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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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48/52

2章-10話 天使の暗躍と斥候のノクト

高評価等とても励みになります。

ありがとうございます。

もし良ければ高評価等よろしくお願いします

俺は死ぬのか…………?


へっ、バカな事したぜ、少し考えたらこんな場所に子供がいるはずないのにな…………。

 

少し前なら

……ルク達に出会う前なら子供だろうが絶対見捨てていた自信がある……。

 

でも、体が勝手に動いちまったんだよな。

はぁぁ、死ぬの怖ぇな……。

 

 まだやりたい事もあった。


 …………悔しい。

 クソほど悔しい。


楽しかったなぁ……


焚き火を囲んで食った、肉とよく分からん草を入れただけの獣臭いだけの不味いスープ。

 

あいつら、何であれを美味い美味いって笑いながら食ってんだって何度も思った。

 

 何度も脇道に逸れようとするルク達を止めるたびに何やってんだろう俺って思った。

 

 くだらない事で笑って、怒鳴って、また笑って。

 ああ、レンカは凄く良くしてくれてたな……先輩になったデスとか言ってよ…………。

 

ほんと……バカな奴らだった……


昔組んでたパーティーとは違う…………

あいつらは俺を裏切った……。


足が速いからって理由で、ピンチになったら囮をやらされ

必死で逃げ帰ってきてもそれが当然みたいな扱い……

 

戦闘スキルも碌にねぇからと報酬も少なく

結局はそれで喧嘩別れ……。


付き合いの長かった仲間でもそうだったんだ

もう誰も信じてなかった、信じるだけ無駄だと思ってた。


でも……斥候職のソロはきつくてさ、だから利用するつもりだったんだ。

 

たまたま出会ったあいつらを……

アイツらが狩りをしてるとこを見て思ったんだよな


なんか昔のパーティーに

楽しかった頃の俺たちに似てるなって……。


だから簡単に騙せると思った……

少し信用させて隙を見て荷物を奪って逃げるつもりだった。


 なのにさ…………


 たった一週間。

 それだけしか一緒にいなかったのに。


 あいつらといる時間は、

 今までの人生で一番、あったかかった。


「もっと……一緒に……いたかったな……」


 瞼が重い、意識が沈んでいく。


 ああ、なんか…………もう…………眠いや。

 ………………………………

 

 ……………………

 …………。

 

「クッ、ノクト……我が不甲斐ないばかりに…………。」


——スタスタ

 バチィィン!!

「……イッターーー!!!おい!何をするリリ!なんで我が殴られる(泣)」

 

「ルクは適当に薬草使いすぎっ、死にかけてるのに鎮静効果のある薬草ぶちまけたら永遠に眠っちゃうのっ!ここは私が魔法でやるからMP頂戴!」

 

「………………は、はい。すいません」

 

 【後は任せました】


ペシペシペシペシ

 

「生きてる〜?レンカ〜」


ペシペシペシペシ

 

「サキ姉?何で瀕死で倒れてるレンカを叩くの?もうサキ姉とルクは向こう行ってて!」

 

「「…………すいません」」

 

……戦い以外はとても頼りないリーダーと副リーダーであった。

 

戦いが終わり半日ほどが経った頃。


村出身の商人タスロウや冒険者とも合流し擬天使の討伐を報告。

 

「優しい夫婦だったのによ…………」

「ありがとよ……人を襲う化け物なんてアイツらには似合わねえ……。」

としんみりしている冒険者達に火葬とついでにご飯の炊き出しを任せ。

 

体を休める為にルク達は空き家でダラダラしていた。


「あ〜〜」ゴロゴロ

 

「何よそんなゴロゴロして、暇なら手伝いなさいよ!大変なの薬草の仕分け!何でこんないろんな種類があるのよ」

 

「口ではなく手を動かしてくださいっサキ姉!あっ!その薬草はポーションの原料です、ただの草エリアに混ぜないでください」

 

「わふぅ〜」ゴロゴロ〜

 

「納得いかないわ!なんでルクとレンカはゴロゴロしてるのに私はこんなつまらない事きなきゃいけないのっ!」

 

「ルクは魔力枯渇気味でレンカはまだ体力が戻っていませんから、そもそもルクの魔力をダメ押しで使わせたサキ姉も悪いんですからね!」

 

「だって…………爆発魔法の威力強すぎておっきなクレーター出来ちゃったんだもん……

元に戻さないと怒られるかもしれないじゃない!」


「わしゃわしゃわしゃ〜」

「ワフわふぅ〜」ゴロゴロ〜

 

「「(怒)(怒)」」

 

「…………イテテテテッ、ちょっ煩いんだが?俺重症人なんだが?寝かせてくんね?」

 

「「うるさい!!」」

 

「す、すいません」

 

今のは完全に八つ当たりだった……ノクトは悪くないのである。

 

「だいたいそんなの知らないわよっ、自分から敵に突っ込むノクトが悪いと思うの!!」

 

「/////ち、違う!あれは…………本当に……その…………はい」

 

「逃げ道は任せろとか言って後方待機していた癖に1番重症でしたからね。いい気味では?」

 

「あの、リリさんって結構言い方キツイですよね?…………いえ、何でもありません、はい」

 

 6歳年下にも頭が上がらないノクトであった。


「おーい飯できたぞー」

 

 冒険者が野菜と肉たっぷりの鍋を持って入ってくると、ノクト以外一目散にご飯に駆け寄る。

 

「……………………あの、俺動けないんですけど」

 

 そしてご飯に負けた自分に涙するノクトであった

 

「いやー!本当に助かったぜ!なんたって擬天使?が3体もいたんだろ?正直一体ですら無謀だと思ってたんだ!まっ、それでも戦ってたんだろうがなガハハ」

 

「ハッハッハ!天使は中々手強いからな我らがいて良かったな!もっと褒めていいんだぞ?ハッハッハー!」

 

「それで?ルク君達はいつ頃出発するんですか?」

 

「ん?ん〜特に決めてないな!ノクトの怪我の具合を見てだな、無理をするのはよくないからな!」

 

「……………………なぁ、ちょっと話があるんだがいいか?」

 

「何よ?そんな元気なくなっちゃって?お腹すいてたのよ、放っておいたからって拗ねちゃダメよ」

 

「…………いや、それは良いんだ、いやよく無かったけど違うんだ!

 ……そのよ?俺はここで抜けようと思う。俺からパーティーに入りたいって言ったのに悪い……」

 

「怪我の事なら気にする事はないぞ?どのみち我らも疲れたからな、ゆっくりしてから出発するつもりだし……」

 

「違うんだ!…………その、1から鍛え直そうと思ってさ……。

 

 ここなら今人手不足で仕事もあるだろうし、お前らと一緒に旅してたらさ、自分の弱さにムカついたというか嫌になったというか…………。」

 

 ノクトは短い旅の間だったが、ルク達のことをかなり気に入っていたのだ。

 

 そして、気に入っているからこそ弱い自分のままパーティーに入っているのが許せなくなっていたのだ。

 

「フム……まぁどのみち数日は此処に留まる!もし気が変わったらいつでも言うと良いぞ!ノクトは中々面白い考え方をするしな!」

 

「いや、俺が面白いんじゃなくてお前らが珍しいんだが ……わかった。後数日は頼む!どのみちまだまともに動けないしな」

 

「ガハハ!青春だなぁ!ノクトと言ったか?もし此処に留まるんなら俺らのパーティーにこい!斥候だろ?丁度募集してたんだ、弱いなりの戦い方教えてやるよ」

 

「本当か!助かるよ」


「ああ!それにもっと強くなりたいなら一応ツテもある、高ランク冒険者に俺達から鍛えてやって欲しいやつがいると言ってみよう…………無下にはしないはずだ」

 

「堂々と引き抜きを見たわ?」

 

「そうですね、ここは決闘でしたっけ?それで決めるのも良いんじゃないでしょうか?」

 

「決闘デスか?やってみていいデスか?」

 

「待て待て待て?冗談だよな?嬢ちゃん達………………な?」

 

「「「フフフッ」」」

 

サキ達によるノクトへのいつでも戻ってきても良いぞと言う意味を込めての揶揄いだったのだが………………

 

結局面白半分で決闘はしたのであった。


そして何やかんや働いた1週間。

 

村人がいなくなり手入れをされていなかった畑を耕したり、溜池に水を溜めたり、壊れた家などを補強したりしているとチラホラと元村人だった人達が帰ってくるようになった。

 

特にサキは率先して壊れた家の修理を頑張ったという。

 

「よいしょっと〜あらよっと〜!ふぅ今日もいい天気だなリリさんや」

 

「そうですねルクさんや」

 

「…………なに年寄りみたいな会話してんのよ、もう畑は飽きたわ!そろそろ出発しても良いんじゃないかしら?


レンカもノクトに教えてもらった探索術のスキルもう使えこなせるようになったのよね?」

 

「はいデス!スキルを使うと何となく頭の中に近くにいる気配が表示されるんデス、中々面白いデス」

 

「フム、まぁ此処まで待って一緒に来ないなら仕方ない!そろそろ行くか」

 

「何よ出会った頃はあんなに連れて行ってくれって言ってた癖に意気地なしねっ!強引に連れて行く?」

 

「オイオイオイ、なに物騒な話ししてんだよ…………

俺はココで鍛えなおすって決めたんだ。…………ありがとな」

 

「ハッハッハまぁまた会えるさ!次会う時強くなってたら今度は我から誘ってやる、励めよ?」

 

「ハハハッそうだな、頑張ってみるさ。それより渡した地図は確認したんだろうな?

出来る限り分かりやすいように書いたつもりだが……良いか?真っ直ぐ街道を進むんだぞ?まずはそこからだ!」

 

「ガハハ!そんなに注意しなくてもそんな事位わかるだろ?

あぁルク達、今日はいい肉が取れてな!住民も少しづつ戻ってきたし肉パーティをしようと思うんだ!

今日は肉食って泊まって出発は明日にしとけ」

 

「おお!肉か、それなら出発は明日にしよう!いっぱい食っておかなきゃな」



翌朝

 

「いいか?まずこの街道をまっーすぐ道なりに行ってだな?道なりっわかるか?


寄り道をしないで開けた道の通りに進むんだ。それで分かれ道があるからそこを左に曲がって…………」

 

「はいはいはいはい、わかったわかった、勿論全て完璧に分かっておる!ノクトは心配症だなハッハッハ」

 

「海楽しみねっ!」

 

「いっぱい魚取りましょう!」

 

「魔導銃ありがとうございマス、ボクに使えるように土の魔石に交換までして貰って……大事にしマス」


ルク達は港街ラグノートにたどり着く事は出来るのか!?

ノクトと別れ、我が道を行く新魔団は今日もノクトが想像つかないような大冒険をしていくのであった。

次回からアシュレイ編が少し続きます。

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