23話 アシュレイ貿易都市ヴァラレートにつく
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ソルテジオ・アシュレイ視点
ルク達がスノーボードで山を滑り降りていた頃。
アシュレイ達は獣人と人とが共存して暮らす街、貿易都市ヴァラレートに到着していた。
辺境都市リサナクを出発して二週間。
途中でいくつかの村を経由し、ようやく辿り着いた大都市である。
「ふぅ……長い馬車旅だったな」
前世の身体だったら腰と尻が完全に終わっていただろう。
それにしても道中立ち寄った村では、
『子供三人だけで旅をしている連中がいるらしい』
なんて話を聞いた。
そんな無茶をする奴がいる訳ないじゃないか。
魔物も盗賊もいる世界だぞ?
まぁ僕も子供なんだけど、護衛付きの馬車旅だから問題ない。
「アシュレイ殿、どうします?まずは宿へ向かいますか?」
「いや、とりあえず冒険者ギルドかな。移動報告もしておきたいし」
「承知しました」
「イグニスは何か寄りたい場所ある?」
「防具屋に行きたいですね。その……最近少しサイズが合わなくなってきまして」
「ああ、成長期か」
チラリとアシュレイの視線が大きな膨らみにいく。
「言わないでください……」
そんな他愛もない会話をしながらギルドへ向かう。
案の定。
「ガキが冒険者?」
「親の七光りか?」
みたいな言葉を投げられたが、その程度は慣れたものだ。
軽く流して移動報告を済ませ、防具屋を見て回り、その日は宿で休息を取った。
翌朝、ゆっくりと睡眠をとったアシュレイ達は、目的の一つである魔法使いの少女を探しながらダンジョンの情報を集めていた。
「貿易都市ヴァラレートには2つのダンジョンがある。
1つはボアとか牛の魔物が出るレベル2ダンジョン、こっちは騎士団が管理してるから僕たちは入れない。
もう1つは森のフィールド型レベル1ダンジョンで全2回層しかない代わりにとてつもなく広い、ここは一般参加OKだし敵も植物系とか虫系統とかでそんなに強く無い。
ある程度情報を集めたら挑もうか。
因みに攻略は許可されてるけどダンジョンを潰したりしたら極刑だから気をつけないとね」
そう話していると、受付嬢の一人がこちらへ手招きした。
「アシュレイさん、お待ちしてました」
「何か情報が入りました?」
「はい。探していた魔法使いの少女についてです」
受付嬢は一通の手紙を差し出した。
「サフィアさん。現在冒険者登録をしていて、条件付きでパーティーメンバーを募集しているそうです」
「本当ですか!?」
「今もギルド内にいますよ」
よし。
やっと見つけた。
「それでもう一つの爆発魔法の魔導書についてなんですが、貰った地図の場所で本当にあってますか?
行商人の護衛として同行した冒険者に確認したところ貧相な村ではなく、そこそこ大きな村になっていて、
爆発魔法を扱える者も爆発魔法の魔導書を知るものも確認できなかったらしいです」
「そうですか…………いえ、ちょっと気になっただけですので!ありがとうございます。これ代金です」
そうか、まぁ爆破の魔導書が手に入るのはまだまだ先の時系列だしこれからなのかな?
「爆発魔法ですか、残念でしたね手に入れば王都に豪邸を立てれるほどの財産でしたのに」
とイグリス
「まぁ、こっちはあったらラッキー位だったからね仕方ないよ。
それよりもサフィアだ!何としてもパーティーに入って貰いたい行くよ」
「あっ、そうだ受付嬢さんもう一つの銀髪少女の幽霊というかそれに近しい者の目撃情報ってありました?」
本当は天使が行った儀式の途中で才能がある魂が引っ張られて出来た擬天使なんだけど…………。
「いえ、そちらは何も無いですね?黒髪のお姉さんを探し回っていて、魔法使いを名乗るものを次々に斬り伏せていくんですよね?本当にこの街に?」
「ええ、まぁまだ先かもしれないですけど。情報が入り次第よろしくお願いします」
サフィアは貴族の父と娼婦の母の元に生まれた。
父は幾らかの金を母に渡しただけでそれ以降会うことすらなかったと言う、勿論サフィアは父の顔すら知らない。
そして今サフィアは金に困っていた、女で一つでサフィアを育ててくれた母ももうこの世にいない。
あるのは生まれ持った魔法の才能と青色の綺麗な長髪に水色の目そして母似の整った容姿だけ。
この世界で12歳のの少女が生きるには余りにも苦しく、いい顔をして近づいてきた大人達によって母が残してくれた少ない金銭も全て奪われた。
冒険者としてギルドに登録するも独学の魔法ではなんの役にも立たない。
このままいけば奴隷になるしか道はない状況だった。
なので唯一の望みを賭けギルドに自分の魔法の才能を買ってくれること、即ち将来を見据え魔法技術が磨かれるまでパーティーを組んでくれる人を募集していた。
勿論そんないい話がある訳もなく、来る人来る人皆サフィアの容姿狙いでサフィアはもう疲れていた
「もう、奴隷になった方が良いのかな…………」
ギルドに頼み込み、ギルドの掃除係として安い賃金で働きながらため息をつく。
「ちょっと良いかな?サフィアさんで合ってるよね?パーティーメンバー募集してるアシュレイと言います、サフィアさんもメンバーを探してるんですよね?」
またか、とサフィアは思った。今度は貴族のお坊ちゃんの遊びかと
「ええ、でももういいかなって思ってて、折角なのにすいません」
……………………えっ??おかしいなそんな筈は無いんだが。
アシュレイが15歳になって始まるメインストーリーではサフィアはこの年位で奴隷になったって回想が有るんだけど…………。
そう、ゲームではサフィアとの出会いは奴隷商人のお気に入りっていう立ち位置から始まる。
奴隷商人の出す無理難題なクエストを進めていくも実はこの商人にお金はなく代わりにサフィアを見受けできるのだ。
そしてこのサフィア、水・氷魔法と草魔法が使える。
この世界、水・氷魔法はとても貴重で中級まででも鍛えたら国に優遇されるレベル。
まぁ、この段階では魔法の使い方がわからなくて大した事は出来ないんだろうけどそこは僕の知識でなんとでも出来る!
この子は将来国に名を轟かせる魔法使いになる!
…………まぁただ、それを知っているからだけじゃないか
困っている人を放っておけない、だから助ける。
アシュレイとしてこの世界に転生して、前世では絶対思わなかった事を考える様になってる自分がいる。
絶対こんな正義感強くなかったのにな僕…………でも、満更でもなんいんだよな(笑)
よしっ!仲間になってくれたらラッキーだくらいで頑張ってみようか!
「何か困ってる事とかありますか?もし有るなら僕たちで出来る限りの事をしますから。
そうだ、良かったら一緒に軽いクエストでも受けてみませんか?稼ぎは50対50で大丈夫です」
「そんな都合のいい事ある訳ないでしょ」
「もう我慢なりません!アシュレイ様こんなやつ放っておいて別の魔法使いを探したほうが良いのでは?」
「まぁまぁ、落ち着いてイグニス大丈夫だから。
そんな都合の良い事があるんです、僕たちは君の魔法の才能がどうしても欲しいお願いします」
「………………そこまで言うなら1クエスト位なら、でもワタクシ魔法の使い方知らないの……役に立たないわ」
「任せてください!僕でよければ教えますよ」
その日からクエストを受けながらサフィアのレベルアップと魔法の特訓が始まった。
魔力の流れを感じるれるようにアシュレイがサフィアの手を握り……ハッ!っとサフィアは慌てて離れる。
顔が熱い。
何故かアシュレイの方も真っ赤だった。
魔法に関する自論を説明しながら華麗にゴブリンを風魔法で倒すアシュレイ
中々上手く魔法が使えず落ち込むも、親身になってサフィアにあった魔法の使い方を考え。
初めて魔法が発動できた時には嬉しさのあまりアシュレイに抱きつきまた顔が真っ赤になるサフィア。
それはイグニスが貿易都市ヴィラートの騎士団に知り合いがいるため、共に訓練を受けてる最中の出来事であった。
「サフィア12歳 (アシュレイと出会った直後時点)ステータス」
体力12魔力25力10守10速8技9
使用可能魔法(水・氷魔法、土魔法、草魔法、無属性魔法)
アシュレイはスーパーイケメン設定です。




