掃除
「次に掃除なのだが。」
「何でも来て下さい!」
アリシアがもう驚かないぞってポーズを取っていた。
まずは棚の埃取りからだ。使い捨ての取り換えシートを取り出し、モップに装着する。
「棚の上とかはこれを使って掃除するんだ。軽く拭くだけで良いぞ。」
俺はそう言ってアリシアにモップを渡す。
こまめに掃除しておけば大して汚れないからな、すぐに終わるだろう。
「うわっ、うわっ、こんなに簡単にゴミが取れます!」
何か綺麗になって行くのが楽しいみたいだ。
「終わったらモップから外してシートはゴミ箱へ入れる。」
俺はアリシアからモップを受け取り、シートを外してゴミ箱に捨てた。
「次は床掃除だ。」
「はい。」
壁にかかっているコードレス掃除機を取る。
「こいつで床にある埃やら小さなごみを吸い取ることが出来る。
ここのレバーを引いている間だけこの部分からゴミを吸い取るから、やってみな。」
俺が掃除機を渡すと、アリシアは恐る恐る掃除機のレバーを引いてみた。
キュオオオオオオォォォ~~!!
「ひゃぁ!!」
アリシアが掃除機の音にビクッっとして掃除機を落としそうになったが、何とか耐えたみたいだ。
そして小さなゴミがどんどん吸い込まれているのを見て面白がっている。
「何これ~、楽しいです♪」
俺的には面倒と思うだけだが、アリシア的にはそうじゃないみたいだ。
小さな子供が掃除機を使いたがる感じと同じなのかな?
とりあえずアリシアの好きな様にやらせることにした。
「ヨシカズさん、終わりました~」
一通りかけ終わったらしく、アリシアが言ってきた。
「そしたら、中に溜まったゴミを捨てるんだ。
ゴミ箱の上で此処のロックを外して、このボタンを押すと…」
下の蓋がパカッと開き、ゴミが下に落ちた。
「うわっ、うわぁ~!」
その一連の動作にアリシアが感激していた。
「後は此処に置いておけば、充電される。」
「充電?」
「えっと、この機械のご飯って言えば分かるか?」
「え? ご飯が必要って、これって生きているんですか?」
「いや、生き物じゃ無いんだが、ええと何て言ったら良いのか…
そうだ、魔道具を動かすのに必要な物が有るだろ? それと同じだ。」
「あぁ、魔力を補充するんですね。分かりました。」
どうやら納得してくれたみたいだ。
そして、今ゴミを捨てたことで、ゴミ箱が一杯になった。
そうだな、ゴミについても教えておかないとな。
「アリシア、こんな風にゴミが一杯になったら、ここに有る袋に入れてくれ。」
「は~い。でも、この袋が一杯になったらどうするんですか?」
「ゴミは月曜と木曜に回収してくれる。もし一杯になったら新しい袋を出して、一杯の袋は縛って置いておくしか無いな。」
「月曜? 木曜?」
「曜日の説明も必要か、少し休憩してからその辺のことを教えるか。」
「お願いします。」
次はお勉強の時間にすることにした。




