2章-24話 海底ダンジョンを脱出しよう
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サハギンキング討伐から数時間が経った頃
十分な休息を取り、負傷者の治療も終えサハギン肉の焼肉も食べ終え体力を回復させると。
準備は整ったとばかりに、レアドロップとして手に入った魔槍と海魔法の魔導書をしまいニコニコ笑顔で立ち上がるルク達。
海兵達も何とか動けるようになり、いよいよダンジョン水晶の破壊を行う部屋に足を踏み入れる。
そして水晶に手を置くとステータスが上昇する。
レベル2ダンジョンクリアボーナス、ランダムでステータス10アップ!特別ポイント+1
「よし、全員準備はいいな?」
本部長が確認すると返事が返ってくる。
そう、ここへは冒険に来たのでは無い
ダンジョンを潰しに来たのだ!決して目的を忘れてはいけないのである。
「ではコアを破壊――」
そこまで言った本部長が固まり
…………ん?待てよ……と
何かに気付いた!
「どうしました?」
団員が首を傾げる。
「いや待て!くる時は必死で考えてなかったんだが…………」
本部長の額に嫌な汗が流れると
「このダンジョン……海底ダンジョンだよな?」
「そうですね。」
「ダンジョンを潰すかレベルを沈めるかするとダンジョンの入り口にワープされるよな?」
「そうですね………………え?」
「海の底だよな?」
「…………………………」
ルク達は首を傾げ海兵達は青ざめていた!すっかり帰りの事を忘れていたのだ!
「海に出たら泳げばいいじゃない!とりあえず上に向かえばいいんでしょ?」
当然だ!というルク達に本部長は頭を抱えた。
「お前達は少し黙ってろ!!」
「「「えっ」」」
ルク達によるブーイングの嵐が巻き起こる!
大嵐である!!
仕方ないとルク達にもわかるように説明してあげる本部長。
「…………いいか?海に出るのはその通りだ!だが問題は場所だ」
「場所?」
「ここは海底だ」
「ウム!」
「かなり深いんだ!つまりダンジョンが消えた瞬間、我々は海底数千メートルに放り出される」
「…………?」
誰もピンと来ていない。
泳ぎには自信があるぞとなんなら胸を張る!
本部長は本格的に頭痛を覚えた……。
学校も行った事ないのだ!わかるはずがないのである!
「お前達、水の入った樽を知っているな?」
「………………その樽頭の上にを十個重ねる」
「想像してみろ……百個重ねる、千個重ねる」
「何の話?」
サキが突っ込む。
「例えだ!!いいから聞け」
本部長は叫んだ。
「海の深い場所では、そのくらいの水の重さが体へ掛かるんだ!つまりな」
本部長は地面を指差すと
「ダンジョンが消え我々が深海へ出た瞬間」
バンッ!!
本部長が両手を叩く。
「潰れる」
「…………潰れるのか?」
「潰れる」
「えっ?」
「肺も耳も体も潰れる」
「最悪、何が起きたか理解する前に死ぬ」
「泳げれば何とかなりまセンカ?」
「泳ぐ前に死ぬ。」
「えぇ……」
「……どうするのよ!そんなの帰れないじゃない!」
「それを今考えてる!!」
すると通信用の魔道具から連絡が入る
ボスが倒された事により連絡が可能となったのだ。
「…………応答せよ!どうなってる……生きているのか?」
!!!
それは港街ラグノートの領主の声だった。
「おう!生きてるぞ!領主様か?」
「おお!やっと通じたぞ、もう何日も前から通信を試みていたのだがどうやらダンジョンに妨害されていたらしい
…………通じたということは攻略したでいいんだな?」
「ああ!攻略できたぜ!因みに街の方は?」
「街も無事だ!海軍、騎士団、そして冒険者達と共にサハギン共を撃ち倒したぞ!
事前に冒険者ギルドに通達があったみたいでな、かなりの数の冒険者達が協力してくれたよ……君達が無事でよかった、帰りを待ってるよ」
「ちょっ!ちょっと待ってくれ!ダンジョンを攻略出来たのはいいが潜戦艦ネレイドが完全に破壊されたまった!このままじゃ帰れねぇんだ」
「なんだと!?……………わかった!もう少しまて、何とか出来るか協力を仰ぐ」
通信が終わると海兵達の安堵の声が聴こてえくる。
「何とかなりそうだな!ハーハッハッハ!いやーラッキーラッキー!」
「んじゃ、ドロップ品の確認でもしとくか
………………ん?どうした?」
ドロップ品と聞こえて明らかに様子がおかしくなる新魔団!
『……………………な、なんでも??』
「…………………………」
「何をした?」
もう何かをしたのは明白だった……。
目を背けたいのは山々だが、コイツらは目を離せばヤバいことをいくつもしでかすのだ……。
聞かないわけにはいかなかった。
すっ、目を泳がせながらとルク達が海の魔導書を差し出す…………。
本来であれば魔導書とは、その書一冊で5回分誰かが魔法を覚える事が出来る。
だがこの海の魔導書には後一回分の魔力しか残っていなかったのである。
「もしかして…………使ったのか?しかも全員分」
「ウム!まぁ我らの大活躍で倒せたのだ!文句はあるまい!」
ルクは完全に開き直った!
バレてしまってはしょうがないのである。
本当はこっそりしまっておくつもりだったのだが、1回分でも残ってれば文句は言われないだろう。
ルク達にとってはそんな軽い気持ちだったのだが……。
………………本来ならそれでもよかった、それが海の魔導書で無ければ……。
海魔法とは、禁断魔法とされ手に入れても使えば極刑、使わずとも持っているがバレただけで即人生終了レベルの代物なのである…………。
因みにだが、レッドデュアルミノタウロスを倒した時に出た共鳴の書も同じ扱いなのだが、ヴィカは魔法にポンコツだった…………。
『……………………』
そしてちゃんと基礎学力を持っているこの場の海兵全員絶句である。
だが、1人の海兵がそこで声を上げる
「お、俺何も見てないし聞いてないんで…………」
「そ、そうだな!俺もだ!たった今起きたところだ!」
「そうだそうだ!」
恐ろしいほどの結束力で頷きあう海兵達!
黙っていればいいでは無いか!
禁忌魔法?最早そんな物より日常が恋しいのだ
そんな海兵達に本部長は頭を抱えた。
「お前ら……」
「だって知ってるだけで危ないんですよ!?」
半泣きである。
するとルクが不思議そうに尋ねた。
「何をそんなに騒いでおるのだ?」
「禁忌魔法だからだよ!!」
本部長が思わず叫ぶ!誰のせいだと……泣きながら。
ルクのカルマヴェルクは理解を超えていた為逆に問題なかった
…………だが!海魔法はちゃんと理解出来ていた!
「お前ら今、自分達が何をやったのかわかってるのか!?」
「強くなった!」
「違う!」
「便利な魔法を覚えました!」
「違う!」
「ボスを倒したデス!」
「……それは合ってる!」
段々と胃が痛くなってきた…………
「本部長殿……ここにいる全員で墓まで持っていきませんか?」
「賛成」
「賛成」
「大賛成」
「俺、口固いです」
「今日から趣味は沈黙です」
海兵達は次々と頷く、息ぴったしである!
彼らの中に、この件を上層部に報告する愚か者は、もう誰一人として存在しなかった。
ルク達は相変わらず事情を理解していなかったが。
少なくともこの場にいる全員の意見は一致していたのだ!
この件は無かったことにしよう。
これは多数決による決定である!
本部長の威厳?そんなもの知ったことでは無いのだ。
そんなバタバタがあったとは知らずタイミングよく通信の魔道具が鳴り響く
ビービービー
ビクゥゥ!!??
本部長は寿命が10年縮んだと本気で思った!
「あー、はっはい!なんで……しょうか?」
「何故疑問系なのかね?まぁいい、現在精霊の使い手によって空気の膜を張った潜水艦をダンジョン入り口に待機させた、ダンジョンを潰して帰還せよ!ご苦労だったな!」
「ハッ!ありがとうございます!」
「ふぅ〜、さてお前ら!帰るぞ!!私たちは何も見てない!以上だ!」
『ハイ!』
そうして海底ダンジョンからようやく帰還するルク達
潜水艦に乗り込み面白い魔法だなぁ〜とか思いつつ陸へと到着する……。
こうして長かった海底ダンジョンでの戦いは収束に向かう……
かに思えた……。
潜水艦から出てきたルク達を意外な人物が待ち受けておりルク達を見た瞬間敵意を剥き出しにしたのである。
そこで待ち受けていた者とは…………。
前世で嫌というほど天使相手に苦戦してきた日本からの転生者であり、天使相手に容赦しないと心に誓っている人物が剣を構える
「!!!お!お前は!?擬天使」
『え?擬天使??』
ルク達が頭に?を浮かべて周囲を確認するが周りには海兵以外誰もいない……。
「擬天使リリが何でここにいる!くそっ!こいヴァーユ!」
「「『…………ほえ?』」」
理解が追いつかず痛い人を見る目でアシュレイを見るルク達。
そして唐突にアシュレイは自らに精霊を宿し、ルク達に剣を向けたのだった。
「ルク 13歳ステータス」
体力86魔力108力55守58速57技76運20特別ポイント5
使用可能魔法orスキル:闇魔法、毒魔法、土魔法、火魔法、氷魔法、水魔法、風魔法、爆発魔法、海魔法、無属性魔法)
(探知スキル、身体能力系統スキル、隠密スキル、夜目スキル、死の波動、爪攻撃、衝撃波スキル、共鳴スキル、武術スキル、錬金術スキル、潜水スキル)(ユニークスキル:星喰い、星渡り)
[称号:魔を極めし物、魔王(元)、魔眷属を作りし物、爪使い、武術家、負けず嫌い、聖騎士の知識]
「サキ 15歳ステータス」
体力57魔力97力41守48速47技55運10特別ポイント5
使用可能魔法orスキル:(火魔法、爆発魔法、土魔法、水・氷魔法、風魔法、無属性魔法、海魔法、闇魔法の目覚め)
(探知スキル、身体能力系統スキル(中級)、隠密スキル、死の波動、杖攻撃、鞭攻撃、共鳴スキル、印術スキル、潜水スキル)
[称号 ルク[元魔王]の魔眷属、魔の理解者、術使い、鞭使い、杖使い、負けず嫌い]
「リリ 13歳ステータス」
体力92魔力54力59守67速55技75運10特別ポイント5
使用可能魔法orスキル(光魔法、闇魔法の目覚め、風魔法、海魔法、無属性魔法)
(探知スキル、身体能力系統スキル、隠密スキル、死の波動、剣攻撃、盾防御、共鳴スキル、闘術・武術スキル、潜水スキル、薬学スキル)
[称号 ルク[元魔王]の魔眷属、聖騎士、暗黒騎士の目覚め、剣士、闘術・武術使い、薬学の知識、負けず嫌い]
「レンカ 14歳ステータス」
体力73魔力58力56守55速60技63運10獣3特別ポイント2
使用可能魔法orスキル(土魔法、風魔法、無属性魔法、海魔法、闇魔法の目覚め)
(探知スキル、身体能力系統スキル、隠密スキル、死の波動、槍攻撃、共鳴スキル、遠投スキル、夜目スキル、幻術スキル、一部獣化(タイムリミット30s)、潜水スキル、)(低空飛行)
[称号 ルク[元魔王]の魔眷属、属性纏装使いへの道(風、土)、槍使い、遠投の心得、負けず嫌い]




