#731 スサノオの依頼とイベント前訓練
その後、俺たちは山の麓にある村を目視で捉えると嫌でも気配が伝わってきた。
「…タクトお兄ちゃん。あの山から物凄い憎悪を感じます」
「それに尋常じゃない妖気です…」
「あの山にある神社からでありますな」
俺たちが村に入ると村に妖気が漂い、村人の姿がなかった。こりゃ、そば作りどころじゃないな。すると一人の男が声をかけてきた。この状況で外に出ているだと?
「よー! 兄弟! 元気にしていたか!」
全く知らない人なんだが?さっきの店長の弟さんか?それにしては体は鍛えられているように見えるが…すると首に腕を回し、話しかけてくる。
「…荒神の小僧を倒したお前たちならこの村の異常がわかるよな? ちょっと面を貸せ」
「…わかりました。ちょうど行きたいお店があるので、そこでいいですか?」
「魔神を殺した英雄は話が早くてまじ助かるわ」
この人、間違いないな。俺はこの村のそば屋を訪ねて紹介状を見せると案の定だ。
「あいつの紹介ということはわかったが、生憎村がこんな状態じゃそば作りなんて出来やしない。悪いが帰ってくれ」
「わかりました。そば作りはまたの機会でいいですから部屋を一室貸してくれませんか? お金は支払いますので」
「こんな状態の村に留まりたいなんて物好きだな。あんた…お金は100Gでいいよ」
俺がお金を支払い、部屋で男と対面する。
「さて、ここなら八岐大蛇の野郎にも気づかれんだろう。もうわかっていると思うが俺の名は須佐之男命。長いのは嫌いだからスサノオ様と呼べ。今は人間の姿に化けているがこの国の神様だ」
まぁ、そうなるよね。取り敢えず出会えて良かった。
「俺が召喚師のタクトです。俺たちがここに来た目的についてはご存知ですか?」
「当然だ。俺様の神珠が欲しいんだろう? なら条件はわかっているな?」
「…ここに封印されている八岐大蛇の討伐ですね?」
「正解だ」
予想通りの流れになったな。するとスサノオ様が言う。
「ただ正面から戦えとは俺様も言わない。あいつの強さは俺様が一番よく知っているからな。そこでお前さんには用意して貰いたいものがある」
するとインフォが来る。
依頼クエスト『八岐大蛇用のお酒を用意せよ』:難易度A
八岐大蛇を酔わせるほどの超泥酔効果がある酒樽を八つ用意せよ。
これは八岐大蛇の伝説にある通りだな。八岐大蛇は酒好きでスサノオは酒で酔わせて寝ている隙に八岐大蛇を討伐したんだ。スサノオが話す。
「いいか? 俺様がこれを依頼するのはこの桜花に現在存在している酒では八岐大蛇は恐らく酔わないだろうし、警戒して食いつかないからだ」
「つまりこの国にはない強烈な酒を作れば食いつくということですか?」
「間違いなくな。酒好きは未知の酒には手を出さずにはいられないもんだ」
そういうものなのかな?俺には分からない世界だが、美味しそうな未知の料理があったら、食べたくなるみたいなものか?それなら分からないでもない。
「用意するのはいいですが、その後はどうするおつもりですか?」
「安心しろ。こいつの相手は俺様がする。ここに封印されている八岐大蛇は召喚師が召喚する八岐大蛇とは異なる神獣の領域にいる奴だ。お前たちには荷が重い。ただ八岐大蛇は俺様が近くにいると例え未知の酒があっても出現も食いつきもしないからな。俺様が駆けつけるまでこの村を八岐大蛇から守ってもらうことになるだろうな」
結局戦闘をするわけね。しかも神様の八岐大蛇と…まぁ、実際に討伐するわけじゃないから幾分が気が楽なんだろうか?いや、村を守らないといけないからある意味、普通に戦うよりきついかも知れない。
「酒を用意出来たら、この村に来い。これでもこの国の神様だ。お前が準備出来るまではこの村を守ってやる」
「わかりました」
ということで俺たちはフリーティアに帰るとルインさんに説明をする。
「今のところお酒で超泥酔の効果は存在していないわ。八岐大蛇を酔わすお酒なんてウォッカやバーボンクラスのお酒を作らないとダメかしら?」
「お酒は全くわからないんですが、作れそうですか?」
「すぐには流石に無理ね。でも安心してくれていいわ。お酒は私たちの領域、必ず作って見せるわ。飲みたいしね」
最後に本音が出てますよ。ルインさん。まぁ、これで酒については取り敢えず準備が出来た。その後、ナオさんのお店で指輪を貰う。
時間が余っている俺はリリーたちを呼び出す。
「なーにー? タクト?」
「イベント前に訓練をしておこうと思ってな。やるか?」
『やるー!』
ということでホームの地下で訓練をする。まずは現在のリリーの強さの確認だ。
「本気でいくよ! タクト!」
「こい! リリー!」
リリーはレガメファミリア、俺はグランアルヴリングで戦うのだが…強いよね。レガメファミリアの激突効果のせいで躱すことが出来ないのだが、相当きつい。
「むぅ~!! 当たらないぃ~!」
しかし俺はリリーの攻撃を食らっていない。レガメファミリアの激突をレガメファミリアの刀身の側面に触れることで激突の効果のキャンセルし、レガメファミリアの破壊力からも逃げている。
リリーも星剣を駆使してくるが危険察知と超感覚を覚えた俺では引っかからない。しかしリリーも俺の攻撃にしっかり対応している。俺に攻撃を当てるために星鎧で俺の攻撃を受けてカウンターを狙ったところは驚いた。そして受けたダメージは超再生で回復する。
そして最後にリリーの渾身の攻撃を見ることが出来た。
「竜技ドラゴンクロー!」
これを俺が剣に触れて躱した時だ。リリーが回転すると同時にレガメファミリアを片手に持ち替えた。
「竜技ドラゴンテイル!」
上手いがまだまだだ。俺は空脚で躱す。するとリリーが右手を握る。
「星拳!」
これには驚いた。見事な連携な上にレガメファミリアの激突は健在だ。これは受けるしかない。空脚で踏ん張り、リリーの拳とグランアルヴリングがぶつかる。
「力勝負なら負けないよ! タクト! やぁああ!」
荷重操作を掛けてもダメか!俺は吹っ飛ばされ、天井にぶつかる。
「そこまでです! 勝者リリー!」
「やった~! タクトに勝った~!」
いや~…やられた。するとイクスに声をかけられた。
「わざと負けましたね。マスター」
「…まぁな」
あの瞬間、グランアルヴリングを手放して、こちらも格闘戦をすることは出来た。でもリリーを殴ったり、蹴ったりすることには抵抗がある。その状況でデコピンやチョップは厳しいだろうからな。
「甘甘ですね。マスター」
「そう言うならイクスには本気を出すぞ」
「望むところです。因みにわたしには超装甲があるので、格闘戦をするときはそれを覚悟の上で攻撃してください」
それって殴ったり、蹴ったりしても俺にダメージが来るってことじゃん。まぁ、次は恋火だ。
「あ、あれ? タクトさん。私は?」
「イオンとリアンたちは昼から戦闘があるからお休みだ。明日時間を作るからその時まで俺に勝つ方法を考えて見てくれ」
「むむ。わかりました」
「何気にプレッシャーです」
時間を上げるんだからそれぐらいはしてもらわないとな。ということで恋火と戦う。今度はお互い二刀流だ。俺は迅雷とルナティックミスリルソードだ。ルナティックミスリルソードの性能も確認しないとね。
「「…」」
お互いに構えてにらみ合う。
「はぁああ!」
「やぁああ!」
そしてぶつかり合う。よし、普通に恋火の攻撃をルナティックミスリルソードで受けることができるな。いい武器だ。
暫く剣戟が続き、俺たちは互いに距離を取る。今!俺は武技を使う。
「朧!」
「ッ!?」
恋火が予期せぬ攻撃に反応する。俺の迅雷の攻撃が幻となって、消えて第二撃を恋火が見切りで躱す。そうくるよな!甘いぞ!恋火!俺は躱された瞬間、迅雷を手放し、握り直す。そして恋火に躱した迅雷が触れる。
「え!? きゃああああ!?」
万雷が決まって、恋火が倒れる。俺は刃を向ける。
「あう…参りました」
「そこまで! 勝者タクトさんです!」
終わった後に俺は恋火に種明かしをする。
「うぅ…あたしに新しい技を使わなくても」
「恋火だから使ったんだけどな」
俺がそう言うと恋火が尻尾が嬉しそうに動く。リリーたちは頬を膨らませる。俺と一番タイプが似ているのは間違いなく恋火だ。イクスは基本的に射撃タイプだからな。やはり俺が考えた技はまずは恋火に見てもらいたい。そして出来れば吸収して欲しいな。俺がそうだったから。
その後、イクスと戦うがエネルギーマシンガンを乱射しているイクスの前に手も足も出なかった。しかもテイルエネルギーガンで全く予期しない角度から攻撃が飛んでくるから対処出来るはずがない。
「…怒ってないか?」
「マスターが何を言ってるのかわかりません。これは正当な訓練です」
そうなんだけどさ。まぁ、イクスの強さを体感出来たからよしとしよう。
次はリビナ。戦ってみて思ったが、鞭という武器は非常にやりづらい。ましてや雷竜の鞭は俺の想像以上に厄介な武器だ。
「あれれ~? どうしたのかな? 逃げてばかりじゃ、勝てないよ!」
「おっと…」
変幻自在に動くし、武器を縛られるとダメージを受けて、最悪武器を奪われることになりかねない。しかし鞭独特の動きには慣れてきた。そこ!
「甘いよ! タクト!」
「朧!」
「いい!?」
「ニ(に)ノ閃」
リビナは俺を懐に飛び込ませたところに吸血爪で狙ってきたが俺は恋火に披露した技でリビナが朧を躱したところを狙い、迅雷を当てた。名前は今命名。
「うぅ…ボクに幻の技を使うなんて…タクトの意地悪」
「魅了が効かないから血を吸おうとしたリビナに言われたくないな」
はい、図星~。まぁ、今回リビナは本気じゃなかった。というか鞭にこだわりを持って戦っていた。俺に鞭という武器を教えたかったのか。それとも鞭という武器の厄介性を見せてアピールしたかったのか謎だが、本気のリビナには俺は勝てないと思う。
何せ影には潜れる、幻で攻撃を躱せる。障壁でガードも出来る。攻撃手段も近接戦は爪と拳。中距離は鞭。遠距離は魔法に波動と実はかなりバランスが取れている。ただ大きい敵が相手だと火力不足は感じてしまうところだからそれは今後の課題だろう。
「何なに? タクトってば、やっぱりボクに鞭で叩かれたかった?」
「人が折角評価してやっているのにそれをぶち壊すな」
「あぁ~!? ぐりぐりはダメ~!?」
リビナの眉間のぐりぐりした俺は気を取り直す。次はブランだ。正直ブランはパッラースの盾でかなり強くなっている。慣れてきているし、どれだけ強くなっているか楽しみだ。まずは初撃だ!
「朧!」
「ッ!」
パッラースの盾をすり抜けて迅雷の刃が迫る。するとブランは羽ばたき、俺からかなりの距離を取る。これでは俺の新技は決まらない。いい判断だ。しかしまだ逃がさない。
「疾風突き!」
「く! インパクトカウンター!」
俺の疾風突きに反応し、パッラースの盾で受け止めるとインパクトカウンターで俺は逆に吹っ飛ばさせる。
「天輪!」
「は!」
俺は迅雷で天輪を弾く。そして再び斬りかかるがやはり盾の防御を突破するのは簡単じゃない。しかもブランは槍の使い方も上達していた。今までは槍の刃の部分を意識していたが今は槍の棒を使い、近くの俺に対して薙いで来た。
巨人の加護があるブランの攻撃なら棒の部分だけで俺を吹っ飛ばすのは簡単だ。恐らくクリュスや千影の影響を受けたんだろう。そして俺の影響もしっかり受けていた。薙ぎの攻撃を飛んで躱した俺は上段で斬り下ろそうとしたんだが、背後から迫る天輪に気がつき、空脚で横に回避する。
「シールドアタック!」
本当に成長したな…しかし盾に頼りすぎだ!ブラン!俺は迅雷でシールドアタックに突きを放つ。その後、俺は飛び上がりブランの背後を取る。
「な!?」
「居合い斬り!」
「絶対防御!」
完全に決まっていた攻撃は絶対防御で防がれた。そして天輪が飛んできたため、引く。俺の攻撃をみたブランは攻め手を変えた。防風壁で俺の接近を阻み、羽投擲と光雨で俺に確実にダメージを与えてきた。そこでタイムアップ。
「勝者ブラン!」
「…我ならが素直に喜べない勝利です」
「勝ちは勝ちさ。確実に勝てる方法を選ぶことは悪いことじゃない。それでも自分が求める勝利に固執したいなら努力し続けることだ。俺でよければ相手になるからさ」
「はい! いつか接近戦で主に勝ってみせます!」
うんうん。ブランはきっともっと強くなる。今回ブランと戦って気になったのはやはり槍だ。リアンも強化しないといけないし、本腰入れて槍強化に力を入れないといけないなと感じた。
次はセフォネだ。俺の武器はルナティックミスリルソード。それを見たセフォネは抗議する。
「何故妾にそれを使うのじゃ! タクト!」
「この武器の本当の性能は知っておかないといけないし、セフォネは不死に頼りすぎてる節がある。今回の訓練だって、不死だから俺に勝てるとか思ってなかったか?」
『間違いない』
「全員口を揃えるでない! えぇい! 魔王はそんな武器に負けたりしないのじゃ!」
結果はどうなったかというとセフォネのヘタれっぷりが露見した。俺を金縛で縛ってもルナティックミスリルソードが怖くて接近戦が出来ず、遠くから影操作、重力操作、血晶、出血弾、血竜で攻めてきた。
俺が接近戦を挑もうとすると斥力操作で接近戦をさせない。それでも強引に接近戦を挑もうとするんだが、夢幻や影潜伏、影移動で逃げられてしまった。
結果はセフォネの勝ちなんだが、これは酷い。まぁ、こういう武器を持っている敵にはこう戦うことが出来るとわかったのは収穫か。
「わ、笑いたいなら笑え~! でもそんな武器を持っているタクトが一番悪いのじゃ!」
「あなたも不死殺しの鎌を持って戦っていたでしょう? 危険度はこれで五分のはずよ」
ファリーダの言う通りだ。でも、今回セフォネのこの様子を見れたのは大きい。ルナティックミスリルソードには感謝しないとな。
「ずっと不死で死の恐怖とはほぼ無縁だったセフォネにとっては仕方がないことかも知れないが、今回セフォネが味わったものはみんなが戦うたびに味わっていたものだ」
「…みんなはこんなの味わっていたのか? 今までと全然違っていたぞ」
「それはみんながいる安心感に隠れていたんだろうな。今回セフォネは攻撃を受けたら、本当に死ぬかも知れない世界を味わった。それはとても怖い世界だっただろう?」
「うむ…みんなは怖くないのか?」
セフォネの問い俺が答える。
「怖いさ。誰でも痛いのは嫌だし、死ぬのはもっと怖いものだ。でもな…セフォネ。みんな負けたくない。他の誰かが死ぬのは嫌だと思って、死の恐怖と戦っている。今のセフォネにも悔しさがあるはずだ」
「…うむ」
「ならきっとセフォネは大丈夫だ。今、味わっている悔しさを忘れないでくれ。これは俺の願いだ」
「わかったのじゃ…タクト」
これでセフォネはもっと強くなる。次はファリーダだ。
「ふふ…本気で行くわよ。タクト」
「あぁ。遠慮は無用だ。本気でこい。ファリーダ」
「言われなくとも!」
「試合開始です」
合図と同時にファリーダが縮地で消える。俺も迎え撃つ。
「そのつもりよ!」
俺はファリーダの斧を流し、斬りかかろうとしたが拳が飛んで来る。それを後ろに飛んで衝撃を和らげる迅雷で受けるがそれでも吹っ飛ばされる。
そしてファリーダは斧を盛り上げて迫る。俺は迅雷を鞘に収めて、構えを取る。ファリーダの斧を躱して、居合い斬りを放つ。
「居合いーーッ!?」
その瞬間、ファリーダの目がピンクになり、俺の視界がぼやけた。その結果、居合い斬りは不発し、地面に刺さった斧を振り替えた攻撃をモロに受けた。刃があるほうではなかったがこのパワーは本物だな。それにさっきのは誘惑か…魅了にはリビナの加護などのおかげでならないが一瞬怯ますぐらいの効果はあるんだな。やられた。
「あぁ~!? ちょっとタクト! ファリーダに誘惑されないでよ!」
「…ふふ」
「あぁ~!」
これは後でリビナから激しい抗議を受けそうだな。今度は俺から斬りかかる。
「引力操作!」
いぃ!?タイミングがずらされた!?しかもファリーダの攻撃は拳。こうなったら、仕方ない!俺はファリーダの攻撃を受けてぶっ飛ばされたが、その後に放たれた迅雷の斬撃はファリーダに触れて、万雷が発動する。
「ぐ…咄嗟に相討ち狙いに変えたわね…タクト」
「やられっぱなしは嫌いな性格だからな…それにしても顔かよ。いって~」
「おでこに狙いを変えたでしょう…おかげでこっちも痛かったわよ」
昔読んだ漫画にあったからやってみたが視界がぼやける。やはり脳のダメージは避けるべきだったか…その後、戦闘を継続したがダメージを受けたファリーダは更に筋力が上がり、俺のほうはふらふら。それに気づかないファリーダじゃない。攻撃を厄介な乱刃の攻めに変えて俺を確実に追い詰めた。
「勝者ファリーダ!」
「そう言われても勝った気になれないのよね…」
「わりと本気だったぞ?」
「わりとがダメってことぐらいわかるわよね? タクト」
おっしゃるとおりです。最後はユウェルだ。
「わたしもタクに勝つ!」
「今の全力でこい。ユウェル!」
「わかった!」
「試合開始!」
ユウェルが取り出したのはアサルトライフル。ここでそれを使うのか!?俺は弾切れまで逃げ、無くなったタイミングで斬りかかる。
「金属装甲! ぬぅ!」
ユウェルはアサルトライフルを捨てて、俺の迅雷の攻撃を止めた。そして握り締める。そうくるか!
「竜技ドラゴンテイル!」
俺は迅雷を手放すしかなかった。するとユウェルは迅雷を格納してしまう。
「ふふん。いくぞ! タク!」
次はトンファーを取り出し、近接戦をしてくる。全くユウェルにこんなものを与えたのはどこのだれだ?俺です。ユウェルのトンファーは流石に上手いがまだまだ隙がある。
「やぁ! あう…この! あだ…うが~! いた…とう! うぐ」
俺はトンファーの攻撃を素手で受け流しながら、ユウェルにデコピンをする。
「昔のリリーにそっくりですね」
「えぇ!? あんな感じじゃなかったよ! イオンちゃん!」
「…その通り。リリーのほうが酷かった」
イオンとノワの言うとおりだ。ユウェルはリリーと同じパワー思考が強い。攻撃する時に力を入れているのがはっきりわかる。これが悪いわけじゃなんだが、ずっと力を入れっぱなしだから本来攻守共に優れているトンファーの守りの強みが弱くなってしまっている。
因みにリリーとユウェルの違いはリリーはなんでも大振りでユウェルは守りの意識があることが決定的な違いだ。デコピンした時にトンファーでガードしようとしているところは評価していいところだろう。
しかしトンファーの場合は隙を作る時は早い攻撃と早い守りを意識して、攻撃が決まると思った時には力を入れるようにしないと今のユウェルのようにデコピン地獄の餌食となってしまう。
トンファーがダメと判断したユウェルは距離を取ると大砲を取り出す。
「これならどうだー!」
「竜穴」
「あう…」
大砲を撃った瞬間、ユウェルの背後に縮地で移動し、首に竜穴チョップが炸裂してユウェルは倒された。
「そこまでです! 勝者タクトさん」
ユウェルに改善点を話すと熱心に話を聞いてきて、実演する。
「どうだ? タク?」
「あぁ。いい感じになったと思うぞ」
ユウェルも吸収するのが早いし、何気に容赦ないから次は勝てないかもな。さてと…上機嫌なユウェルに声を掛ける。
「迅雷は返そうな? ユウェル」
「ッ!?」
ちゃっかり自分のものにしようとした迅雷を回収して訓練を終えた俺はログアウトした。
名前 タクト 寵愛の召喚師Lv25
生命力 146
魔力 382
筋力 216
防御力 70
俊敏性 150
器用値 232
スキル
格闘Lv39 蹴り技Lv38 杖Lv43 片手剣Lv50 槍Lv36
刀Lv43→Lv44 二刀流Lv10→Lv11 投擲操作Lv20 詠唱破棄Lv36 魔力操作Lv18
魔力切断Lv26→Lv28 危険察知Lv22→Lv23 超感覚Lv21→Lv22 召喚魔術Lv42 封印魔術Lv40
ルーン魔術Lv35 阻害無効Lv11 騎手Lv43 錬金Lv27 採掘36
伐採Lv39 解体Lv52 鑑定Lv47 識別Lv50 疾魔法Lv15
炎魔法Lv11 地魔法Lv15 海魔法Lv12 暗黒魔法Lv12 神聖魔法Lv24
雷魔法Lv47 爆魔法Lv53 木魔法Lv36 氷魔法Lv37 時空魔法Lv54
獣魔魔法Lv9 遅延魔法Lv17 連続詠唱Lv40 水中行動Lv30 空脚Lv5→Lv6
読書Lv20 料理Lv48 釣りLv23 シンクロLv33 エンゲージLv14
連携Lv29
名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv23
生命力 203
魔力 220
筋力 402
防御力 150
俊敏性 184
器用値 156
星拳Lv28→Lv29 飛翔Lv41 片手剣Lv48→Lv49 大剣Lv44→Lv45 鎚Lv24
危険予知Lv35→Lv36 超感覚Lv36→Lv37 竜眼Lv32 星読みLv38→Lv39 物理破壊Lv34
星鎧Lv30→Lv31 星壁Lv21 星雨Lv19 聖櫃Lv4 星光Lv12 連撃Lv34
集束Lv18 超再生Lv24→Lv25 星気Lv43 光魔法Lv27 星波動Lv20
星間雲Lv9 流星Lv7 虹光Lv2 反射Lv8 逆鱗Lv7
竜技Lv30 竜魔法Lv11 竜化Lv10 ドラゴンブレスLv16 起死回生Lv5
星竜の加護Lv24
名前 恋火 ハーミットビーストLv22
生命力 192
魔力 246
筋力 310
防御力 120
俊敏性 362
器用値 186
刀Lv43→Lv44 二刀流Lv36→Lv37 鎌鼬Lv25 炎魔法Lv12 時空魔法Lv19
黒炎Lv23 聖火Lv35 火炎操作Lv9 天耳通Lv36 他心通Lv23→Lv24
危険予知Lv37→Lv38 気配遮断Lv12 魔力切断Lv24 物理切断Lv26
霊力Lv18 仙気Lv27→Lv28 仙術Lv21 幻影Lv14 神道魔術Lv16
見切りLv24 縮地Lv32→Lv33 神足通Lv30→Lv31 妖術Lv13 血醒Lv14
料理Lv29 蒼炎Lv1 紅炎Lv8 鬼火Lv6 ハーミットブレスLv11
狐技Lv12 荒魂Lv1 神降ろしLv2 獣化Lv9
名前 イクス コマンドエクスマキナLv21
生命力 215
魔力 215
筋力 215
防御力 215
俊敏性 215
器用値 215
スキル
飛行Lv26 多重兵装Lv34→Lv35 暗視Lv20 望遠Lv26 射撃Lv34→Lv35
必中Lv22→Lv24 詳細解析Lv14 演算処理Lv34 指揮Lv13 複数照準Lv16→Lv17
行動予測Lv31 遠距離索敵Lv32 魔力感知Lv9 反射Lv14 超装甲Lv6
魔力回復Lv14→Lv15 連射Lv30 加速Lv10 バリアLv7 空間把握Lv13
換装Lv11 並列リンクLv31 支援要請Lv7 連携Lv6 魔力充電Lv21
リミッター解除Lv4 EMバーストLv4
名前 リビナ リリムLv20
生命力 184
魔力 358
筋力 190
防御力 144
俊敏性 246
器用値 240
スキル
鞭Lv22→Lv24 吸血爪Lv15 魔拳Lv10 飛翔Lv32 隠密Lv15
暗視Lv29 堕落Lv37 精神誘導Lv15 罠設置Lv5 魅了吸収Lv38
魔力操作Lv7 魔法阻害Lv3 吸収Lv1 連撃Lv18→Lv20 闇魔法Lv17
雷魔法Lv18 爆魔法Lv20 時空魔法Lv16 影潜伏Lv7 金縛Lv10
集束Lv6 障壁Lv15 夢幻Lv12 暗黒弾Lv23 夢幻泡影Lv5
黒霧Lv3 超再生Lv3 魔素解放Lv8 魔素化Lv1 暗黒波動Lv12
淫夢結界Lv28 魔王化Lv5 夢魔の加護Lv9
名前 ブラン ドミニオンLv20
生命力 178
魔力 318
筋力 218
防御力 230
俊敏性 220
器用値 192
スキル
飛翔Lv38 光盾Lv39 槍Lv39 強制Lv31 光魔法Lv22
浄化Lv7 聖櫃Lv5 障壁Lv9 魔法妨害Lv2 防風壁Lv4→Lv6
羽投擲Lv10→Lv11 神気Lv24→Lv25 封印魔術Lv12 聖波動Lv14 光輝Lv7
集束Lv7 光雨Lv13→Lv14 光輪Lv32 蒼雷Lv9 雷霆Lv2 光鎖Lv1
光芒Lv10 聖弾Lv27 聖療Lv6 聖域Lv7 守護結界Lv22
神罰Lv18 魔力操作Lv16 多連撃Lv26 中天使の加護Lv28 天昇Lv4
名前 セフォネ ヴァンパイアクイーンLv20
生命力 217
魔力 320
筋力 190
防御力 140
俊敏性 176
器用値 240
スキル
鎌Lv25 影翼Lv24 吸血Lv26 暗視Lv33 吸血爪Lv10
影潜伏Lv23→Lv24 影操作Lv12→Lv13 影召喚Lv30 影移動Lv8→Lv9 隠密Lv20
暗黒魔法Lv10 氷魔法Lv17 時空魔法Lv16 引力操作Lv4 夢幻Lv3→Lv4
譲渡Lv5 蘇生Lv22 不死Lv29 血流操作Lv22→Lv23 出血弾Lv18→Lv19
血竜Lv10→Lv12 金縛Lv7→Lv8 障壁Lv9 血晶Lv16→Lv17 斥力操作Lv6→Lv7
重力操作Lv1→Lv3 黒霧Lv1 魔法侵食Lv3 魔素解放Lv6 呪滅封印Lv27
暗黒波動Lv18 血醒Lv2 吸血鬼の加護Lv11
名前 ファリーダ 魔将Lv23
生命力 124
魔力 194
筋力 292
防御力 100
俊敏性 154
器用値 154
スキル
斧Lv29 魔拳Lv29 舞踊Lv10 投擲操作Lv12 縮地Lv24
荷重操作Lv22 邪気Lv35 暗黒魔法Lv10 時空魔法Lv23 集中Lv34
誘惑Lv15→Lv16 物理破壊Lv33 防御無効Lv5→Lv7 戦闘高揚Lv5→Lv7 魔力妨害Lv26
引力操作Lv12→Lv13 重力操作Lv3→Lv4 暗黒弾Lv23 暗黒波動Lv15 衝撃波Lv16→Lv17
連撃Lv13 乱刃Lv12→Lv14 諸刃の一撃Lv4 魔将技Lv7 魔素解放Lv19
魔王化Lv5
名前 ユウェル ドラゴニュート・コアLv18
生命力 164
魔力 124
筋力 250
防御力 334
俊敏性 94
器用値 118
スキル
鉄拳Lv2 万物武装Lv16→Lv18 採掘Lv6 鍛治Lv16 堅牢Lv15→Lv16
強制Lv8 竜角Lv5 激突Lv10→Lv12 超感覚Lv12→Lv13 竜眼Lv10→Lv11
高速再生Lv10→Lv12 格納Lv7→Lv8 練気Lv18→Lv19 荷重操作Lv18→Lv19 金属装甲Lv10→Lv11
金属壁Lv10 宝石投擲Lv3 重力操作Lv17→Lv18 土魔法Lv10 土潜伏Lv13
集束Lv5 石波動Lv10 投擲操作Lv3 地脈操作Lv3 逆鱗Lv3
竜魔法Lv6 竜技Lv10 竜化Lv6 ドラゴンブレスLv7 起死回生Lv4
星核竜の加護Lv6




