35 私がSですか?
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「これは姉上、いらっしゃいませ。」
今度は車寄せに第3王子がいるよ。この国の常識はそろそろ変わるべきなのかしら?
「アルス様、ご機嫌麗しくおめでとうございます。お召しいただきましたが、ベルゼ様からもお召しがありましたので、後ほどお伺いいたします。」
「それは楽しみですね。では、兄上のおられる玄関までご案内しましょう。リンダ嬢が車寄せにくる皇太子に呆れてらっしゃると言ったら今日は我慢されたんですよ。最近はずっとこちらにおられるし、魔界でのお仕事は大丈夫なんですかね。」
内緒話だからか顔が近い。やめてよね。王家の兄弟3人を惑わす悪女とか噂が立ったらどうするのよ。
あ、フリンがいるわ。アルスの騎士だから近くにいるのね。
「ああ、彼はフリン・シン伯爵公子です。私の騎士ですよ。リンダ嬢はご存知でしたか?」
「ええ、学園でお会いした事がございますわ。ご機嫌よう。フリン様。」
「ああ、リンダ様覚えていてくださったのですね。あの折は大変お世話になりました。」
「こちらこそ、大好きなお菓子を沢山いただいてありがとうございます。」
「では、フリン君、手筈通りに。」
「は、はい。精一杯務めさせていただきます。」
フリンは一礼して行ってしまった。手筈ってなんだろう?
「実はね、リンダ嬢、彼はベルゼ兄上の影武者も勤めているんですよ。」
「え?」
そうなの?その事実にも驚いたけど、私に言って良いことなの?
「今日はそれを見ていただこうとお呼びしたのですよ。実は兄上は今日居られないのですよ。つまり、貴方がお相手するのは影武者ということになります。」
「え?あの、話が見えませんわ。」
「リンダ嬢、兄上の手のひらで転がされるのはお嫌でしょう?」
「え?いや、その、それはその。」
それはそうだけど、はっきり言うのは不味いでしょ?
「彼は兄でありながら、貴方より身分は下。お好きにして良いのですよ。」
「あの、話が本当に……」
「さ、私はここまでです。どうぞご入浴を。」
私は侍女達に引き渡される。あの、え?私、お風呂に入ってフリン君と何すれば良いの??私がSのSM??




