丈夫です。ノベルさんが守ってくれますから」
「…………」
この後、リベルタから『信頼されてるじゃない』っと、ニヤ気顔でからかわれた。
何時もは、他の連中が見向きもしない、ペットの捜索とかを請けてる俺達が。
危険極まりない依頼を請けて、遂行する事に成った。
この依頼先で、又ひとつ新しい発見を目の当りにする事に成った。
ありがとうございました




