20話 たくさんのトラップ
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ルク達は岩山の麓でテントを張り休息を取っていた。
「この自動で家ができるやつ、いいな!我らも欲しいぞ」
「この魔力で頑丈に大きく膨らむ簡易テントのことか?そうだな、子供達を助け出し街まで帰ったらやろうか?」
ヴィカが干し肉を食いながらルクに笑いかけると
「良いのか!中々話のわかる奴じゃ無いか!ハッハッハ!」
ルクがさらに上機嫌に笑う
「任せろ!勿論それだけじゃなく別途報酬も払う、まさか探索の魔法がこんな広範囲にまで広げられる魔法使いがいるとはな、この岩山の頂上に盗賊が?」
「ウム、盗賊らしき大人の反応が40、女子供らしき弱った反応が18あるな、しかも」
「しかも?」
「これはダンジョンのすぐ手前だな」
「思ったより数が多い、それにダンジョンか、まさか未発見のダンジョンがこんな所にあるとはな。
本当は一度帰って援軍を呼びたいが、万が一がある早めに何とかしたい。
もう一度聞くが戦力として見ても良いんだな?」
「ウム!何せ我ら」
チラリと目配せをし
頷き返すサキと涙目になって決意を固めるリリそして
「「「我等正義の味方!最強パーティー新魔団(決めポーズ)」」」「だからな!ハッハッハ!」
「クックック、そうか助かるよ、ヨロシク小さな英雄達。
ジャ作戦を説明するぞ、まず夜明けギリギリまでここで休息をとる、そして夜明けと共に襲撃……」
「ねぇねぇ?夜の方がいいんじゃない?アイツらが寝てるうちにババってやりましょうよ?」
「盗賊と言うのは夜遅くまで酒を飲み明け方眠りにつき、夕方になって活発に動き出す奴らだからな、明け方が1番いい。
それで、奥にいるであろう盗賊の頭、傭兵崩れのザンキは私がヤル。
オマエたちは寝てる盗賊共の数をできる限り減らしてバレた後はうまく注意を引きつけながら逃げ回って欲しい、出来るか?」
「無論、全て片付けてしまっても構わんのだろう?」
「……アア、まぁ、やり方は任せる、ザンキって奴は逃げることに関して言えばかなり出来る、ワタシも不意をつくか集中して挑まないとしてないと勝ちきれない、ダンジョンの手前という事は何かあった時そこに逃げる算段なのだろう。
ザンキだけは絶対に逃がさん。」
「ウム!任されたハッハッハ!そうだなバレた後は我が揺動を努める!サキとリリは上手く隠密して子供達を探してくれ。その後は任せる」
「オッケー!任せなさいっ!」「はいっ!」
夜明けの1時間ほど前にルク達は出発し、隠密スキルを使い岩山を駆け上がる。
「見張りは2人か………………はや!」
ルク達が見張りを見つけた直後、高い身体能力で飛びかかり見張りを無効化するヴィカ。
「此処からは別行動だ、頼むぞ小さな英雄」
そう言うと、盗賊のアジトである三つの山小屋のうちの1つに入っていくヴィカ
「任された」
ヴィカと別れサーチで確認し、寝ているものの多い山小屋に侵入し確実に寝ているものから仕留める。
「2人は無理しなくてもいいんだぞ?」
「何言ってんのよ?敵に容赦するなっていったのアナタでしょ?余裕よ」「大丈夫です、出来ます」
何やかんやサキとリリもルクの思考に染まりつつあった。
そして二つ目の山小屋で気づかれ騒ぎになりつつもルクが引きつけつつ盗賊を倒しながらサキとリリは地下室への階段を発見、そのまま下におり捉えられてた女子供を発見する。
するとヴィカが入った山小屋から大きい破裂音と同時に眩い光が外まで照らす。
「オメェら起きろォォ!!敵だ!」
そう叫びながらダンジョンの中に逃げるザンキと、少し遅れて耳を押さえながらそれを追うヴィカの姿があった。
どうする?盗賊は片付けたが弱った女子供を此処に残すわけには…………。
「あの、助けていただいてありがとうございます」
捉えられていた1人の16歳くらいの女性が話しかけてくる。
「うむ、まぁ礼ならヴィカに言え」
「騎士団長様ですか?よかった、私たち助かるんですね?それで騎士団長様は?」
「ザンキを追ってダンジョンに入った」
「それはいけません!あそこはトラップだらけのダンジョンなんです!何も知らないまま入れば危険です。
私たちの事は大丈夫です!出来たら騎士団様をお助けしてくれませんか?先ほどの魔法を見るにかなり高位の魔法使い様だとお見受けします」
………………フム、トラップはサーチの魔法を使えば問題ないか、ダンジョンにも興味あったしやはり行くべきか!
「ウム!任せておけ行くぞサキ、リリ」
ザンキ視点
ザンキは思いっきり蹴りを入れられた脇腹を気にしながらダンジョン内を駆け抜けていた、このダンジョンは石っくりの床に複数のトラップと動く石像がメインのダンジョンで、何度も探索しトラップの場所を把握しているザンキにとっては庭のような物だった。
「くそっ!何でこの場所がバレた、騎士団には見張りもつけてたはずだ…………、ゴロツキを集めただけの盗賊団に未練はないが…………商品は諦めるしかないか。」
チラリと後ろを見ると恐ろしく速いスピードで追ってくる獣人が目に入る。
へっ、このダンジョンに入っちまえばこっちのもんだ!オラヨッ
ザンキが壁の窪みに手を入れると罠が発動し四方から弓矢が飛んでくる、ザンキ自身は安全地帯がわかっている為問題は無いがヴィカは立ち止まりダガーで矢を撃ち落としたり、後退して回避する事を余儀なくされる。
そうこうしているうちに段々とザンキと距離が離れてゆくヴィカ。
「ヨシ、何とか差ができつつあるか、速攻ダンジョンボスの部屋まで行ってそこにあるにあるランダム転移の罠を発動して逃げるしかねぇ…………
ったくどんだけ馬鹿力だあの獣人、蹴られた腹がずっと痛ぇ、こりゃ折れてるな」
その頃ルク達は………………。
ダンジョンに入るとサーチ魔法を使い罠を確認するも、今後の為に(本当は見てみたくなって)罠を発動させながら進んでいた。
「ねぇ?罠ってどんな感じなの?ちょっと発動させてみましょうよ」
「サキ姉だめだよ、今急いでるんだよ?…………ちょっと気になるけど」
「いや、まぁレベル1ダンジョンの罠くらい大したことないだろ?今後の勉強と思って起動してみるか、我も興味あるしハッハッハ!」
(という会話があったとか無かったとか。)
そして、動く石像との戦闘が終わり息を整えていたヴィカに追いつくルク達
………………大きな転がる岩に追われながら
「そこっ!ぼさっとするな!走れ!!」
「!!??……………………は?……何をしてるんだオマエらわァァァ、オオオオオオー!!!」
【フィジカルブーストォォォ!!!】
数々の罠が発動するのをお構いなしに魔法やスキルで罠を無力化し全力疾走で走り抜ける4人。
(殆ど無力化したのはヴィカ)
そしてついに、ザンキがボス部屋の前で息を整えていた所へと追いつく
「!?はっ?もう追いついて来たってのか?…………ん??おいおいおい!なんだあの数のトラップは!どうして追尾型のトラップがあんなに後ろに…………考えてる暇はねぇクソが!」
勢いのままザンキを追いボス部屋に入ると、
6メートルもの大きなゴーレム、ジャイアント・ウッド・ゴーレムが大きな四角形の部屋の中央で起動しようとしており、ザンキが部屋の入り口から見て反対側の隅っこにある怪しげな銅像に走っているのが見えた。
「何かよくわからないけどさせないわよ!」【ウィンドアロー×3】
サキによる素早さ重視の魔法をみて、そのすぐ後ろをヴィカが走る、だがザンキは風の矢を腕に受けながら銅像を壊すとランダム転移の魔法が発動しこの部屋から姿を消した。
「くっ!!逃したか」
「おいヴィカさがれ!ゴーレムが起動したぞ!」
好奇心旺盛すぎるルク達でした。




