隣の席の女の子と新しい出会い
「ねーねー!君、日向くん?だよね?私は隣の席の大河奏空。ぜひぜひ名前で呼んでね!よろしく!仲良くなる握手〜」
各自、自由に話している中、教室に響くのは秋山日向の隣の席の女の子の声。よく通る声をしている。
「ゆーくんゆーくん。あの子距離近すぎじゃない?」
こそこそ声で話しかけてくるのは俺、藤田夕弦の隣の席の夜山心琴。先月に秋山日向に振られた失恋したばかりの女の子だ。まだ少しだけ未練はあるらしい。そりゃそうだよ。俺だってもし失恋したら二年は絶対に引きずる。ちなみにどこ徳情報だが、俺は夜山心琴が好きだ。結構前から。
「確かに、、?言われてみれば?」
「なんで疑問形なの。」
ほっぺをぷくーってするみこちゃんがとても可愛すぎる。この前会った時に比べて、可愛さ倍増していないか、、?
「彼女にとってあれが普通なのかもしれないし。」
「それはそうかもしれないけど、、、」
「まぁ、彼女持ちにあれくらい近いのはあんまり良い気がしないよね。」
「ぐはっっ」
今、みこちゃんは“彼女持ち”という言葉に引っかかったんだな。ごめんよ。
「でももしかしたら秋山くんに彼女いるの知らないのかもしれないし。」
「それはそうだけど、、、実はね、日向と紅葉が付き合ってるのすっっごく広まっちゃってるの。吹部でもよくその話されるんだ、、、“幼馴染の子付き合ったらしいね〜”って」
可哀想っっ失恋した子が一番辛いのは失恋したことを知らない人が好きだった人のことを自分に話しかけてくることだっっ
「みこちゃん、、いつでも話聞くからね。」
「ありがと。」
とほほ〜っと溶けている姿はとても愛おしい。
「お二人さ〜ん。さっきからこそこそな〜に話してんの?」
急に知らない人から話しかけられて驚いた。
「俺、渡会暁良。新しいクラスよろしくね〜ん。」
髪が金髪と茶色の中間のような色をしていて、ピアスも二、三個空いている。そして、指にはちょっと固めの指輪が3個。制服のネクタイもゆるゆる。初対面でこんなこと言うのは申し訳ないけどなんか、、チャラそう。
「あ、ねね。連絡先交換しな〜い?え〜っと夜山心琴ちゃんとあと、え〜っと。何だっけ。う〜ん確か、藤岡夕陽くん?だよね!」
みこちゃんの名前は合っているのに俺の名前は絶妙に間違っている。
「藤田夕弦です。」
「あ〜!夕弦くんか。惜しい惜しい〜!これ俺の連絡先。はい。どーぞ!」
「あ、ありがとう。」
みこちゃんも勢いに圧倒されている。
「んでさ。2人は付き合ってんの?」




