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32 大自然での閲覧注意

色々あって悪魔さんが我慢できないようです。

32

 屋敷に帰ってきたのが今日の朝なのに、また、夕方に城に呼ばれるのね。最近、屋敷で寝てない気がするわ。私はランに手紙を見せた。


「まあ、新しくリンダ様の宮殿を造られるのですね!なんて素晴らしい!」


 ランが目をキラキラさせる。


「宮殿なんて、今のお城で充分だと思うけど、その相談で今日も呼びつけられたのよ。面倒くさいわ。頭痛がするとか言って断れないかしら?」


「え、ええ、分かりましたわ。では、使者を出して……」


「あー、やっぱり良いわ。体調が悪いなんて言うと、もっと面倒な事になるわ。」


「リンダ様はベルゼ様がお嫌いですの?こんなに愛されておられますのに。」


 ランに呆れられてる?

 でも、ランに全部話したら、精神の心配をされそうで……あ、そうだわ。分かってもらえそうな事があったわ。


「だって、ベルゼ様はSMがお好きなのよ。断ったけれど、また、いつ言われるか分からないし、私が受けないせいで、誰かが被害に遭うかもしれないし……」


 あ、ランが真っ青になった。


「な、な、な、な、な、なんて事。ああ、ジオルといい、ベルゼといい、王家は愚か者の集団なの?!ああ、そんな所に私の大事なお嬢様を!!」


 あ、効きすぎたわね。


「あ、あのね。もしかしたら冗談だったかもしれないし……えと、着替えるのでよろしくです。」


「ああ、リンダ様お可哀想に。お妃になられる時には必ずこのランもお連れ下さいませ。精一杯お守りしますわ。」


 ランは泣きながら、私を着替えさせてくれた。今日は白地に金の刺繍のドレスだ。どうせ着替えさせられるので私好みの動きやすいものにした。靴も低めの物をチョイス。アクセサリーはルビーのセットを。


「え?」


 城に着くとまた、車寄せに皇太子がいた。この国の常識ではあり得ないはずなんだけどなあ。


「お召により参りました。ベルゼ様、ごきげん麗しく、おめでとうございます。」


 何故か固まっている?私何か変かしら??一般常識では車寄せに王子がいるのを見て私が驚くはずなんだけど……


「お嫁に来てくれた……」


 はい?


「ベルゼ様?」


「あ、ああ。君があまりにも美しくて……なんて素晴らしい日だろう……」


「はあ?」


「よく似合うよ。白いウエディングドレスだね。」


「いえ?ただの白いドレスですが……」


 悪魔さんの前で白はやめた方が良さそうだ。

 手にキスしながら指を噛むのはやめて下さい。


「さあ、私の部屋に行こう。君の宮殿の建設は時間がかかるから、まずは部屋の相談をしたいんだ。」


 エスコートされて歩きながらそんな事を言われた。

 

「宮殿ができるまでお待ちしますよ?」


 悪魔さんは不思議そうに私を見た。


「何を?」


「ですから、結婚を」


「宮殿は急がせても2年くらいはかかりそうなんだ。」


 想定内だわ。2年後くらいのつもりだったし。


「ええ。大丈夫ですわ。」


 無表情の美しい顔が近づき、がばっと抱き上げられた。やばい!と思った瞬間、景色が変わる。温かい。お湯??え?ここどこ?


「え?え?え?」


 服も変わっている!何だこの布面積!


「ちゃんと入浴着を着せてあげたよ。ちょっと透けるのが、とても可愛いね。よく似合ってるよ。」


 立ち込める湯気。うっすい布の入浴着。膝に横抱きに乗せられ抱きしめられてる!!そして、滝の下にいるらしく結構な勢いでお湯がかかってる。薄い入浴着が肌に張り付つく。


「ベルゼ様!!さっきの流れからどうしてこうなるんですか?!何故お風呂!?というか、どこの秘湯なの?山の中??何故この体勢!もう私ついて行けません!」


 魂が叫んでいる。こいつの思考回路が分からない!!


「だって、白いドレスで誘惑したくせに、2年も結婚しないなんて意地悪を言うから、自然の中で暖めて身も心もトロトロにしてあげようと思って。さあ、力を入れてあげようね。どうしよう?半分くらい入れてみる?」


 誘惑なんかしてません!いえ、ごめんなさい。もう白のドレスは着ませんから、待って!少しの力でも苦しくて仕方なかったのに、半分も入れられたら死んでしまう!トロトロじゃなくてデロデロの死体になるわよ!


「あ、ん!んん。」


 唇を塞がれる。本当に半分入れる気??死ぬよ、本当に死ぬから!!と思っていると、胸のあたりに大きな手が這う。


「はあ……」


 長いこと口付けられていた。力は入れられていない。でも、もう……湯気と蠢く指と悪魔さんの熱でクラクラになってしまった。


「好きだよ。結婚しよう。もう待ちたくない。君の部屋にパソコンを用意する。ネットも漫画も小説もゲームも何でも用意してあげる。だから君を頂戴。身も心も君が欲しいんだ。力が欲しいなら私の力を分けてあげる。他の男が君をいやらしい目で見ているんだ。早くしなければ。君に愛を教えるのは私だ!」


 に、逃げられない……相手が本気になれば、小娘と魔王、相手にならない。何か言わなくちゃ、やめてもらわないと、あああ。や、だめ。悪魔さん、やめて……

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