隣の席の女の子と遊園地【匂わせ編】
「来たぞ遊園地!!」
みこちゃんは拳をあげる。笑顔は満開。桜も満開。
「今日は絶対に観覧車に乗る!!」
「なんで?」
みこちゃんの目は天の川くらい輝いていたのにその星はもうどこかへ流れていってしまったようだ。
「紅葉にね、ここの遊園地行くなら観覧車の頂上から写真撮ってきてって言われたの。今頃二人はイチャイチャしてるのかなぁ、、」
しょぼしょぼしつつそう言ってスマホを開くみこちゃん。急にガビーんとした表情になる。
「ゆ、ゆーくん。これ見てよ。」
俺に見せてきたのは望月さんのストーリー。
「もしかして匂わせ?」
「うん、、よく勘付きましたね。夕弦さん。ここの布、日向がお気に入りの服の柄と一緒。前出かけた時この服が一番の勝負服って言ってた。」
「みこちゃん、、」
「ここカラオケかなぁ〜密室に二人きり。うわぁ、、」
虫を食べたような表情になるみこちゃん。きっとよからぬことでも考えているのだろう。こんなことを察する俺も大概だと思うが、、
「じゃあ、俺らも匂わせする?」
みこちゃんの顔が明るくなる。
「え!ほんと!?ずっとやってみたかったんだよね〜匂わせ!!!」
冗談で言ったつもりだったんだけど、まさかこんなに喜んでくれるとは。てか俺でいいのか!?
「早速写真撮ろう!ゆーくんちょっとこっちに行って!」
「うん。」
想像以上にやる気だ。え、俺で本当に大丈夫?
「よし!撮れたぞ!ストーリーにあげてもいい?」
「もちろん。それ終わったらジェットコースター乗りに行かない?」
みこちゃんはしゃいでて可愛いなぁ。
「行こ!!」
待ち場に着いた。
「30分待ちだって。」
結構並ぶんだなぁ。
「あ、ゆーくん待ち時間長いと思ったでしょ?でも今日は平日だから空いてる方なんだよ?」
「え、そうなの?」
「そうだよ〜。休みの日だとめっちゃ並ぶよ!それより!さっき撮った匂わせ写真見せてあげる!」
みこちゃんはそう言ってスマホを見せる。が、勢い余って俺にぶつかる。
「あ、ごめん。ちょっとはしゃぎすぎちゃってるかも。」
「ううん。俺よりはマシ。頑張って抑えてるけどすごくはしゃいでる。」
「本当にぃ?」
「てか、この写真すごく上手に撮れてる。あとで俺にも送って。」
「ゆーくんなんか今日いつもよりイケメンすぎるだろっ。ハオ!!」




