40 奇跡が起きました
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処女懐胎。神の奇跡によってとか、魔力を使ってなら逆に驚かない。
だが、この奇跡はこの感動は!!
「リンダ……」
彼女は、私の女神は妊娠している。あの、フリンが私を騙ってリンダを襲った日、私は嫉妬してかなり際どいことをした。その時、奇跡的に中に入れていないのに!!
「まさに奇跡。まさに、まさに……」
初めにリンダの様子がおかしいと思った。気分が悪いと言うことが増え、やたらと血を嫌いだした。ジュブ=ニグラスはサバトを好む神と言われている。それなのに、あの程度のことで?そして、微熱を出すことが増えた。
私は恐ろしい予感にグラグラと目眩がした。あの、フリンが、やはり間に合っていなかったのか?それとも、ジオルが手を出していたのか?それとも、それとも??誰だ?誰がこんな事を!!
時間をいじったり、過去を見たり未来を見たりする魔術は齟齬が生じて危険だ。私も色々体験したから、出来るだけ使わないようにしている。
だが、もちろん、この事をハッキリさせないわけには行かなかった。隣で眠っているリンダの中を透視する。受精卵を見つけ絶望的な気分になる。潰してやりたい衝動を懸命に堪えて時間を巻き戻す。巻き戻す。巻き戻す。そして、それは、私との行為に繋がった。信じられなかった。こんな奇跡が……。
私は次の朝、朝食を取らせてすぐ家に帰らせた。フリンのことが、ストレスになっているようだ。フリンの記憶を消して、アルスに、決してリンダに近づけるなと釘を刺して返しておいた。もう、どうでも良い。いや、ある意味、感謝もしてしいる。
婚約パーティーも乗り気ではないようだったな。とりあえず延期だ。ああ、早く結婚しなければ。婚約パーティーなんてしなくて良いから、早く式を!お腹が目立つ前に結婚したい。彼女はまだ気付いていない。どう伝えるべきか??周りにはどう納得させる?あらぬ噂でリンダが傷つくのは避けなければ。
ああ、幸せすぎて、攻撃性が増してきた。取り敢えず魔界に戻ろう。こんな時のために死刑予定の囚人を100人ほど生かしてある。それで収まれば良いが……。




