2章-26話 海へ!港街を守る為に
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「もう行くんだな?」
ガルドとの模擬戦をした1週間後、アシュレイ達は防衛都市スケンティアから出発しようとしていた。
「はい、ガルドさん、ゼクトさん!今まで本当にありがとうございました!」
「また来い小僧!今度は儂がシゴいてやる!」
「ハハハ……はい、お手柔らかにお願いします」
さて、ここから港街ラグノート迄2ヶ月くらいか、本当はもう少し余裕をもって出るつもりだったんだけど…………
まぁ、ギリギリ間に合いそうかな。
「アシュレイ殿、ラグノートでモンスターパレードが起こるって本当なのですか?ギルドで話を聞きましたが周囲にダンジョンは確認されていないとの事でしたが」
「うん、モンパレが起こるのは間違いないよ……ダンジョンの場所自体は僕も分からないけどね……」
港街ラグノート、漁業が盛んな街で綺麗な海が一望できる活気ある街だった
…………サハギンのモンスターパレードによって壊滅していなければ今でもその美しさは失われていなかっただろう…。
これがゲームにおける港街ラグノートの説明。
モンスターパレードが起こる時期を知ってて、沢山の人達が死ぬと分かってて見捨てるなんて出来るわけないじゃないか…………
モンパレが起こるってことはレベル2以上のダンジョンって事は確定だけど何とかモンパレだけでも止めたい……いや!絶対に止めてみせる!
「さて、このまま街道を真っ直ぐ進めば一番早くラグノートへ向かえる。途中に少し大きめの村もある筈だからそこで少し休めるしね……それでいいかな?2人とも」
「ええ、大丈夫です急ぎましょう」
「はい!ラグノートを守るんです!」
アシュレイ達が旅立ってから数週間後
アシュレイ達は街道沿いの小さな村へ立ち寄っていた。
「なんだか人が集まってますね」
村の入口で数人の農民が慌ただしく話し合っている。
「なにかあったんですか?」
アシュレイが声をかけると中年位の男が困った顔を向けた。
「それがな、この村から少し先にある川があるんだが、その川が細くなった場所が塞がっちまってなどかそうにもコーティングされた氷だとかでどかせねぇらしい」
「コーティングされた氷?よく分かりませんが魔法使いの仕業って事ですね!誰がそんな事を」
正義感の強いイグニスが怒りをあらわにすると
「…………それがたまたま目撃したやつが言うには、
風でコーティングされたせいで少しづつしか溶けなくなった氷の岩が流されてきて、
奇跡的に細くなった場所に引っかかって動かなくなったらしい…………。」
「…………氷の岩なんてそもそも使い手の少ない中級魔法だろ?しかも風でコーティングされて溶けなくなっているなんて意味がわからねぇんだ。」
………………もしノクトがこの話を聞いていたら胃が痛くなっていた事だろう、世の中には知らない方がいい事もあるのだ。
「氷ですか…………僕達でなんとかやってみましょう!イグニスの焔なら溶かせると思うよ」
「旅の方!本当ですか!?助かります、よろしくお願いします」
村を助け商人を守り、魔物を討伐したりと慌ただしい日々を過ごしながらも
三人は少しずつラグノートへ近付いていく。
だが近付けば近付くほど、耳に入る噂は不穏なものへと変わっていった。
「最近、海辺で魚が異常に獲れなくなった」
「海軍が海から怯えた様子で帰ってきたのを目撃したらしい……」
「漁師が超巨大な竜巻を見たとか……」
その話を聞く度にアシュレイの表情は曇る。
間違いない、ラグノートはもう危険な状態に近付いているのだ。
「急ごう!絶対に間に合わせる」
その言葉にサキとレンカも力強く頷いた。
三人は夕日に染まる街道を、港街ラグノートへ向かって走り続けるのだった。
それから何日後。
アシュレイ達はついに港街ラグノートへ到着した。
「わぁ……」
サフィアが思わず声を漏らす。
青く広がる海。
港に並ぶ大小様々な船に活気ある市場!
そして潮風と魚の香りがアシュレイ達を包み込む。
だがアシュレイの表情だけは晴れない。
(もう時間がないのは確実……)
ゲームではここから数日後。
海底ダンジョンから溢れ出したサハギンの軍勢によって街は壊滅してた。
「まずは冒険者ギルドへ向かおう」
三人は急ぎギルドへ足を運び受付で事情を説明すると、しばらくして支部長らしき壮年の男が姿を現した。
「君がアシュレイか。モンスターパレードの件を話したいと聞いたが?」
「はい」
アシュレイは真剣な表情で頷く。
「近いうちにこの街でモンスターパレードが発生します」
「………………フー、根拠は?」
「ありません」
「……」
「ですが必ず起こります」
「冗談を言っている様には見えない……しかし長年ダンジョンは発見されていない、なのに起こると?……」
「はい……それでも起こります」
「なぜ、そこまで断言できる?」
アシュレイは答えらず黙ってしまう……
未来を知っているなど言えるはずがないのだ。
「……わかりました
信じてもらえなくても構いません
ですが警戒だけはしてください」
その真剣な目に支部長は少しだけ考え込んだ。
「分かった。警戒態勢までは取れんが、海の監視は増やそう」
「ありがとうございます」
それだけでも十分だった、少しでも被害が減るなら。
三日後
ついにその時はやってくる!
ゴォォォォォォン!!と街中に警鐘が鳴り響く。
「な、何だ!?」
「海だ!海を見ろ!」
港にいた人々が一斉に海を見ると悲鳴を上げた。
ギロギロと無数の赤い目が海の中からこちらを見上げており
そして無数の魔物が海から姿を現したのだ!
「サハギンだぁぁぁぁぁ!!」
「馬鹿な!本当に起きたのか!?」
混乱するギルドでアシュレイはすぐさま剣を抜き駆け出した!
「行きます!」
「アシュレイ殿!」
「イグニス!サフィア」
「「はい!」」
アシュレイ達が海岸に着くと漁師達が逃げ惑い必死に海軍や騎士団がサハギンを迎え撃っていた……だが!
「多すぎる!」
「押し返せぇ!」
しかし数が違う、このままでは街まで突破される。
「ここで止める!」
【ハイスピード!】
アシュレイが最前線へ飛び込み
「はあああああっ!」
【スラッシュ!】
修行で鍛え上げた剣が閃きサハギン首が飛ぶ。
「なっ!?」
もう一年前のアシュレイではないのだ
スケンティアでの実戦、ガルドとの修行を積み重ねた全てが今ここにある。
「イグニス!」
「任せてください!」
【パワースイング!】
力を込めて振るった槍が、サハギンがまとめて吹き飛ぶ。
「サフィア!」
「ハイ!」
【リーフカッター!】
押し寄せるサハギン達を回転する葉が切り裂いていく
「今です!」
【アクティブスキル指揮スキル:活力向上】
『おおおおおおっ!』
アシュレイのスキルによりアシュレイが味方と認識している者全ての活力が向上し、冒険者達が一斉に攻撃を開始!
海軍や騎士団も反撃を開始し、段々と前線を押し返していく。
だが、数十分が経過しラグノート側有利に戦況が傾いたかに見えた時
海から異様な魔力が放たれると海面が割れ巨大な青色の魚人が魚雷の様に勢いよく飛び出してくる!
「ギュルァァァァォ!!」
通常のサハギンの三倍はある巨体に手には巨大な三叉槍を持ち金の王冠を冠った青いサハギンが突如出現したのだ!
その名もサハギンキング!モンスターパレードを率いるサハギンの王。
「ようやく出てきたな!サハギンキングだ!コイツを倒せば勝ちだ!!」
【ギゥガァァァァ!!】(アタックコマンド)
サハギンキングが咆哮するとそれに呼応するように千体を超えたのサハギン達が雄叫びを上げ攻撃力が上昇する!
港街ラグノートを賭けた戦いが今、始まろうとしていた。
アシュレイ 13歳ステータス
体力81魔力58力58守45速51技95霊30
使用可能魔法orスキル:光魔法、風魔法、炎魔法、探索術スキル、身体能力系統スキル、剣攻撃、盾防御、気配消しスキル。指揮スキル、(ユニークスキル:スキルツリー(闇魔法、体力+5、魔+10、技ステータス+10、)成長限界突破)
[称号:勇者の目覚め、騎士道、剣使い、盾使い、軍団指揮]
「サフィア 14歳ステータス」
体力41魔力46力25守18速20技19運10
使用可能魔法orスキル:(水・氷魔法、草魔法、無属性魔法)(身体能力系統スキル、気配消しスキル、杖攻撃、)
[称号 杖使い、魔の才能]
「イグニス 15歳ステータス」
体力70魔力19力55守52速48技70焔16
使用可能魔法orスキル(炎魔法、無属性魔法)(探知スキル、身体能力系統スキル、気配消しスキル、剣攻撃、盾防御、槍攻撃、)
[称号 剣士、槍使い、焔槍騎士の目覚め、]




