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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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2章-49話 冬休みと天使の災難②

高評価等とても励みになります。

もし良ければ高評価等よろしくお願いします

「………………フム?」パクパク

「ちょっとどうするのよこれ?」モグモグ

 

「…何で私達用の宿でこの子は倒れてるんでしょう?」パクパク

「泥棒というやつデス?」モグモグ


ルク達はとまどっていた!

朝起きて来たら、金髪の少女がキッチンで口から泡を吹いて倒れていたのだ!そりゃ戸惑いもする。

 

とりあえずお腹が空いてたので、朝ごはんにグリフィンの紫月花煮込みを美味しく頂いてから考える事にした!


『とりあえずキュアしないと死ぬわよ〜?多分』

ルナスィラの呟きによってワイハは急死に一生を得たのであった。


それから一週間後、雪も少しづつ溶けて来て街道の一斉雪かきが始まり出した頃。

 

がばっ!!??

「こっ、ここは??」


「あっ!目が覚めたデス!!サキーーー」

一応誰かしら家に残って様子を見るかと新魔団会議で決定し、サキとレンカが家でゴロゴロしてるとワイハが目を覚ました……。

 

「あら、やっと起きたのね??ここには何しに来たのかしら?」

 

「………………そう、ですか……。」

ワイハは瞬時に理解した!私は敗北したのだと……。

完璧な戦略の筈だった……。

 

しかし、彼女達は私の戦略を上回る戦略で私に毒を持ったのだ(ワイハ眼線はそうなのだ!)

「ふっ、私の負けよ。殺しなさい、何をされても仲間の情報は漏らさないわ」

 

——————キュピーン!

っとレンカの中で何かが噛み合った!

そうか、きっとこの少女はスパイ任務ごっこがしたいんだ…………と!厨二病発症中のレンカは閃いた!

 

「フッ、ボクたちに捕まった以上楽に死ねるとは思わない事デス!!」

…………!!!

 

サキは閃いた、なるほど!——と。

確か来週開催されるリバーシ大会in冒険者ギルド主催は5人チーム戦………………つまり!!

 

「そうね!さっさと観念してもらいましょうか!!」

「やっぱり全部お見通しだったって訳ね…………。でも残念ねどんな拷問でも耐えてみせるわ」

 

「フッ、ボクの尋問にたえ…………サキそれは何デスか?」

「あら?甘いわねレンカは。こーゆーのはね!さっさとヤルのが1番なのよ!」

レンカの手には分厚い正方形の木の板が握られていた。

「…………そうね、さっさと殺りなさい」

(まさか撲殺なんて……。女性としての感情を疑うわね……。)

ワイハが目を瞑り、祈りを捧げるように手を組むとせめて最後くらいは笑って死のうと笑みを浮かべた。


その時

バン!!!!

とワイハの頭上……ではなく、机の上にリバーシ盤が置かれる!

「さぁ!勝負よ!!まずは貴女の力見せてもらいましょうか?」

 

「「………………っえ?」」

…………何故リバーシが出てくるのかしら?

わからない、まさか私ですら理解できない力がリバーシにはあると言うの??


サキは一体何を…………?

まさか!アレをやると言うのデスカ!あのサキが勝つまでやり続ける、伝説の無限連続リバーシ地獄を…………。

 

リリが疲れてやっと負けを認めて終わる事が出来たあの伝説を……まさかこんな小さい少女に……。

レンカはとても可哀想な人を見る目でワイハを見た。

 

「…………どうやら本当に何かあるみたいね?でも私にもプライドがあるのよ…………絶対に私の心は折れないわ!」


その日の夕方。

ルクとリリがギルドの依頼を受け、街道の雪を一気に除雪し英雄扱いされホクホク笑顔で帰ってくると……。


「何でも言います!なんでも言いますからァァもういやぁァァァ」

「何言ってるのよ!ほらまだやるわよ!私の本当の実力はまだまだこんなものじゃ無いんだから!」

 

完全に永久リバーシによって脳を破壊されたワイハと負けを認めないサキ。

そして部屋の隅で震えているレンカの姿がそこにはあった……。

 

「…………サキ姉、また……」

「…………サキだけいっつもずるいぞ!次は我の番だと言った筈だ!!」

 

結局、ワイハが4枚の天使の羽を羽ばたかせ強引に逃げ出そうと飛び立ち、ルク達に捕らえられるまで永久リバーシは続いた……。


「「「「まさか天使だったとは」」」」

「グスッ……えっ、なに?わかってなかったの?……グスッ」

ワイハの心は完全におられ、普通の女の子のように泣き続けていた。


「天使がまさか乗り込んで……?くるとは??…………何でキッチンで倒れてたんだ??」

「「「さぁ?(デス)」」」


 ……もしかして私が敵だってわかってないのかしら?

そうよね、天使は人間にとってはまだ味方のはず、それなら。

「ね、ねぇ?アナタ達?私の事を助けてくれたのでしょう?ありがとう!これからも仲良くしましょ?」


「「「「それは無いな!天使は敵だし」」」」

「……………………やっぱりバレてるじゃない!!(泣)」


「ウーム、どうしようか?そもそも何しに来たんだ?お主」

明らかに敵意がなく、未だ何もされていない(ルク達目線)為とっても扱いに困ってしまった!

「フフフッ、わかってるくせに……全部アナタ達の考え通りよ。さっさと殺りなさい……」


——急遽始まった新魔団緊急会議!

目の前に天使が聞き耳を立てているとか、そんな事は関係なくエンジンを組むルク達。

「どうするのよ?」

「320回までは耐えたデス。根性あるデス」

「とりあえず様子見で来週までいてもらうのはどうでしょう?」

「それだ!そうしよう。これで我らの勝利は確実……」

「……あの、聞こえてるんですけど?」


「「「「よし!」」」」

「我らの指示に従ってもらおうか!ハーハッハッハ!」

「来週まではここにいてもらいますね?その後は貴女の誠意を見てからです!」


 …………なるほど、監禁して完全に支配するつもりね。

怖い怖い怖い、私がこんなに恐怖を感じるだなんて……でも、私負けないっっ!グスッ。

 

しかし、ワイハの考えも完全にはずれ

平穏な生活が数日間続いた。

 

何故私は村の雪かきの手伝いをしたり、村の子供達のお守りを任されているのかしら……?

「あっ、リリ?この場面は無理に角を狙わず自分のコマを内側に食い込ませるように打った方が強いわよ?」

 

「お姉ちゃんリバーシつよーい!」

「次私のばんー!!」

 

「……なるほど、勉強になります」

「ハイハイ、ちゃんと遊んであげるからいい子にしてるのよ?そうだ、焼きリンゴ食べる?おやつにって渡されたのよ」


「ワイハお姉ちゃんだいすきー!」

「なっ!?急に抱きつくんじゃありません!」

 

……ワイハは完全にこの一週間で村に馴染んでいた。

チーム対抗リバーシ大会も勿論優勝した!

 

リリ、レンカ、ワイハが必ず3勝して勝つのだ!

先鋒と次鋒?世の中には知らない方が幸せな事もあるのだ!


そして大会の翌日

「さて、もう帰ってもいいぞ?敵意感じなかったしな!こんな天使もいるんだな!ハーハッハッハ!」

 

優勝しご満悦のルクである!チームが勝てば我も勝ちなのだ!

 

「………………え??い、いいの?」

「別に残りたいなら残ってもいいけどね??そうよ!護衛任務について来てもらいましょうよ!そうすればまだリバーシできるわ?」

 

「……では皆様とてもお世話になりました!!敵として出会わない事をとても強く願っていますわ?」

ワイハは逃げ出すように素早く帰っていくのであった。

 

そして冬休みも終わり、ルク達も商人の護衛任務というとても難易度の高い(?)依頼を受けこの村を後にするのであった。

 

――――――――――――――

 

とある領主の屋敷にて

「ワイハよ任務ご苦労である!人間にとって重要な村を一つ滅ぼせたようだな?」

「ハイ、報告書の通りに……もうあの村は人間が住めるような場所では無くなりましたわ?」

「よし、ならば次の命令まで休んでおけ」

「ハッ!!お御心のままに」

 

別の天使と入れ替わるように部屋を出ていくワイハ

「次の者。王立学園の入学希望者である魔法の才能がある者達を抹殺………………」


また物騒な事言ってるなと感じながら自室へと戻っていくのであった。

 

………………ふぅ、バレたら終わりね私も。

失敗したと報告すれば私は殺され、よくて人形化。

そしてきっと次の刺客が送り込まれるだけ……。

 

 ……あんな暖かい人達を見殺しにするなんて私には……。

 

結構楽しかったわね……フフッ

はぁ〜あ、また暇な閉じこもり生活か〜。

…………いつかまた会えるかな?

 

なんてね?

 

 

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