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兄弟だって  作者: 千沙都
7/8

7話

懐かしい響きだった。

昔は呼びにくかったから、ゆぅ、と呼んでいた。

き、がどうしても発音が上手くいかなかったからだ。

またこんな呼び方をするなんて、思ってみもしなかった。

「懐かしい呼び方だな……

俺も昔の呼び方で呼んでやろうか?」

結城の声が遠くに感じる。

まるで、夢の中のような、そんな感じだ。

胸を下肢を攻め立てられると、体中が熱を持つ。

頭もボーっとしてくる。

「ゆぅ…… 好き……っんぁ」

必死で堪えようとする碧李が愛しい。

(もっと、見たい…… 碧李の全てを)

そんな願望が芽生えた。



「もうゆっくり、時間なんかかけられないっ」

碧李の足を開き、秘めた場所まで見えるようにする。

「やだ…… 見ないで……」

足を閉じようとすると、結城はそれを阻止する。

「閉じるな。 少しの間我慢しろ」

少しの間などと言っておきながら、ずっとだった。

秘めた部分に指を当てられる。

「このままだと痛いかもしれないな……」

「いたい?」

その言葉に反応し、体が強張る。

怖がっているのがすぐにわかった。

安心させるように優しくキスをする。

何度も、何度も。 頭を撫でながら。

小さい子に言い聞かせるように。

キスの合間に耳元で、大丈夫と囁きながら。

「怖い……」

「大丈夫、痛くないようにするから。

……少しは痛いかもしれないけど」

言葉の最後には小さく、あお、と呼んだ。

小さい頃に、呼んでいたあの呼び方で……

碧李は結城の腕を掴み、頑張る、と言った。



それを聞いてから、秘部に人差し指の第一関節まで入れる。

「ぅあ…… やぁ…… んん……」

顔を歪めながらも、懸命に堪える姿を見て、

申し訳ない気持ちになりながらも、

人差し指全体を入れる。

「やっあぁ……」

「気持ち悪いよな……?」

それをなくすように、指を動かす。

中をかき回すよに、抜いたり入れたり……

それを続けるにつれて慣れてきたのか、

碧李の声が、苦痛から快楽に変わり始めていた。

それを見計らい、もう一本指を増やした。

「ん…… っあ…… はぁ……っや」

先ほどの行為を繰り返すと、碧李の体の強張りが、

幾分か緩んできた。

それに連れ、秘部も緩んできた。

そのときには、指は三本になっていた。

「碧李、今からきつくなるぞ?」

「ん…… わかった……」

怖がりながらも、微笑む碧李を見れば、

理性は保てなかった。



秘部に結城の昂りを押し当て、

一気に碧李の体を貫いた。

「ひぁ…… ん……ぅ」

「碧李、ごめん……」

悲鳴のような声に、謝らずにはいられなかった。

体を動かすと、吐息と共に声が漏れる。

苦しそうにではなく、気持ちよさそうな声に、

安堵した。

なるべく負担をかけないように、ゆっくりと

腰を揺らす。

碧李は声を上げ、首に回した腕の力を強めた。

それが何よりも嬉しかった。

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