遊びの音「されどプリン」
イディアハルモニア
とある日
「今週の新作は〜〜♬」
ウチはコンビニに駆け込んだ。
「オゥ、アカネ、ドシタNEWプリンナイネ」
目の前が真っ暗になった…
「はぁあ?ちょ、どーゆー事よ!!」
ウチはタナに詰め寄った
「ハァ、アカネ」
…
「おまえ、バカか?」
「ソンナニ新しい商品デルワケないネ」
「ツクル人、大変ネ」
そ、そんな!!
「ハァ、ショウガナイネ」
タナがゴソゴソしてる?
「コレクエ」
こ、これは!!
それは、夏の終わりの夕日が、器の中で優しく息をひきとったような艶やかなオレンジ色。
遠い南国の、美しくも狂おしい夏をそのまま凝縮したような。
舌の上でとける、黄金色の甘やかな微熱。
喉を通り過ぎた後も、恋の終わりのような切ない余韻がいつまでも吹き続ける。
……
マンゴー、プリン!!
あまりの美味しさについ歌を詠んでしまった…
「モグ…どうしたの…モグモグこれ?」
「お店のと、パカっ…全然、モグモグ、違うよ」
「悪い…モグ…ふぅ〜悪いよ」
タナは呆れてる。
「ゼンブタベてからいうコトジャナイネ」
やれやれしてる。
「タナ、タイのトモダチとツクッタヨ」
「マンゴーいっぱいモラタヨ」
「アカネ、どーせタベルオモタからモッテきたネ」
…
「神よ…」
気がつけばウチは平伏していた。
(あの〜)
…
…
「モウ、やめろ!エイギョウボウガイヨ!!」
平伏し続けたウチにタナ様がお許しなされた。
「タナァ、凄いじゃん!こんなの作れるんだ!!」
ウチはタナの意外な特技にビックリしたよ。
「アカネ、なにもワカッテイナヨ」
「買うタカイネェ、作るヤスイヨ〜〜」
「ねぇねぇ、他にはどんなプリンがあるの??」
ウチはまだ見ぬプリンを求めていた。
「タイ?ソウネ…」
タナが真剣に考えている、期待度爆上がり!!
「フツウヨ」
「ニホンとカワラナイね」
「オンナジヨ、笑」
タナ様…
「チョット、ナニヲイッテイルカ、ワカリマセン…」
(あの〜)
…
嘘っ!!嘘だと言ってタナ様!!!
「ウ、ウチを騙そうとしたって、すぐ分かるんだからね!ギャル舐めんなし!!」
「だって、こんなマンゴープリン初めて食べたよ!!」
タナはやれやれしてる…
「ダカラ、タナいったよ、フツウネ」
「ニホン、なんでもアルネ」
「コレ、タナたちフツウのマンゴープリンヨ」
ピキィーーーーン!!
ウチの中で何が閃いた。
…
…
「ときにタナさんや」
「ナンネ、キモチわるい??」
「タナの「フツウ」は、ウチらの「フツウ」とは全然違うの」
「?」
「タナの国の色々な「フツウ」のプリン、作ってみない?」
「ベツにメズラシクないヨ、似たノイッパイあるヨ」
(あの〜)
分かってない、分かってないよタナ。
「それな!似たのなんよ、ぜーんぶ!!」
ウチはここだって、タナを口説くチャンスだって思ったね、うん。
「市販品とタナが作ったのじゃ、全然違うから!」
「ウチ、タイのプリンもっと食べてみたい!」
「うんん」
「タナのプリンを!!」
決まった!!!!
「…」
「まぁ、ソコマテいうならベツニイイヨ」
勝った!!
ウチは喜びに震えていた、
これからタイ風プリンをタダで食べれるチャンスゲットだと。
「あの〜ー!!」
「レジ、お願いします」
…
……
ウチはめっちゃ謝った。
「ゴメンナサイヨ」
……
ーーーー
次回 第18音
「大会」




