2章-5話 天使の暗躍と名無しの天使
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私は天使、名前はありません。
えっ?何で名前が無いのかって?天使にとって名前を持つという事は権力を持つという事、戦闘能力の低い私には無理ですね。
私は今指令を下され人間界に降りてきました。
なぜ名前もない様な天使に指令が出るのかって?
それは私か精神干渉を得意としているからです、昔からまったりゆったり過ごすのが好きで仕事をサボるために覚えました。エヘン!
指令では、貿易都市ヴァラレートに潜り込んで少しづつ精神干渉で人々を操り崩壊させろと言うものでしたが、
何で私がそんな面倒くさい事をしなければならないのか。
面倒くさがり屋な私はヴァラレートから近い森に囲まれた村に降り立ちました。
そして村全体に結界を張って村人を少しづつ操っていきました。
最終的には此処を大きな観光名所にして勝手に人がやってきて勝手に結界の力で操られるような自動システムを作り出し私はのんびりダラダラするんです。
完璧な計画です!
おや?村人が騒いでますね?
どうやら結界の精神干渉だけでは堕ちなかったみたいですね
たまにいるんですよね〜強い意志持ってる人って、
しょうがない私が出向いて直接精神干渉しますか…………あー、面倒くさい。
2羽の天使が絶命したのを確認するのと同時に、エクリプス・フィールド内に、絶命した天使の記憶継承スキルによる記憶の塊が小さい光の玉となり現れる。
本来天使が絶命した場合すぐさま飛び出しその天使の記憶を天界へと送り、別の天使へと継承するスキルなのだが。
結界によって閉じ込められた記憶の光は役目を果たせず止まっていた。
「ふぅ、何とかなったか……とりあえずこの光の玉は我が食べる……ゴクン」
「え?大丈夫なの?」
「ウム、何の問題もない……と思う!」
「まさか天使が敵だなんて…………」
「最後の方凄く怖かったデス」
「うむ、まぁ天使の話は時が来たらじっくり話そう、それよりも………………中々起きないな?死んでないよな??」
ルク達は村の入り口で倒れた村人達を家が立ち並んでいる運んでゆく。
すると、この村にいたルク達以外全ての人が倒れ込んでいた。
天使が貼った精神干渉の結界による影響は長く続けば続くほど人格を壊していき最終的には廃人になる物だったのだ…………
めんどくさがり屋だったあの天使は他人への気遣いなど持ち合わせていないのである。
「息は…………あるな、とりあえず様子を見るしないか。
そもそも精霊を探すために留まるつもりだったからな!食料も大量にある、森を探検しながら村人を見ておいてやろう」
「そうね!中々大きい森だし探検ねっ!」
「まだ精霊がいないと決まったわけではないですしね」
「はいデス………………」
「どうした?レンカ、元気がないな?腹が減ったのか?」
「また役に立てなかったデス(シュン)」
「何を言う、最後の槍の一撃見事だったぞ!」
「でも一撃で吹っ飛ばされて…………」
実はレンカは気にしてた、先程の大きな魔法を使う事も出来ず、リリの様に敵の攻撃を弾く技術も闘術を使った攻撃も出来ない弱い自分を…………。
「フム…………、よしっ!偶には我直々に鍛えてやろう!虎の里では槍の使い方をメインで鍛えたのだろう?なら魔法を鍛えてみたらどうだ」
「でも魔法…………あんまり得意じゃ無くて」
「鴉天狗族は魔法に秀でた種族だ、その血も引いているのだ!必ず出来る!狼の身体能力による近接と鴉天狗の魔法全てを使いこなすのだハッーハッハ」
「は、ハイ!頑張ってみるデスよろしくお願いしマス!」
それは今まで鍛えた近接特化を一旦捨てこれから魔法を組み込む修羅の道、中途半端に終わり器用貧乏になるか、完璧に使いこなしオールマイティになるかレンカの修行が始まるのだった……………………
始まるはずだった?
「ヨシっ!まずは魔力コントロールを完璧にこなせる様にする所からだな!任せろ!サキもリリも最初は魔法のマすら使えなかったのだ、それが我が教えてからなんと!」
「な、なんト?」
「だったの一晩でコツを掴んだほどだ!我は天才なのだ!任せろ」
「「…………………………あれやるのかぁ」」
サキとリリは思い出していた……
出会ったばかりの頃一晩中ルクに魔力を流され続け、強制的に魔力の流れを覚えさせられたあの夜を。
あの時は言わなかったが実は結構キツかったのだ、何せ大量の異物が一晩身体の中を駆け巡り続けるのだ、最後の方は気を失っていた程だ。
そして無言でレンカの肩に手を乗せる2人
「え?ええ??」
急に不安になってきたレンカである。
ん?何だ?もしかしてサキとリリももう一度やりたいのか?勉強熱心だな
「よしっ!サキとリリも……………………ん?」
「「晩御飯のお肉狩に行ってきます!」」
ルクが何かを言い終える前にダッシュで森の中に消えていく2人、息ぴったりなのだった
「フム?まぁいいか」
「そ、それでどうすればいいデス?」
「ん?あぁ、やるのは今晩だ!とりあえずご飯の準備をしつつ村人を介抱してやろうではないか、焦る事はないぞハッハッハ」
村人が使っていた大きな鍋などを拝借し水魔法で出した水を焚き火で温めていく。
「そう言えばレンカと2人というのも珍しい組み合わせだな、いつも4人でいる事が多いしな………………一つ聞いて見たいんだが?」
「??なんデスか?」
「何で盗賊に捕まってたんだ??確かアイツら商品価値のありそうな者達を捕まえていたのだろう?我らと違い人間族は影狼鴉族に価値など見出せんのにな」
ルクにはデリカシーと言うものが無いのだ
「………………その、わからなくて。鴉天狗族のオカァはボクが生まれてすぐ亡くなったらしくてずっとオトゥと2人で旅をしてたんですけど、そのオトゥも道中で大きなケガを追ってそのせいで……」
「その後、お腹空かせて倒れてたら盗賊の山小屋で目が覚めたんです…………その、少ないけど黒パンも食べさせてくれたのでよく分からないままその後はそこに」
………………思ったよりハードな人生送っていたのだ
な………………
狼生か?いや鴉生か?(どうでもいいのである)。
そして少しこの話題を振ったことを後悔するルクであった。
「レンカよ我魔眷属になって見ないか?…………」
サキとリリを魔眷属にしてから少し魔眷属を作る敷居がルクの中で下がりついその場で思った事を口に出してしまったルクである、言い終わってからしまったと思った……。
魔眷属とは魔の回廊をお互いに繋ぐことで魔力を借り合えたり、何と無くだが今何がしたいかを感じとる事が出来るのだが…………そこには絶対的な主従関係があった。
魔眷属となった者は主の魔言葉には逆らえないのだ、
しかも自身の最も高いステータス値(力や速さなど)が育つとその分主のステータスも上がる為基本魔眷属は主を超える事が出来ないカラクリもあった。
しかしそれさえ飲み込んでしまえば十分すぎるメリットもあり…………
「契約時我がレンカの魔の才能を伸ばす事が出来るぞ」
そう、先が称号魔の探究者を手に入れた様に、リリが聖騎士の道の称号を手に入れた様に契約時その者の才能を一つ伸ばす事ができるのだ。
「その、ボクの居場所はココだと思ってマス……でも、サキさんとかリリさんは?」
「ん?2人はすでに魔眷属だぞ?」
レンカは少し気になったのだ、自分だけルクの特別になるのかと…………気遣いが出来る子レンカちゃんだっだ。
「それならお願いします!ボク、強くなりたいんです」
「ウム!良かろう。夜魔力コントロールの訓練をするついでに契約しようではないか!」
その日の晩御飯は豪華に鹿肉パーティーとなった!なんとこの森、鹿がいたのだ。
サキとリリの大手柄である。
夜になり
「さて……」
【契約魔法:魔法陣展開】「属性纒装系の魔法でいいんだな?」
「はいデス!やっぱり前衛として役に立ちたいんデス」
【契約の下レンカに属性纏装の力を】
こうして、レンカもルクの魔眷属となった。
因みにその夜、ルクから絶え間なく流れ込んでくる魔力によりレンカは一晩中悶え苦しんだと言う。
そしてちゃっかり少し離れた場所で寝たことで被害を回避したサキとリリであった。
わかりやすいタイトルチャレンジを始めてみました。
区切りがいいエピソードまで、そのエピソードに出来るだけあっている言葉を継続して付けてみようかと思います。
途中で無理だと思ったら諦めるかもしれません…




