レア様の恋を応援します!
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クリストファー伯の協力要請
一つ、レア様と姉妹のように仲良くする。
一つ、レア様とベルゼ様が良い雰囲気の時は遠慮して離れる。
一つ、ベルゼ様を拒まない。
一つ、嫌な感じで嫉妬する。
その他、クリストファー伯の時々の指示に従う。
ふむふむ。
「嫌な感じで嫉妬というのは、レア様より高価な宝石を欲しがるとかかしら?」
「そうですね。とにかく、レア様が引き立つように嫉妬していただきたいのです。貴方が素直な方で良かった。母も喜びますよ。さて、そろそろ私は自分の部屋に戻りますね。明日の朝、貴方が起きたら扉の鍵が開きますので、お部屋に戻られてください。」
了解です。私、ヒロインのお助けキャラで正解だったのね。ヒロインがマデリーンじゃなくてレア様だったみたいだけど。
ふーん。そっか、魔界に本命がいたのね。子供もいるのね。そっかー。
私はもそもそとベッドに入った。寝よう。寝てやる。眠れないとかプライドが許さないわ。当て馬役にも魂がある。
ああ!でも、でも、悔しいな。悔しいな。力のない私は弄ばれても何もできない。力が欲しい。アスタロトじゃなくても、きっとあるはず。力、私の力……
「愛しい人、早く来て、早く一つになりましょう。」
浅い夢の中、声が聞こえる。大蛇のようにうねる金色の長い髪。赤紫の瞳、貴方はジュブ=ニグラス……
「私は力が欲しいの。貴方は私の力なの?」
ジュブ=ニグラスは嬉しそうに笑った。
「ええ!ええ!思い出したのね。私は貴方の力。貴方の力に宿った人格よ。貴方とひとつになりたいの。貴方を守りたい。ああ、でも、そんな人間の体では私を受け入れられないわ。元の体を取り戻さなくては。体を取り戻したら、カフェとチキンライスと占いの店、北極点に来て。埼玉と千葉と大阪と沖縄にあるの。」
チェーン店!!東京には展開しないの?!
「その内のどの店でも良いの??」
「そうよ。そして、チキンライスを食べて、占い師に力が欲しいと言えば、私は貴方の中に飛んでいける。すぐに、今の体を捨てて、体を探して。愛しい人。」
え?え??優しい顔で、私を見ながら、髪の毛が首絞めてる!!
「あ!!夢!!」
私はベッドから飛び起きた。生々しい、夢だけど夢じゃないわ。危ない、危ない、下手に力を欲しがったら殺されるところだったわ。
カチっと扉が鳴った。開いたのか。まだ、早朝というか、深夜だけど、部屋に戻ってもいいのかしらね?
私は念のため忍び足で自分の部屋を目指した。部屋の鍵は空いていて、自分の部屋だけど、こっそり覗く。誰もいない。
好奇心は抑えるべき。でも、悪魔さんの部屋の中の私の部屋も覗いてみたくなってしまって、そろそろと悪魔さんの部屋に繋がるドアを開けた。
「あー!!!」
開けた瞬間、嬌声と悲鳴が混ざったような、ちょっと嬌声よりな声が聞こえた。
床には花形に飛び散った血の跡と引きずったような血の跡がさらに奥の扉に続いている。
私はドアを閉じた。
悪魔の夫婦が楽しくSMしているのに邪魔をすることはない。当て馬と言われて、プライドの問題もあってちょっと、ほんのちょっとだけ嫉妬してたけど、いやいや、ベストカップルじゃない!
明日から、悪魔さんとレア様の恋を全力応援するわ!!
そして、私は平穏で幸せな人生を歩んで、寿命で死んでから力を取り戻すと。OKOK!




