隣の席の女の子と5月
2年生になって1ヶ月が経った。
俺はみこちゃんと同じ委員会に入ることが成功し、比較的みこちゃんにとって近い存在になれた気がする。
思い込みじゃないことを願う!!
しかし、自分とみこちゃんの仲が深まっているということは恋のライバルとみこちゃんの仲も深まっているということ。
お昼もたまに3人で食べるようになったりとかして、、
このままみこちゃんが渡会くんのこと好きになっちゃったらどうしよう。
とても不安だ。
5月はゴールデンウィークがあるため、みこちゃんとどこかに行けるかと思ったが部活が忙しいそうだ。もうすぐ定期演奏会があるため準備を進めているそうだ。次こそは体調を万全にしてしっかりみこちゃんの勇姿を目に焼き付けたいものだ。
「おーはよ!」
みこちゃんが挨拶をしてくれた。
「おはよう。」
こうやって挨拶できることだけでも毎日の俺の喜びだ。
時間は飛び、昼。みこちゃんは今日は他の友達と食べるらしくロビーへ行ってしまった。そのため、グループがもうできた教室でぼっち飯は気まずいので俺は部室へ行こうと決めた。
部室のドアを開くとやはり東雲先輩と天野先輩と五十嵐先輩がいた。三角関係だの色々合ったがなんだかんだ仲良くやっているみたいで安心した。後輩ながら心配していたのだ。
「藤田、今日はぼっちか?」
相変わらずのデリカシーの無い言葉を発する東雲先輩。
「ちょっと、そんな言い方良くないわよ。ぼっちだなんて言ったら可哀想。」
そんな東雲先輩を注意する天野先輩。
天野先輩の言葉、地味に心に刺さるんだが、、
俺は得意技の愛想笑いをした。
「まあまあ二人とも。藤田くん、せっかくだし一緒に食べない?」
二人のことは若干スルーして俺を誘う五十嵐先輩。
久しぶりに3人で揃っている姿を見たのでなんだか新鮮な気分だ。
五十嵐先輩のお言葉に甘えてご飯をご一緒させていただくことにした。
「それで、どうなんだ?」
東雲先輩は俺に尋ねる。
「どうって?」
みこちゃんとのことかとも思ったが、気づかないふりをしておく。
「心琴とのことだ。」
やっぱそうだったか。
「特に変わりはありませんよ。」
「そうなのか、、」
少し先輩は悲しそう。後輩の恋愛事情がそんなに気になるのか。
「え、藤田くん、心琴ちゃんのこと好きなの?」
天野先輩は驚いた表情で俺に言う。
「あぁ、そうだ。長年の片思いだ。」
そしてなぜか先輩が答える。
「めっちゃ応援するね!」
「あ、ありがとうございます(?)」
天野先輩の勢いにつられて返事をした。
「何か、俺らに手伝えることはある?」
俺の恋バナに五十嵐先輩まで参戦。
「いや、、今は特に、、」
「先輩たちのこと、じゃんじゃん頼れよ!」
東雲先輩はドヤ顔を決める。
園芸部の今日のお昼の話題は俺の恋バナでもちきりとなった。
そんな5月の始まり。




