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イディアハルモニア  作者: 金柑


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第44音 「設楽弘の場合」



学祭、3日前


「ま、まどか先輩、みんなは?」


「さぁ?笑」


「さってと、仁美手伝いに行かないと。笑」


「じゃね!!笑」


「…」


「お、置いていかないでくださ〜い!!」



「パラっ…」



「…ん?」


「?」


「パラっ…」


……

………


「パタン」


「…ふう、面白かった…」



「…帰ろ…」



学祭1日目


「…ここで良いか」



「にゃー」


「…」


「…乗るな…」


「にゃぁー」


「…ふう」


……


「わぁ、弘!!


びっくりした、てか、なんでこんな所?笑」



茜先輩



「…落ち着く」

「にゃ〜」



こいつすぐ僕に乗ってくるな。別に良いけど



「ありゃ、アンタもいたのかにゃ?

可愛いにゃあ♡」


「…先輩…きもいっす」


「ちょ、ウケる!酷くない!!笑」



なんで人は猫に話しかける時に

語尾が変わるんだろうか?



「あっ!そういや、ニッシーが探してたよ。

飯くらい食べないとって」



そういえば、誘われたような?



「…」

「パタン」


「一緒にいく?」

「…ウッス」


「じゃあ、またにゃ!

後で美味しいご飯持ってくるにゃ♡」



まただ、由希子先輩辺りにチクったら面白いかな?録音しとけば良かった


「…先輩…」

「分かってるし!!笑」



学祭、2日目


「さて、出番まではまだまだ、時間あるし。

もう一丁合わせるか!!」


Camille Saint-Saënsの

ピアノ協奏曲第2番、第3楽章。



先輩、良いチョイス。


茜先輩のピアノを前面に出せる、


僕等らしい選曲だと思う。



僕等には茜先輩がいる。


必然的に、ピアノ協奏曲がメインになる。


普通のオケは上手いピアノがいたって


わざわざピアノを組み込まない。


そんなのナンセンスだ。



茜先輩はお世辞抜きで上手い。


そして、それを当たり前のようにオケに入れる岬先輩、そして受け入れるみんな。


自分でも意外だけど、


最近ここにずっと居たいとさえ思っている。


ふふ、まさか僕が…



今笑ったか?



変わったのか変わってないのか。


変えられた、が一番適切な気がするけど。


とにかく、ここはどうやら


僕の居場所に


なってしまったようだ。



コンバス弾くのも嫌いじゃないし、


本読んでても誰も文句言わないしな。


嫌になるまで、居てやるか。



……


ーーーー

次回 第45音

「ハーフタイム」



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