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報告

 「お嬢様の暴走も収まった所で、ご報告がございます」

 「しれっと言っているけど、その暴走を起こさせたのって高崎さんですよね」

 「それは置いていて頂き、調査の中間報告が届きました」


 うっ、真面目な内容だから話の腰を折る訳にはいかないけど腑に落ちない。


 「それで結果は」

 「黒に限りなく近い灰色です」

 「それは、どちらだ。経験があるのか、隠し子なのか」


 正直な所を言うと先輩と高崎さんの会話を聞きたくないのだが、ここで話してるって事は聞かなきゃいけないんだよね。


 「前者です」

 「前者」


 先輩の顔がすごく嫌そうになった。

 そりゃそうだろうね。僕も今きっと似たような表情をしているだろうし。


 「それで、灰色な理由は」

 「はい。今回見つかったのは、ホシと一晩すごしたと証言している言う女性です」


 ホシって、まるで刑事ドラマみたいだ。

 相手の名前を業と言わないようにしてくれてるんだろうけどさ。ほかの言い方は何かなかったのかな。


 「つまり、証言しか証拠が無い為判別はまだ不可能と言う事か」

 「その通りです」


 ホシと言う単語以降、僕と先輩たちには空気の違いが生まれる。

 多分、ホシと言う単語に引っ掛かりを覚えてる僕がいけないのだろうけど。

 しかたないじゃないか。気になるものは気になるんだから。


 「それで、おじい様の反応は」

 「はい。結婚に関して何が何でも阻止すると確約いただきました。それと、今回の対応次第では旦那様を社長の任から外すとも言われております」

 「えっ」


 気が緩んだせいか、思わず声が出てしまい。二人の視線が僕に集まった。


 「何でもないです」

 「心お優しい坂上様にはやり過ぎのように思えるかもしれませんが、これは必要な事なのです」

 「違うぞ高崎。解任騒ぎに巻き込まれ被害を被る者達が出るかもと懸念しているのだろう」

 「なるほど」


 くぅ。そうですよ。

 真っ先に思ったのは先輩の事、そして被害者がどれだけ出るのかと言う懸念ですよ。

 うぅ………恥ずかしい。


 「なるほど」


 恥ずかしがる僕を見て高崎さんはもう一度頷いた。


 「やはり、坂上様はお優しい。お嬢様は良いお友達を持たれましたね」

 「そうだろ。しかし、高崎よ。一つ間違っている友達ではなく恋人だ。」

 「いえ、恋人ではないはずです。いうなれば思い人ではないでしょうか」

 「なんだと」


 話題が僕の事に飛び火していたたまれなくなる。


 「僕、お昼ご飯用意してきます」


 気恥ずかしさを覚え、僕は顔を真っ赤に染め部屋を勢い良く飛び出ていった。


 


 

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