11話 遠回りする事が醍醐味なのだ
村を出発してから2ヶ月が経った。
村人の案内での隣町に来たまではよかった…………だが、隣町周辺にはゴーストダンジョンが出来た影響で、スケルトンやゾンビが彷徨うホラースポットとかしていた。
仕方なくスケルトンやゾンビを倒しながら…………
村の中にあった良さそうな剣や防具を拝借しながら。
村人の案内が無くなりダンジョンまで3人でいくことになり、
道に迷いダンジョンに着くまで2ヶ月かかったとも言える。(そうとしか言えない)
「この剣、ちょっと重いかもです」
ピカピカのアーミングソード(騎士が使う剣のような物)を手に馴染ませるように振りながらリリが言う。
「今まで使っていた剣じゃ小さすぎてスケルトン相手に通りが悪いからな、大丈夫だステータスが上がればすぐにちょうど良くなる」
「私も杖欲しかったなぁ〜」
「剣とか盾はいっぱいおいてあったのにな?あの無人の家、まさか魔法使い用の武器が無いとは」
此処に元村人の鍛冶屋がいたら思いっきり泥棒と叫んでいた事だろう、だかルク達はそんな事知ったこっちゃ無いのだ、何故なら誰もいない家は空き家でいらない物の集まりという認識だからだ。
ルク達の知識…………いや、ルクの知識はかなり偏っているのだ。もちろんルクから学んでいる2人も。
「ねぇ!あれなに?」
辺りに霧が漂い、5メートル先すら見通せなくなった草原を歩くこと1時間ほど、少し先に大きな塔のようなものが佇んでいた。
「草原や森しかないこんな場所に真っ黒な塔とは…………これがダンジョンだな。
外にいてもスケルトン共にまた囲まれるだけだ、入るぞ」
[ゴーストダンジョン内部にて]
「ヒョォ〜〜〜」
「よしサキ思いっきりやれ!」
「ふぅ〜……いくわよ」
【スペルマジック:爆発魔法ブラスト!】
爆発魔法がゴーストに炸裂しそのままゴーストは消滅する。
「や、やったのよ、ね??」
「うむ!完璧だぞ。ゴースト系は倒すとそのまま消滅してしまうが魔石と持っていた道具なんかはそのまま落とす。このダンジョンでも同じみたいだな!ハッハッハ!」
「これがゴーストの魔石です?淀んだ青色でなんだか不吉な魔石です」
「まぁゴーストだしな!それよりもほれほれ!倒せたではないか、もっと我を敬え、持ち上げろ!ハッハッハ」
「倒したの私の魔法じゃない…………。まぁでも、一発で倒せるのなら何とかなる……のかな?結構ブラストってMP消費激しいのよね」
「無論策はあるとも!任せておけ、いよぉーし!次からは我も参加するぞ。
リリは今回は周囲の警戒と光魔法フラッシュでの援護に徹していてくれ!任せたぞ」
「はい、頑張りますっ!」
【パッシブマジック:マッピングオン】【アクティブマジック:サーチをマッピングと融合】
ルクのスキルによって、ルクの脳内にゴーストダンジョン迷宮1回層が鮮明に写し出される。
「フムフム、ここの分かれ道は右だな!」
【スペルマジック:ファイアランス!!】
【スペルマジック:ブラスト!】
「ちょっと!ルク!!行き止まりじゃない!何が自信満々にここは右だな!っよ」
「待て待て待て、落ち着け計算通りだ。
我がサーチに狂いは無い!ダンジョンで我の右に出るものはいないと思え」
そう言いながら行き止まりの壁をあちこち触っていくルク。
「おっ!ここっぽいな?おりゃ」壁の一部を押し出すと変形し隠し部屋が現れる
「凄いです!もしかしてお宝が?」
「えっ??お宝?凄いじゃない!!早くいきましょう」
「ハッハッハ!まぁ、お宝と言ったらお宝かな?モンスターハウスだなこれは、ここの部屋に入ったらゴーストに囲まれる気配がプンプンする」
「「……………………」」
「おい!そんな目で見るな!いっぱい魔物を倒して魔石もレベルもゲットだぜ作戦だぞ?どうだ凄いだろ?ハッハッハ!」
「はぁぁぁ〜…………まぁいいわ、強くなれるんでしょ?やってやるわよ!開幕ブラストでいいのよね?」
「いや、せっかくだエクスプロードで行こう!リリ、魔力回路をサキに繋げて魔力をサキに収縮させるんだ。多分2人ならもう出来るぞ」
「やってみます。いくよ?サキ姉」
「ええ、お願いリリ」リリの魔力が繋いだ手をつたいサキに集まっていく。
「いつでも行けるわ」
「よし、入ってすぐブチかませ!いくぞ3.2.1GO!」
ゴーストが1つの部屋に30体集まるモンスターハウスに足を踏み入れた瞬間
【スペルマジック:エクスプロード!!】
巨大な爆発が部屋の中心で起こり半数近くのゴーストが魔石に変わる。
【スペルマジック:ホーミングブラスト】その後すぐさまルクより追尾型の触れたら爆発する魔力弾が大量に放たれ残りのゴーストを消し去っていく
「ハーハッハッハッハッハ!余裕だったな!…………ん?」
魔力の急激な消失で座り込む2人
「な、なんでそんなに元気なのよ」「気持ち悪い、うっ」
「まだまだ魔力コントロールが甘いな!こう、シュっと絞って敵を倒すのに必要な分だけバッ!っとこめてドッ!っと放つのだ!」
「はぁ〜もうそれでいいわよ、それよりちょっと休ませて…………。」
座り込んだ2人に水袋を手渡しドロップ品の回収をしていくルク
「おっ、レアドロップっぽいのがあったぞ!ステータスの書だな!1人1回で5回まで使える、体力を1あげれる本だな!当たりだ」
「そんなアイテムも、あるんですね………………」
「ごくごくごくごく………………ふぅ」
「休んだか?次行くぞーおー!」
「「フルフルフルフル」」
「…………………、まぁ初めてだったしな。しょうがない今日はここで終わるか!」
「殆どMPがからなのよ!脱力感が凄いわ、こうゆうものなの?」
「まぁMPもHP同様0になると死ぬな!知らなかったのか?」
「「…………………………」」
「早く言いなさいよ!見て!見なさい!今の私のMP!2よ!2!!」
「待て待て待て本当に知らなかったのか!あっぶねーー!!
それにそんな見せようとされても基本人のステータスは見れないぞ?
まぁ鑑定スキルでもあれば別だが、我にそんなスキルは無い!」
「私、MP1……………………パタリ」
「…………じー。どおするのよ?来た道戻るの?無理だからね?」
「ハッハッハ!まさか!ダンジョン攻略の策があると言っただろう?」
【ユニークスキルダンジョンマスター:ダンジョン帰還】
ルクがスキルを唱えると黒い渦のゲートが出現する
「我が魔眷属となった2人なら入れるはずだ、さっ、行くぞ」動けなくなっているリリを抱き抱えゲートを潜るルク
「…………え?ここに入る…………の?、もう!説明くらいしなさいよね!!ぴょん」
ルクはハズレの道=正解の道タイプです。




