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隣の席の女の子と羨ましい


みこちゃんたちが映画館に入った少し後。


「俺らは映画終わるまで待ち伏せしますか?」


「いや、見よう。」


先輩は即答した。先輩が言うにはみこちゃんたちが見る映画は恋愛ものらしい。最近人気の作家さんの本が映画化したらしい。題名を聞いたが、みこちゃんが前読んでいたような気がする。


俺らはみこちゃんたちが座る席の三列くらい後ろの席に座る。


「桜介と日奈子は映画が終わる頃にちょうど着くそうだ。」


「了解です。」


先輩もやはりTPOをしっかり考えて小さな声で話している。


ーーー


2時間くらい経ち、映画が終わった。


みこちゃんの方を見ると涙を流していた。俺がすぐにハンカチを持って涙を拭える距離に居られればよかったのに。


少しむすっとしちゃう。


かという俺もしっかり泣いた。隣の席を見ると先輩はもっと泣いていた。そういえば東雲先輩、すごく涙脆かったよなぁ。部室に入った時たまに本を読んでいて泣いているところを目撃したことがあった。(その後は見たことをしっかり怒られたが。)


一方渡会は、けろっといつも通りの調子だ。だが、手にはハンカチ。己渡会、、俺は拳握りしめた。(特に手を出す気はないけどな)


映画館を出た後、みこちゃんたちはお昼を食べにフードコートへ向かった。もちろん俺らもその後ろを着いていっているということだ。一応その場所で五十嵐先輩と天野先輩と落ち合う予定だ。2人はお昼を食べてくるらしいので東雲先輩とご飯を食べておく。


みこちゃんと渡会の2人はラーメンを食べている。デートなのにラーメン、、?まあ、みこちゃんラーメン好きだからな、などと考えていると東雲先輩が鉄板焼きを持って帰ってきた。俺らもご飯を食べた。


数十分後、五十嵐先輩と天野先輩の2人と合流した。そして、みこちゃんと渡会の後を4人でつける。側から見るとなんとも言えない光景だな。


みこちゃんと渡会は色々な雑貨店へと入っていく。何を探しているのだろうか。


みこちゃん、楽しそうだなぁ、、


特にそれからみこちゃんたち2人に進展があったわけではなく、1日は終わった。俺らの尾行も何を見出していたのか、、、


でも本当に羨ましい。俺も渡会みたいにサラッとかっこよくデートに誘えるくらいの人になりたい。


それはそうと明日はどんな顔して会おう。だって尾行しちゃったもん。

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