中世界(エターナルワールド)
荒れた学園の中を進むとAmbilと書かれた部屋があった。
その扉を開くと、所狭しと本棚が並べられていた。しかし、本棚に本は無く、床に散らばっていた。
5人は衝撃を受けていた。そして、その場に落ちている本を一冊一冊手に取って題名を見ていた。
「何の本を探しているんだ?」
俺は心配になって聞いた。
「中世界とここを繋ぐ秘密の本を探してる。アシュタロテって言う本なんだ。一緒に探してくれないか?」
「分かった!」
俺は手当たり次第、本を拾っては題名を見て本棚に戻すという作業を繰り返した。
1時間ほど探したが、未だに見つからない。そのとき、少女の声がした。
“フェライト様、ケプリ・スカラベと唱えてください。そうすれば、あなたの望みのものが手に入るでしょう”
「君は誰?」
“今は名乗ることは出来ません。しかし、また会えるでしょう。とりあえず、私の言うことを聞いてください。危機はすぐそこまで来ています”
俺が今すべきことは中世界に急いでいくことだ。だから、少女を信じるしかない。
『ケプリ・スカラベ』
どこからか、1つの光が差し込んだ。その先には高く積まれた本があった。俺はその本の山を崩しながら探した。
「見つけたぜ!」
それはすぐに見つかった。
「ありがとう! 助かった。それにしても、何が・・・・・・!?」
「分からない。とりあえず、これ」
そういって俺はビヘイドに手渡した。
彼は本を開くと、法則にしたがって本棚の一部を叩き始めた。すると、地響きがしたかと思うと床の一部が口を開けた。
「行きましょう」
そういって最初に行ったのはカローナだった。その後ろにアンビソート、リーマインド、ビヘイド、ヘイガーが行った。最後に俺が行く前に部屋を見回した。
・・・・・・もう、後には戻れないんだな・・・・・・・
振り返らず、ただ前だけを見て一歩ずつ進んだ。
しばらく歩くと、前方から光が差していた。
「着いたわよ。ここが中世界の入り口よ」
扉を開けると、そこには見たこともない綺麗な世界が広がっていた。
「それじゃあ、今から長老様のところへ行こう。」
「お、おう。」
俺らは長老と呼ばれる人物のいる建物へ向かった。




