隣の席の女の子と2人の関係
「んでさ。2人は付き合ってんの?」
ニコニコ笑顔で訪ねてくる渡会くん。意外と笑顔は素敵だし良い人なのかも。でもなんで俺らが付き合ってるって思うんだろう。正直みこちゃんとの関係でこんなこと聞かれるのが嬉しすぎて空も飛べそうな気分だけれど、今は否定しないといけない。
「ううん。付き合ってないよ〜」
みこちゃんがあっさりと答える。いや、あっさりとしすぎでは?一応、2人っきりで遊園地とか行ったんだけどなぁ。
「そうなんだ〜」
渡会くんは変わらない調子で答える。
「じゃあ友達?」
「うん。友達だよ。まだね。」
「え、ゆーくん“まだ”って何!?いつか友達じゃなくなっちゃう?」
心配そうな顔をするみこちゃん。自然と“まだね”とかそこまで必要ではないような内容をつい口走ってしまったっごめんなさい。
「もしかしたら、親友?とかになるかもしれないし。」
ゴニョゴニョしながらも俺は言った。俺にしては頑張った方だぞ。偉い。
「もうゆーくん!私らもう親友だよ〜!2人で遊園地も行ったじゃんか〜」
俺のことをバシバシと叩いてくるみこちゃん。満面の笑顔だ。窓の外にある桜にも負けないくらい華やかだ。
「そうだね。ありがとう。」
俺が言葉を終えると渡会くんが気まずそうに会話に入ってくる。
「あのちょっと、、お二人さん。2人の世界に入らないでもろて?」
「あ、ごめんごめん。」
みこちゃんが答える。
「結局、2人は友達ってことでおけ?」
「違うよ。親友だよ。」
そこ訂正してくれんの!?みこちゃん女神だよ。この世の何よりも優しすぎるよ。好き。
「あぁそうだったね。親友ってことでおけ?」
渡会くんは言い直した。
「うん。そうだよ。」
「そうなんだ〜」
みこちゃんと俺は顔を見合わせる。お互い頭の中がはてなマークでいっぱいだ。
「なんでそんなこと聞くの?」
俺は恐る恐る渡会くんに聞いた。
そしたら、、
「俺、心琴ちゃんのこと好きなんだよね〜!めっちゃどタイプ!まじ一目惚れ。だからさ、もし彼氏いるならアピールしづらくて困るな〜って思って。」
おいおいまじかよ。恋のライバル出現、、!?聞いてないってそんなシチュエーション。困るよ〜
みこちゃんの方を見てみる。恋してないよね!?こんなチャラそうな人に恋してないよね!?
「え、あ、ぇ、、」
当の本人も困惑しているようだ。
その日、この3人の中でニコニコしているのは渡会暁良だけだった。




