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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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27/65

22話 影狼鴉族の少女

もし良ければ高評価等よろしくお願いします

「勝った…………のか?」


途中からゴーレムの攻撃があまりにも激しすぎて意識が疎らだったぞ………………。


動けん……。


 ルクはHPが0になり大きい振動と共に崩れ落ち、鉄の塊となったジャイアント・アイアン・ゴーレムと共にダンジョンに仰向けになっていた。

 

「…………、み、皆んな無事か?」

 【ユニークスキル星食い:ギヴエネルギー】


 スキルでゴーレムから奪ったエネルギーを周囲の仲間に配る。

 

「お?おぉ、少し楽になったぜ。勝ったか…………ハハハッ、久々にもうダメかと思ったぜ。


 ………………サキとリリだったか?2人も息はあるみてぇだぞ?意識ねぇけどな――根性あるなお前ら」

 

「ハッハッハ……生きてるならいい、我も寝るzzzZZ」


ダンジョンで倒れるように眠ること数時間……。

 

この匂いは…………肉!!がばっ!!??

 

「肉か!我の肉は何処だ!」

 

「おおっ、ほんとに起きたぜ?ガブガブ」

 

「でしょ?ルクだもの……モグモグ」

 

「モキュモキュモキュ、ゴクゴクゴク、おはよう?ルク」

 

 ルクより先に目が覚めた3人はヴィカがアイテムポーチに入れていた干し肉を齧っていた。

 

「我の肉は!??」

 

「すまんな、2人がものすごい勢いで食うもんだから……」

サキとリリに視線を向けながら頭を掻くヴィカ


「ほら!こんな所にいつまでもいないでとっとと外行きましょうよ!盗賊のアジトの食べ物あさりに行きましょ。」

すでに干し肉に飽きているサキが言うと。

 

「我の肉………………フム! 

まぁいいか、少し怠いが行くか」

 

「その前にその大量の鉄の塊入れてからにしねぇか?結構な金になるぜ?デケェアイテムバック持ってるんだろ?」

 

 アイテムバックじゃ無くてダンジョンにしまってるんだがそれは言えんしな。

 

「良いが、入れるの手伝ってくらるのだろうな?」

 

鉄の塊となったジャイアント・アイアン・ゴーレムと魔石代わりのコアをダンジョン部屋にしまう。そして

 

「おい!見ろよ!オイッッ!レアドロップだぜ!!」

 

 ヴィカが巨大な盾と槍を手に大はしゃぎしていた

 

[鉄の魔盾:斬撃耐性と毒、呪い耐性を装備者に付与]


[鉄の魔槍:サイズ調整可能、装備者の力ステータス+1]

 

「大楯かぁ、ウチらにはいらんな?一様無理やり使うならリリだがどうする?」

 

「フルフル、そんな大きいのはちょっと……」

 

「ならヴィカ、お主にやろう、その代わり槍をくれ!槍は投げれるしな!サキ辺りに使えるかもしれん」

 

「私?まぁコントロールに自信あるしね!」

 

「おいおいっ!?良いのかよ?魔盾だぞ?」

 

「使わないからな!ハッハッハ!」

 

 ドロップ品を拾い水晶の部屋に入ると水晶に手をかざしステータスが+5され特別ポイントも+1される。

 

「水晶は砕いて良いんだったな?」

 

「アア!管理してない迷宮は全部砕く、ワタシがやる!どいてろ」

 

 ヴィカが水晶を砕くと外への転移が始まる。


外に出ると盗賊に捕まっていた18人の女子供が不安そうに身を寄せ合って帰りを待っていた。

 

「悪い!待たせたな、ザンキには逃げられちまったがお前らが無事でよかった!帰れるぞ」

 

 ヴィカが言葉を発すると安堵と喜びの言葉が聞こえてくる。


 そして…………グゥゥーっと安心したのかお腹の音を子供を中心に鳴らしていく。

 

「よしっ!盗賊の食料を漁るぞ!飯だ!炊き出しだ!」

 

「まっかせて!お腹すいたの私」【サーチ】

 

「サキ姉が1番干し肉食べてたのに…………(サーチ結果を聞き駆け出す)」

 

「おいっ!我を置いていくな!ヴィカ、鍋を置いていく湯を沸かしておけ」


ダンジョンウィンドウから鍋を投げ渡し山小屋に駆け出す3人。

 

「オイッ、まぁいいか。昨日のうちに騎士団に連絡を入れておいた、今日はゆっくり休んで明日から移動だ、 街に行く途中にある村で合流する。

もう大丈夫だ」

 

盗賊アジトと内部にて

「「「……………………」」」

 

「何よ!お酒ばっかりじゃない」

 

「盗賊許すまじっ」

 

「酒を飲むと大きくなれないからまだ駄目だ!パーフェクトダンディになってからだ酒は!」

 

 山小屋にあったのは酒、酒、酒と酒に合うつまみ、後は硬い黒パンが大量にあっただけだった。

 

結局、昨日手に入れたスノーウルフの肉を煮込み、塩ナッツで味付けしたスープと黒パンで腹を満たした。

 

「ハッハッハ!どうだ美味いか?美味いだろう!もっと食え食え!ハッハッハ」

 

捉えられた人の中には久々のまともな食事だった者もいて黙々と食事が続く。そんな中

 

「…………ん?全然食べとらんではないか!もっと食え、大きくならんぞ?」

 

 痩せ細り、全身は煤を被ったように黒ずみ、ボロ布を纏った獣人の少女、真っ黒な狼の耳と尻尾、そして背中には一つの黒い羽が折りたたまれて仕舞われていた。


 その少女は配られた食事にも手を付けず、ただ膝を抱えて俯いている。

 

「ウ、でも、ボクなんかがこんな豪華なご飯…………」

 

「気にするな気にするな!食え食え!」 

 

 よく見るとその獣人の少女は周りから浮いてた。

 

 帰れると喜ぶ者、安堵する者が抱き合い、笑いあいながら獣人の子供も人間の子供も炊き出しを囲む中、この少女はただ1人蹲り下を向いていた。


 ヴィカが低い声で手招きする。


 ルクが近寄ると、ヴィカは少女を見ながら小さく息を吐いた。


「そいつは黒狼族と天狗族――しかも鴉天狗との混血だ」


「混血……?」


「ああ。耳は獣人並みに良いが匂いには疎い。羽も片方しか無ぇから、多少の魔法は使えても空は飛べん」


 ヴィカは苦々しげに続ける。


「つまり、どっちつかずの半端者だ。しかも黒狼族も鴉天狗族も実力主義でな……多分、帰る場所が無ぇんだろ」

 

「騎士団が引き取ればいいじゃない!?」

 話を聞いていたサキが答える。


「残念だが、その見た目のせいで周囲からは“災いの半獣人”なんて呼ばれてる。騎士団どころか、受け入れる場所なんざ他にもねぇだろうよ……」


 そして少し目を逸らし、


「……正直、ワタシもちょいと苦手でな」

 

「………………そんな」

 

黒狼族に鴉天狗族か懐かしいな!あいつら一度仲良くなると義理堅くて良い奴らだったな、

それに一人ぼっちとは寂しいものだ。


ルクは知っていた、1人でいる事の寂しさを、8年間1番手のかかる8歳までの間真っ暗なダンジョンで1人で過ごしていたから凄くよくわかってしまう。

 

 フムフム、ヨシヨシ……たったった!←駆け出す音

 

「よし!お主!名前はなんという??」


「エッ?ボクですか?その……わからなくて……オトゥからは黒狼族のしきたりで名前は親からではなく主から貰うものだとかって…………周りからは、その半端者って……」

 

「そんなのは名前では無い!よし、ならば我が決めてやる!……そうだな!ポチ………………ふがふが」

 

「ねえ!私たちに名前考えさせなさいよ!名前があった方がいいわよ!」

「はい!可愛い名前にしましょう」


 何か言いたげなルクを完全に無視し、姉妹二人は少女を囲んで盛り上がり始めた。


「黒っぽいから夜とか月とか?」

「でも優しい感じがいいよね」

「羽も綺麗だし……」


 しばらくして――

 

「あなたの名前はレンカよ!どう??」


「えっと、そ、そうです、ね?」


「??何か嫌なの?」


「い、いえ……その……」


 少女――レンカは戸惑いながらも、どこか嬉しそうに胸元を押さえた。

 

………………サキは知っていた。


サキが暴魔病になった時、気色悪いだとか気味悪いだとか言われた、勿論今まで通り接してくれていた人もいたが……嫌な目で見られるのは辛いのだ!

 

 そしてリリも知っていた。


お腹が空く辛さを、病気が治るかわからない姉を必死に看病し最終的には生贄として差し出された時の人から見放された時の辛い気持ちを。

 

 その時、ルクがニヤリと笑う

 

「まぁ待て待て!サキよ、先に言っておくことがあるでは無いか!」

 

「ッ!そうね……チラリ」


サキがハッとした顔をする。


リリは嫌な予感を察したのか、一歩後ずさった。

 

「え?や、やるんですか?」


「当然だ!」


 三人は勢いよく並び立ち――


「「「我ら正義の味方! 最強パーティー・新魔団!!」」」


 ビシィッ!!


 三人同時に決めポーズ。


 レンカは完全に固まった

 ……………………????

 

「パーティーリーダー担当ルク」(シャキン!)

 

「魔法担当サキ」(デデン!)

 

「け、剣担当…………リリ」(恥)

 

「そしてレンカ、今日からお前が槍担当だ!」

 

「エ???」

 

 突然すぎる宣言に、レンカの思考は完全に停止した。

 

 そしてそれを何だ何だ?と聞いていた周囲の人たちも時が止まったたのように停止したのだった。


「レンカ10歳 ステータス」

 体力18魔力13力16守10速20技16

使用可能魔法(土魔法、風魔法、無属性魔法)


 

 

レンカの過去エピソードは出来てはいます、いつかどこかで触れたいなとは思ってはいます(願望)

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