隣の席の女の子と演奏会
“花言葉辞典”?
「ゆーくんおまたせ〜!」
みこちゃんはお茶とお菓子を持ってきてくれた。
「ありがとう。」
「ぜーんぜん!あ!もしかして気がついた?これ!」
みこちゃんが持ったのはさっき見つけた“花言葉辞典”。
「お母さんに園芸部入ったって言ったら買ってくれたの!」
「そうだったんだ。」
「何かわからない花言葉とかあったら教えるからね!なんでも聞いてね!」
みこちゃんはなんだかいつもよりも嬉しそう。
「ありがとう。」
みこちゃんは満開の笑顔のまま話を続けた。
「ゆーくんを今日家に呼んだ理由がしっかりあります。」
「なんでしょう?」
「それはずばり!ゆーくんのために一人スプリングコンサートをしてあげよう!ということです。」
俺のためにスプリングコンサート!?
「え、俺が風邪で行けなかったから?」
「そうだよ。来て欲しかったんだよ〜。」
「ごめん、、」
「だから今日があるのさ!メロディだけだけど、私が吹きます。」
少しドヤるみこちゃん。可愛い。
「いいんですか、、、?」
「もちろんです。では、参ります!」
この子は神か何かなのか?
みこちゃんは早速演奏を始めてくれた。
一曲目は俺でも知っているようなポップな曲だった。
二曲目は俺もよく聞く恋愛ソング。三曲目はみこちゃんが前に好きって言っていた曲だった。
「三曲だけでしたが、、、どうだった?」
「もちろん素敵だったよ。ありがとう。」
「本当!?嬉しい。」
「俺、音楽全然できないからできる人本当に尊敬する。あと、みこちゃんって音楽してる時が一番可愛いよね。可愛いっていうか輝いているって感じなんだけどさ。」
あ、、みこちゃん引いてないかな、、この褒め方は流石にうちなるみこちゃん評論家がでてきてしまっていたかもしれない。我ながらうざいなあと思う。みこちゃん嫌がってないかな、、、
「本当に!?超嬉しいよ!!ありがとう!」
笑顔の花が満開中の満開。太陽くらい輝いている。すごく好きだ。
「すごく可愛い。」
「もう照れちゃうな〜えへへ」
照れ方も可愛い。
「あ!お菓子とかいただいてくださいぜひぜひ!」
「ありがとうございます。」
めっちゃみこちゃんに夢中になってて忘れてたわ。
「これ、美味しいんですよ。」
みこちゃんはクッキーを見せてきた。
「食べて食べて!はい!」
みこちゃんはクッキーの袋を開けて俺につきだす。これはまさかの、あーんってやつじゃないか!??え!!いいんですか!?こんな神イベ!もしかして明日地球終わる、、?
「い、いただきます。」
ほんとにしちゃったよーー!?
いいの!?
「美味しいでしょ?」
今日のみこちゃんはいつも以上ににこにこだ。素敵。
「うん。美味しい。ありがとう。」
そんなこんなで終わった俺限定のスプリングコンサート。できたら動画も撮りたかったけど、心のメモリに保存しておきます。




