6話 マンティコア
森に囲まれた小さな辺境の開拓村。
この村では貧しいながらも良い土、
良い水があるお陰で贅沢をしなければ食料に困ることはなく、
屈強な男達が近くの街から派遣されてたおかげで少しづつだが年々人も増え村も大きくなっていっていた。
マンティコアが近くの森に住み着くまでは。
マンティコアはここからさらに森の奥に生まれた、だが天使が数体突然やってきて何かの儀式をする為陣をとり周囲の魔物を倒していった。
知能があるマンティコアは勝てないと知り逃げた、
そしてその先が開拓村だったのだ。
マンティコアは村を遅い人間の味を覚えた。
そしてマンティコアは村人に言った。
毎月貢物として作物を大量に寄越せ、それが無理なら大人なら1人、子供なら2人寄越せ。そうすればそれ以外は見逃してやると。
村人は勿論抵抗した、街からも冒険者が派遣されることがあった。だが、このマンティコアは強かった。
生まれながらの特殊個体にしてスキルが使えたのだ、しかも自分の周りのだけとは言え範囲攻撃スキル。
これにより派遣された冒険者は全滅した、辺境の村には強い冒険者を雇う金もツテもなく村人だけで倒そうとしたこともあるが全て返り討ちにあった。
全てを諦め死を待つだけの村。
他に行く当てもない人だけが村に残り、
良い土も水もあるのに人に活力がなく最低限の食料を育てる事しかしない村の出来上がりであった。
そして時は流れ。
今村では大宴会が行われていた。
大きなキャンプファイヤーがいつの間にか出来上がっており、さらに複数の肉串、
大量のリンゴが並べられていた。
そして生贄として差し出したはずの少女が笑いながら肉を両手に持って頬張っている姿を見て、
様子を見ていた村人達も次々と他人であるはずの陽気な少年と共に肉を頬張る。
「ハーハッハッハ!そうだ食え食え!肉を食え!ハッーハッハッハ。
ほれそこのじぃ!顎が弱いならこっちの肉の方が食いやすいぞ!
そこのオババ!なんだ?肉が飽きたのか?リンゴはどうだ?リンゴがあるぞ?ハッハッハ!」
突如として開かれた宴会は夜遅くまで続いたのだった。
そして翌朝。
……………………。
何か違う(ルクは残念な気持ちでいっぱいだった。そう、この村にはお年寄りと痩せこけた子供と大怪我をしてうまく歩くことができない大人が数人しかいなかったのだ)
「チヤホヤされるって思ってたのに………………。お姉さんにチヤホヤされたいんだ我は!!こんな寂れた村はじめてみたぞ!!ニンゲンってヨクワカラナイ………………。」
「あ、あのう、起きてますか?」
ルクが泊まっていた空き家の扉をノックと共に少女が声を上げる。
「ウム、空いてるぞ」
「お邪魔します。その、昨日はたくさんのお肉に美味しい果物ありがとうございました」
「ハッハッハ、空き家を勝手に使ってるのは我だ、お邪魔しますだの遠慮はいらん。それよりも娘、お主親はいないのか?」
「両親は、えっと、いません。お姉ちゃんが、その、1人」悲しい目をして少女は俯く。
「………………。」
やっべぇぇ、完全に禁句だったかこれ?
ま、まぁ確かに?少し考えれば分かりそうな?感じも、する、か?
よく部下の吸血鬼によく考えてから喋ってくださいって言われてたのに、もしバレたらまた怒られる!
「そ、そうか…………。姉は?姉は元気なのだろう?そう言えば昨日はお腹が空いてなかったのか?お主のお姉さんは?そうだ!リンゴいるか?お見上げにすれば良い!」
「姉は、その、病気で。。体全体に黒いあざが出来て、マンティコアですら敬遠した程で、もう食欲も無いみたいで……ぐすっ、あとどれくらいの持つかも。」
…………………………。最強地雷踏み抜いたーーー!!!
お、おおう。どうする我、な、なにか挽回………………。
ん?「黒いアザ??お主の姉は魔術師か?」
「えっと、魔力は高いって言われ出たみたいですけど、その、この村以外で知り合いもいなくてよく分からず」
「…………。ふむ!我に任せろ」ドヤァ。
少女2人が住む小さなボロ屋に行くと、黒髪青目の少女が草のベットに横たわっていた。
「はぁはぁ、リリ?うっ、ゴホッ」
「サキ姉!」少女の元に走り手を握る。
………………そう言えば名前まだ聞いてなかったな?ハッハッハ。まぁ今はいいか
「サキと言うのか?我は天才魔術師だ。お主の体を治しに来た、少し見せてくれるか?」
「魔術、師?ハッ、もう駄目よ私は、私の体よ?私が1番よく分かるもの。」
「サキ姉!大丈夫、大丈夫だよ!この人、見た目はちっちゃくて頼りないけどマンティコアを倒してくれたの!ホントなんだから!ね??」
……………………(ルクはここ最近で1番のダメージを受けた)「グフゥゥゥゥ。」ガク(泣)←膝をつき涙を流す。
「リ、リリと言ったか?お、お主には後でじっくりと話をする必要があるな。クッ、プルプル」
「ねぇ?リリ。やっぱり、ちょっと」
「だ、大丈夫、大丈夫なはずだから!きっと!多分!ね?サキ姉。お願い、私を1人にしないで」
「まぁ良い、いや良くないな。ウム良くない。が!とりあえず見せてみろほら早く!その服を抜げ」
「「少女達の冷たい眼差し」」
…………………………。あれ?なんでこんなゴミグスを見るような目で我を見て??
「ほれ!わ、我、治せる、、ぞ?」
「はぁぁ。リリ、お願い、手伝って?」
「サ、サキ姉?ちょっとなんか不安になって来たんだけど……良いの?」
「ええ、どうせもう少しの命だし、最後にリリを信じるは、唯一の家族だもん。」
………………我は信じないのか?直すの我なんだがとは言えんなこの感じは…………。
少女の服がはだけ最もアザが酷い心臓の部分を晒す。
「ふむ、やはり暴魔病だな。
魔力が膨大な子供があまり魔法使わないか使っても少量の魔力しか使わないでいると極々稀にかかる病気だ。任せろ治るぞ」
そう言いながらサキの心臓部分に手を伸ばそうとして
「「少女達の極寒の眼差し」」
なっ!シュバ!何と言う殺気!!??思わず飛び退いてしまった。
「な、なんだ?…………あぁ!そう言うことか!心配するな、我が興味を惹かれるのはたぷんたぷんの大人のお姉さんの胸だ!痩せ干せて今にも干からびそうな胸に興味などない!ハッハッハ!」
「フッ、フフフ。ねぇ、アナタ?治してくれるんでしょう?お願いするわ?えぇ勿論お礼に何でもしてあげる?フフフフフ」
……………………。やばいオーラが見える、我は一体なにを間違えた??病気治してあげるのに(ショボン)
「ま、まぁ良い。行くぞ」
【スキル暴食発動:体の中で腐敗した魔力を吸収、代わりに我の魔力を注入……身体に馴染むまで循環】
サキとルクの魔力回廊が暴食のスキルによって繋がり魔力が循環していく。そして少しづつ体のアザが消えていき………………。
「これで完治だな」最後の心臓部分のアザも消えてなくなる。
「サキ姉!サキ姉〜!!うわ゙あ゙あ゙あ゙ん゙」
「治った…………の?本当に……リリ、グスッ、ウッヴヴヴヴゥゥゥゥゥゥ。」
ふむ。水と氷に炎に爆発、風に土もあるか!人族にしては使える属性が多い!これはこれはフムフム。
「さてリリにサキと言ったか!………………グゥゥゥ〜」…………………………。
「飯だ!飯を食おう!!」
ルク身長120㎝(8歳)
リリ身長124㎝(8歳)
サキ身長132㎝(10歳)
アシュレイ身長131㎝(8歳)
頑張れルクくん




