#732 バショウカジキ漁
昼食を食べた俺は再度ログインする。昼からはスクナビコナをボコボコにしてくれたバショウカジキへのリベンジからスタートする。一応名目は食材集めだったりする。狩りをするのはあの時のメンバーと同じだ。
ベガス島で海洋のオーブと無くなってしまっているアン女王の像をたくさん購入してから出航する。たくさんあって、困るものじゃないからな。俺はイオン、リアン、チェス、サフィ、クリュスで海中に入って臨戦態勢。手にはブリューナク。相手がバショウカジキなら俺にはこれが最適だ。そしてチロルたちもリベンジのためにしっかり準備していた。
そして出航してすぐにバショウカジキを補足した。
「来たね! コゼットとララ!」
「なんでチロルが仕切っているのよ…」
「と、とにかく行こう! コゼット! 早くしないと! みんなもお願い!」
二人が騎乗しているのはケルピー。レイクホースからヒッポカンプスその次の進化だ。見た目は上半身が馬で下半身が魚の馬なのだが魚というよりシーサーペントのような下半身となっている。最大の特徴は額にある宝石。これを使い、海魔法や冷凍光線を撃ってくる。
当然かも知れないがケルピーはモビーディックよりも速く泳ぐことが出来、最も厄介なスキルは水化というスキル。雷化と同じスキルで海の中で使われるとほぼ無敵。ただし水になると騎乗することが出来なくなる難点がある。
他には妖術の変化で人魚になることが判明している。人魚だと思って、ケルピーだったときは結構悲惨なことになるから気を付けないといけない。幸い見分けるポイントは判明しているから対処は可能だ。
そんなケルピーに乗った二人が先行する。さて、シャローさんたちが考案してミュウさんたちが作った渾身の網の成果はどうかな?
『ミスリルの網、効果ありです!』
『拘束に成功しましたけど…もの凄い力です。ヒュドラとかいないと持ちませんでしたよ』
やはりパワーもあるよな。このパワーにどう対処していくかが今後の課題だな。
「やった! とどめは任せて!」
『『もう倒したよ』』
それはそうだろう。横取りは感心しないぞ。チロル。すると二人から警告が来る。
『網を無視して一匹そちらに行きました!』
『シャローさんたち!』
「男は黙って投網じゃあああ!」
ラーンの網が投げ入れるられるとラーンの網はバショウカジキを自動で追い、拘束した。
『命中を確認!』
『よっしゃあああ!』
「引き上げ開始!」
シャローさんたち、全員の力でバショウカジキは海上に引き上げられていき、銛で急所を貫かれて倒された。
『『『獲ったぞ~!!! ふぅ~!! カジキ! カジキ!』』』
船の上は楽しそうだ。するとリアンから警告が来る。
「先輩! 逆方向が1…バショウカジキです!」
「チロル、マヤさん!」
「「了解!」」
二人はモビーディックで向かい、ミスリルの網で拘束し、バショウカジキを倒した。しかしバショウカジキの襲撃は続く。
「また違う方向からバショウカジキ! あっちから一匹です!」
『バショウカジキが一匹そちらに向かいました!』
『こっちも抜かれた! でも時間は稼ぎます!』
『ラーンの網をまた正面に! 新しい方向が俺が対処する!』
俺はバショウカジキを捉えるとブリューナクを投擲する。するとブリューナクは一撃でバショウカジキを倒す。流石は伝説の槍だ。俺が戻していると通信が来る。
『あぁ!? 網が!?』
『投網の投げミスです! タクトさん、どうなりましたか?』
ラーンの網がバショウカジキを拘束したが、問題発生。
『拘束には成功してますが、網が絡み合ってます』
『…』
俺は知っている。この網の絡みを解く作業は大変だぞ。シャローさんたちの頭の中には絡みついた網をバショウカジキから外すという地味な作業の光景が広がっていることだろう。
『今は引き上げて、仕留めましょう!』
『お、おぉ~!』
明らかにテンションが下がったな。
『すみません! タクトさん! 完全に抜かれました』
「先輩! 今度はあっちからバショウカジキが一匹来ます!」
「チロルさんのバショウカジキは私たちで対処します! タクトさん」
イオンは自信有り気な顔をしている。さっきの訓練は見ているだけだったからやる気が満ちているな。
「わかった。任せる。チェス以外はイオンと向かってくれ」
「はい! 行きますよ! みんな!」
俺がブリューナクでバショウカジキを倒している頃、イオンたちもバショウカジキと接敵した。イオンが取った行動は以外にもツインテンペスターのみの片手剣スタイルだ。
イオンとバショウカジキがぶつかりあう瞬間、イオンは吻に触れ、攻撃を流すとバショウカジキの背鰭を手で掴んだ。
「捕まえた! 蒼雷! まだですか…それなら氷雷!」
更にイオンはツインテンペスターをバショウカジキの弱点に突き刺し、更に攻撃が加えるとバショウカジキも弱まる。
「今です!」
「やぁああ! 蒼雷!」
「はぁああ! 吸血刃!」
リアンとサフィの連携とクリュスの氷竜偃月刀がバショウカジキの側面に決まると追加でリアンは蒼雷、クリュスは尻尾の刃を更に突き刺し、血を吸うと同時に致死毒を流し込んだ結果、バショウカジキは倒された。
「やりましたね! イオンお姉様!」
「ざっとこんなもんです」
「…お父様の技を真似しただけだったようだけど?」
クリュスの指摘通り、バショウカジキの激突を防いだのは俺の受け流す技術を見たイオンが真似したものだ。それをイオンはあっさり認める。
「そうですよ? 私がタクトさんの技を真似出来たことをタクトさんに教えて上げてください」
「それは…嫌です」
「なんで嫌なんですか! 凄く緊張して頑張ったんですよ!」
イオンが倒したバショウカジキを叩きながら抗議しているとサフィが何かに反応した。
「ぼえ~!」
「え? なんですか? 下?」
全員が下を見ると巨大な何かが自分たち目掛けて急浮上してきていた。イオンたちは躱しきれず、巨体に弾き飛ばされる。
『タクトさん! 巨大な新しい敵が現れました! 警戒してください!』
『タクトさん! 巨大な敵が海上に…え?』
ん?なんだ?とにかく海上に出ると大型船サイズのカジキがいた。
メガカジキ?
? ? ?
「「「「「そこはメカジキじゃないの?」」」」」
漁師ならそう思うだろうな。俺もそう思ったけどね。メカジキはカジキの中では一番大きいと言われているカジキだ。でも異様に大きいから名前をこうしたのかな?
このメガカジキの吻は超巨大な両刃の剣になっており、背鰭は鎌になっている。俺はカジキなのか疑問に思っているとスクナビコナに目掛けて泳ぎだした。ちょっと待て、あんなのに突進されたら、即終わりだぞ!
「魔導砲は!」
「間に合いませんよ!」
「とにかく攻撃を! タクトさん!」
「はい! 援護お願いします! いけ! ブリューナク!」
ブリューナクがメガカジキの超巨大な両刃の剣を破壊して、貫く。倒したと思った瞬間、再びメガカジキは泳ぎだし、壊れた超巨大な両刃の剣が治った。これは復活!?やばい!間に合うか?
「こい! ブリューナク!」
俺が装備をブリューナクに戻している間にスクナビコナからハープーンガンや大砲が放たれるが効果はなく、チェスも神聖ブレスを使うが足止め出来ない。チェスは覚悟を決めて、氷斧を構えるとメガカジキに向かっていく。
次の瞬間、チロルたちの召喚獣が一斉にメガカジキに襲い掛かった。イオンたちも攻撃を加えており、チェスはその隙に超巨大な両刃の剣に襲い掛かった。その結果、時間が生まれた。助かった!
『『『『タクトさん!』』』』
「あぁ! これでとどめだ!」
ブリューナクはメガカジキを再度貫き、倒した。
その瞬間、レベルアップのインフォが来た。まぁ、合計するとかなりのバショウカジキを倒したし、最後のはボス級のモンスターだっただろうからな。ブリューナクが強すぎるから弱く感じたが無かったら、スクナビコナは粉々だった。守れて良かった。みんなとブリューナクに感謝だ。
「…ちょっと休憩してから宝島に向かうか」
『賛成~』
海洋のオーブを使い、安全を確保してから解体する。まずはみんなが倒したバショウカジキからだ。
バショウカジキ:レア度9 食材 品質A
魚の中で最速を誇る魚。肉は繊維質が強く脂肪の少ない赤身で刺身や塩焼きなどで食べられている。倒すのが難しいため、非常に高価で取引されている。
バショウカジキの背鰭:レア度9 素材 品質A
バショウカジキの特徴的な大きな背鰭。防具に使うと水中での高速遊泳を可能とし、船のマストに使うと雨風に非常に強く、荒れた海でもビクともしないマストを作ることが出来る。
バショウカジキの吻:レア度9 素材 品質A
バショウカジキの鋭く尖った吻。槍や銛などに人気の素材で通常のカジキより速度に特化しているのが特徴。
バショウカジキまるまる一匹はいいね~。捌き甲斐がある。シャローさんたちもわくわくしているのが伝わってくる。背鰭はノアが欲しがったため、全員がノアに寄付した。日頃お世話になっているし、新しい船に使うのかスクナビコナの強化に使うのか分からないがマイナスにはならないだろう。
バショウカジキの吻はみんなで分けることになった。次は問題のメガカジキだ。代表して俺が解体する。
グラディウス:レア度8 大剣 品質B
重さ:100 耐久値:100 攻撃力:100
効果:戦闘高揚、物理破壊
剣闘士などが使用していた両刃の剣。戦闘中は持ち主に勇気を与え、敵にはその破壊力から恐怖を与えると言われている。非常にバランスが取れた武器で誰でも使いやすいように作れられている。
メガカジキの切り身:レア度9 食材 品質A
超巨大なカジキの切り身。これだけで港町一ヶ月分の食糧になった例が存在するほど巨大差を誇る。肉は淡いピンク色で味は真カジキに劣るが非常に美味で数多くの料理と相性がいいとされている。
色々突っ込んでいこうか。まず解体した瞬間、現れたのが大量のグラディウスと中型船規模の肉の塊。その結果、まず大量のグラディウスは海に水没していく。それを俺たちは慌てて回収することになった。そして肉の塊は流されていく。
ちょっと待てや!運営!これは新手の解体トラップだろう!そんなトラブルがあったが、ひとまずグラディウスは全て回収し、メガカジキの切り身は俺がインベントリに取り敢えず入れることにした。
「グラディウスは多いですね…」
「全員分は超えてますね…どうしましょうか? 弱くない武器ですが」
「折角ですけど、私たちは売りますね。漁師ですから」
そうなるよな。俺はユウェルに上げよう。そしてメガカジキの切り身だ。
「切り分けるのも大変ですよね…これ」
「ある程度我々で分けて、ルインさんに売りまーーう」
『…』
シャローさんに周囲の召喚獣たちから視線攻撃。美味しいカジキの切り身を売るとか言われたら、抗議したくなるだろう。
「えーっと…みんなで分けますか」
シャローさんが敗北した!しかし一応名目は食糧集めで来ているから残念ながら半分はイベント用として確保させてもらおう。結局イベントで食べるならみんなも文句はないだろう。そこでチロルが質問する
「すみません。真カジキってなんですか?」
「恐らく説明などから判断するとマカジキのことだと思います。カジキの中では一番美味しいと言われているカジキですね」
「そうなんだ。てっきり偽カジキがいるもんだと思ってた」
それは…ないとは言えないな。ここの運営なら何かしてきそうだ。俺たちは休憩しながらバショウカジキを捌くことにした。
「やっぱり刺身ですね」
「ギルマスは何作るんですか?」
「敢えて油を求めて、唐揚げ」
『流石! 酒が欲しい!』
まだ昼だよ!一応出来上がった料理はこちら。
バショウカジキの刺身:レア度9 料理 品質A
効果:満腹度80%回復、二時間俊敏値アップ(究)、一時間高速遊泳付与
酸味よりも甘味が強い刺身。見た目は固そうだが、ちょうどいい弾力で絶品の刺身として人気を誇っている。漁師の間でも贅沢品とされていて、バショウカジキの強さのこともあって市場には中々出回らない料理。
バショウカジキの唐揚げ:レア度9 料理 品質A
効果:満腹度80%回復、二時間俊敏値アップ(究)、一時間筋力アップ(極)、一時間高速遊泳付与
バショウカジキの切り身を油で揚げた料理。元々脂が少ない切り身を油で揚げることでしっかりとした脂を味わうことが出来る。バショウカジキの旨味も油で閉じ込められているため、食べた瞬間に刺身とは違ったバショウカジキの味を楽しむことが出来る。
どちらの料理もみんな美味しく食べてくれた。さて、休憩が終わりいよいよグリフォンたちがいる宝島に向かうとしよう。
名前 タクト 寵愛の召喚師Lv25
生命力 146
魔力 382
筋力 216
防御力 70
俊敏性 150
器用値 232
スキル
格闘Lv39 蹴り技Lv38 杖Lv43 片手剣Lv50 槍Lv36
刀Lv44 二刀流Lv11 投擲操作Lv20→Lv21 詠唱破棄Lv36 魔力操作Lv18
魔力切断Lv28 危険察知Lv23 超感覚Lv22 召喚魔術Lv42 封印魔術Lv40
ルーン魔術Lv35 阻害無効Lv11 騎手Lv43 錬金Lv27 採掘36
伐採Lv39 解体Lv52 鑑定Lv47 識別Lv50 疾魔法Lv15
炎魔法Lv11 地魔法Lv15 海魔法Lv12 暗黒魔法Lv12 神聖魔法Lv24
雷魔法Lv47 爆魔法Lv53 木魔法Lv36 氷魔法Lv37 時空魔法Lv54
獣魔魔法Lv9 遅延魔法Lv17 連続詠唱Lv40 水中行動Lv30→Lv31 空脚Lv6
読書Lv20 料理Lv48 釣りLv23 シンクロLv33 エンゲージLv14
連携Lv29
名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv23
生命力 170
魔力 292
筋力 198
防御力 112
俊敏性 388
器用値 213
スキル
二刀流Lv50 槍Lv11 投擲操作Lv34 飛翔Lv39 超感覚Lv35
魔力操作Lv14 魔力切断Lv27 高速遊泳Lv38→Lv39 竜眼Lv30→Lv31 水分身Lv19
氷刃Lv38 蒼雷Lv30 氷雷Lv6→Lv7 多連撃Lv31 水魔法Lv28
時空魔法Lv26 水流操作Lv14 蒼海波動Lv20 水圧結界Lv15 雹Lv22
星氷装甲Lv23 氷牢Lv15 津波Lv4 冷凍光線Lv14 過冷却水Lv4
逆鱗Lv6 竜技Lv30 竜化Lv11 竜魔法Lv11 起死回生Lv5
ドラゴンブレスLv16 星海竜の加護Lv25 料理Lv31
名前 リアン ネーレーイスLv20→Lv21
生命力 182→184
魔力 372→376
筋力 178→180
防御力 130
俊敏性 290
器用値 245
スキル
槍Lv34 杖Lv1 聖歌Lv37 呪歌Lv12 舞踊Lv14
高速遊泳Lv34→Lv35 連続詠唱Lv13 詠唱破棄Lv15 同時詠唱Lv15 水圧弾Lv15
疾魔法Lv11 水魔法Lv24 神聖魔法Lv10 雷魔法Lv20 連携Lv9→Lv10
騎乗Lv18→Lv19 未来予知Lv10→Lv11 多連撃Lv17 潜水Lv18 誘惑Lv12
音響探知Lv22→Lv23 洪水Lv6 水流操作Lv15 海波動Lv13 津波Lv8
星波動Lv1 蒼雷Lv1→Lv2 水圧結界Lv4 天罰Lv5 擬似女神化Lv5
料理Lv20 人化Lv31 人魚の加護Lv11
名前 チェス アルカスベアLv23→Lv24
生命力 118→120
魔力 166
筋力 166→169
防御力 212→216
俊敏性 78
器用値 86
スキル
噛み砕くLv29 格闘Lv29 氷斧Lv31→Lv32 鉄壁Lv37→Lv38 強制Lv34
氷装甲Lv36→Lv37 星鎧Lv31→Lv32 物理破壊Lv31 魔法耐性Lv25 強襲Lv33
遊泳行動Lv30→Lv31 氷爪Lv33 氷の牙Lv19 雪潜伏Lv17 氷結ブレスLv24
神聖ブレスLv18→Lv19 氷投擲Lv38 連撃Lv25 神聖魔法Lv11 耐寒Lv20
星の加護Lv16
名前 サフィ モビーディックLv17→Lv18
生命力 182→185
魔力 150
筋力 198→202
防御力 104
俊敏性 148→150
器用値 116
スキル
回転角Lv25→Lv26 遊泳行動Lv35→Lv36 遊泳飛行Lv23 ブリーチングLv12 水化の牙Lv9
激突Lv30→Lv31 強襲Lv27→Lv28 物理破壊Lv19→Lv20 堅牢Lv20 音響探知Lv23→Lv24
妨害音波Lv7 氷刃Lv9 疾走Lv28→Lv29 騎乗Lv29 神聖魔法Lv10
避雷針Lv5 白霧Lv14 津波Lv12 渦潮Lv9 潮吹きLv10
咆哮Lv5 海ブレスLv9 極寒ブレスLv9 体格変化Lv23→Lv24
名前 クリュス メリュジーヌLv14→Lv15
生命力 254→258
魔力 213→216
筋力 190→193
防御力 122
俊敏性 180
器用値 160
スキル
吸血Lv18 締め付けLv22 槍Lv19→Lv20 高速遊泳Lv12→Lv13 飛翔Lv18
猛毒尾Lv26 致死毒Lv19→Lv20 吸血刃Lv26→Lv27 水圧切断Lv13 水圧弾Lv9
氷刃Lv12 水輪Lv18 連撃Lv18 猛毒ブレスLv21 海ブレスLv26
地魔法Lv1 海魔法Lv2 暗黒魔法Lv2 雷魔法Lv22 氷魔法Lv21
水潜伏Lv17 熱探知Lv29 誘惑Lv19 恐怖Lv13 罠設置Lv10
海波動Lv11 人化Lv14 幻影Lv11 豪雨Lv7 妖精の輪Lv4




