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第一章 ③
「これは?」
倒れたゴミ箱の近くに落ちていた、くしゃくしゃに丸められた茶色の封筒。
その封筒には、中身が入っているようだった。
とりあえず、中を見てみることに。
封筒の中には、一枚の手紙。
内容はこうだ。
『貴方の隠した大量の本、
それを私が職員室の中に隠しました』
「…………」
これって、怪しくない?
うん、怪しいよ。
これ、事件の手がかりになるんじゃないかな?
こんな証拠が見つかるなんて、僕って調査することに向いてるんじゃないかな?
将来は探偵になれるね。
なんて、脳内の僕たちが口々に言う。
僕は、その言葉を参考にし、封筒と手紙をポケットの中にしまっておく。
これは泥棒ではない! 調査だからな! と、心の中で僕の良心に言い聞かす。
――キーンコーンカーンコーン
と、校内にチャイムが鳴り響いた。
そろそろ、朝のHRが始まる時間だ。
僕も、急いで教室に向かわなくては。朝早くから学校に来てるっていうのに遅刻とか、笑えないからね。
念のため、職員室内の惨状を携帯のカメラで撮ってから、僕は職員室を後にして、教室へと歩き出した。




