隣の席の女の子と尾行
先日の渡会がみこちゃんをモールに誘ったという出来事が何故か東雲先輩たちの耳にも回り、何故か呼び出されて会議をした数日後、みこちゃんたちがモールに行く当日となった。
そして、俺と東雲先輩は2人がモールに行くのを尾行している。天野先輩と五十嵐先輩は途中から来るそうだ。
「先輩、今更ですがどうやって今日のこと知ったんですか?」
俺は小さな声で尋ねた。こんなガチャガチャした場所でバレるとは思わないが念のためだ。
「日奈子が心琴と後輩が今日のことを話しているのを聞いたそうだ。そこから知った。」
東雲先輩は俺の気遣いを無にすべく普通に喋った。
「そうだったんですね。。」
俺は苦笑いをした。まあ、聞こえてしまったものはしょうがない。
「渡会というやつに先越されたな。心琴とのデート。」
「え、俺が先ですよ。」
「あれ?そうだったけか?」
「遊園地いきましたもん。」
「でも、それはデートをしようと約束をして行ったのか?」
ゔ。先輩は俺の心をぐさぐさ突いてくる。
「きっとお前のことだ。“デート”という単語は使ってないんだろう。心琴を口説くのに。」
「よくおわかりですね、、」
ちょうどみこちゃんと渡会の待ち合わせの時刻、11時のチャイムが鳴った。
「お、あれが渡会か。」
大きなサービスカウンターの前で待つ心琴ちゃんの元に渡会がやってきた。いつもの着崩した制服とは全く別の雰囲気だ。黒のズボンに白に花柄のワンポイントが入ったロングシャツ。髪は少し長いのでハーフアップにしている。耳にピアスをしていて、指には学校の時にもつけている指輪をしていた。
ライバルに対して最も抱きたくない感情なのだが、、、渡会とっってもかっこいいな。
「あいつかっこいいな。」
東雲先輩も同じことを考えていたみたいだ。
渡会に比べて俺の格好はゆったりしたジーパンに黒のチャック付きのパーカー。先輩に急に呼び出されたから全然渡会ほどかっこよくないと思う。
「お、ホシが動いたぞ」
「先輩、俺ら刑事じゃありません。」
「たまにはいいだろ。ずっと勉強勉強なんだ。息抜きだよ。」
そっか、先輩受験生だもんな。
そんなことを考えながら歩いていると、映画館の前に着いていた。
もしかして、映画デート、、?




