59 夢魔達の井戸端会議
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「ふふ。ふふふ。」
鈴を転がすような綺麗な含み笑い。金の髪と紫の瞳、が二つ。
「ああ、私の時代がくるの。レアゼラはもう終わり。次は私が我が君のお子を産むのよ!」
うっとりと、そして傲慢にルナは宣言する。
「レアゼラだって別にお役御免になったわけじゃないでしょ。一度お相手させていただいただけで、調子に乗りすぎよ。」
隣で聞いていたレナが呆れを隠さずに言う。
「可哀想なレナ。身分も私に負けて、よく分からない男と婚約させられるなんて可哀想。我が君に相手にされないのも可哀想。」
「本当に調子に乗っているわね。良いのよ。ジオルはなかなかの美形だもの。すぐに私にメロメロにさせるわ。そして、ふふ、最後は私を王妃にするために反乱でも起こして死んでいくなんてどうかしら?」
ジオル!逃げて〜レナも人外よ!!
「まあ、なかなか素敵じゃない。その反乱で人間の小娘も殺すのよね?そして、妹とは言え王家の養女で聖女の私が我が君が結ばれるの。」
わ、私も巻き添え!!悪魔さんならノシつけてあげるから殺さないで!!
「リンダ姉様の事?やめてちょうだい。リンダ姉様は殺さないわよ。」
レ、レナ!!
「何よ。邪魔だから殺してくれれば良いのに。どうするつもりなの?」
「ふふ。可愛いリンダ姉様。どうしようかしら。ふふふ。」
こ、怖い!!レナ!姉と慕ってるんじゃないの??
「変わってるわね。あんた、夢魔のくせに女が好きなんて。」
「あら、私は好きなものが好きなの。男も女も人間も悪魔も関係ないわ。リンダ姉様は素敵よ。胸をちょっと揉まれただけで恥ずかしがって、身悶えて。可愛いお嬢様に私がしっかり教えてあげるの。ベルゼ様に捨てられたら私が拾って飼ってあげる。可愛いゲージにおもちゃをたくさんあげるわ。もちろん、欲求が溜まらないようにプロの私がたっぷり愛してあげる。」
犬か猫扱いだった。
「ふーん。私なら男を飼うけど。」
「まあ、そう言うわけだから、リンダ姉様に酷いことしないでね。私、サドじゃないから好きな子を泣かせる趣味はないの。」
いや、飼うとか言ってる時点でドSでしょう?
「はあ。あんたも、小娘も我が君の相手は務まらないわね。我が君が好きなのは人にはSで、我が君にはドMなの。まさに私。」
「子供まで産んだレアゼラはただのMよ。それに、遊びとは言え、リンダ姉様はベルゼ様にここまでさせてるんだから、調子に乗ってたらすぐお払い箱になるわよ。」
「ふん、偉そうに。ああ、こんな時間ね。そろそろ戻らないと。夢魔のサガね。夢の空間が心地よいわ。」
「まあね。でも、気をつけないと。外宇宙の夢は色んなところに繋がってるらしいわ。誰かに聞かれるかも。」
「あら、聞かれたってただの夢じゃない。じゃあね。」
ルナは浮かび上がりどこかに飛んで行った。綺麗な顔と金髪の下が一瞬はっきりと見えた。安珍を追っかけた清姫でした。つまり、顔から下は蛇でした。
残ったレナも飛び上がる。レナは腰くらいまでは人でした。後はやっぱり蛇。夢魔って蛇関係あった??ネットで調べられないのが辛いわ。
「リンダ?起きたの?うなされていたから虫に噛まれたのかもと思って。」
目を開けたら悪魔さんに服を剥がれていた。
「あ、ここに出来物があるね。お薬を塗ってあげる。あ、ここも、ああ、全身塗る方が良いね。少し、ベタベタヌルヌルするけど、我慢してね。」
やめて!量多いです!!ベッドがどろどろになる!!
「気持ち良い?」
「気持ち悪いです!あ、ああ!!」
ハチミツ塗りたくられてるみたい。あ、そんなとこに塗らないで。もう、や、やああ……
「淑女学園のリハーサルだよ。頑張って。ああ、白い肌が光って、髪もねっとり輝いて……耳やほっぺや足の爪がこんなにピンクになって、ああ、ピクピクしちゃったね。綺麗だよ。私の女神。」
リハーサルなの?こんな事する学校行くの嫌です!




