7話
懐かしい響きだった。
昔は呼びにくかったから、ゆぅ、と呼んでいた。
き、がどうしても発音が上手くいかなかったからだ。
またこんな呼び方をするなんて、思ってみもしなかった。
「懐かしい呼び方だな……
俺も昔の呼び方で呼んでやろうか?」
結城の声が遠くに感じる。
まるで、夢の中のような、そんな感じだ。
胸を下肢を攻め立てられると、体中が熱を持つ。
頭もボーっとしてくる。
「ゆぅ…… 好き……っんぁ」
必死で堪えようとする碧李が愛しい。
(もっと、見たい…… 碧李の全てを)
そんな願望が芽生えた。
「もうゆっくり、時間なんかかけられないっ」
碧李の足を開き、秘めた場所まで見えるようにする。
「やだ…… 見ないで……」
足を閉じようとすると、結城はそれを阻止する。
「閉じるな。 少しの間我慢しろ」
少しの間などと言っておきながら、ずっとだった。
秘めた部分に指を当てられる。
「このままだと痛いかもしれないな……」
「いたい?」
その言葉に反応し、体が強張る。
怖がっているのがすぐにわかった。
安心させるように優しくキスをする。
何度も、何度も。 頭を撫でながら。
小さい子に言い聞かせるように。
キスの合間に耳元で、大丈夫と囁きながら。
「怖い……」
「大丈夫、痛くないようにするから。
……少しは痛いかもしれないけど」
言葉の最後には小さく、あお、と呼んだ。
小さい頃に、呼んでいたあの呼び方で……
碧李は結城の腕を掴み、頑張る、と言った。
それを聞いてから、秘部に人差し指の第一関節まで入れる。
「ぅあ…… やぁ…… んん……」
顔を歪めながらも、懸命に堪える姿を見て、
申し訳ない気持ちになりながらも、
人差し指全体を入れる。
「やっあぁ……」
「気持ち悪いよな……?」
それをなくすように、指を動かす。
中をかき回すよに、抜いたり入れたり……
それを続けるにつれて慣れてきたのか、
碧李の声が、苦痛から快楽に変わり始めていた。
それを見計らい、もう一本指を増やした。
「ん…… っあ…… はぁ……っや」
先ほどの行為を繰り返すと、碧李の体の強張りが、
幾分か緩んできた。
それに連れ、秘部も緩んできた。
そのときには、指は三本になっていた。
「碧李、今からきつくなるぞ?」
「ん…… わかった……」
怖がりながらも、微笑む碧李を見れば、
理性は保てなかった。
秘部に結城の昂りを押し当て、
一気に碧李の体を貫いた。
「ひぁ…… ん……ぅ」
「碧李、ごめん……」
悲鳴のような声に、謝らずにはいられなかった。
体を動かすと、吐息と共に声が漏れる。
苦しそうにではなく、気持ちよさそうな声に、
安堵した。
なるべく負担をかけないように、ゆっくりと
腰を揺らす。
碧李は声を上げ、首に回した腕の力を強めた。
それが何よりも嬉しかった。




