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84話 クッキー作り

 さて、転移魔法で家に帰るといつもの特級ポーション作りです。


 今日はなれないことをしたし疲れたかな。


 それでもと、家の中を掃除します。


 きれいなほうがいいですからね。


 実際は、浄化をするだけなのですが。


 リビングにクリスさんがいますね。


 なんかゴロゴロしているみたいです。


 美形だけど、気を抜いているクリスさん可愛いです。


「クリスさん、まだ、眠いですか?」

「ユキ……眠くない、ユキと一緒にいたい……」


 ゴロゴロしたまま、クリスさんが言います。


 甘えん坊なクリスさんです。


 可愛い。


 抱きしめてしまいたいぐらい可愛いですが、我慢します。


 セクハラ禁止。


 モブが、犯罪をしてはいけません。


 というか、ゴロゴロしているクリスさんが可愛いとか、私って駄目な人を好ましいと感じる方向性があるのでしょうか、危険思考ですね、封印しておきます。


 封印、便利です。


 モブにはたくさんの引き出しが、あるのです。


 封印もその一つです。


 それらは、どんな状況にも適するサバイバーな精神の上に成り立つのです。


 通行人の役や、群衆の役や、主人公のそばで買い物をしている役だってモブにはくるのです。


 引き出しが多いに越したことはないんです。


 多くたっていいんです。


 モブ理論が脱線しました。


 さてと、せっかく本屋との物々交換が出来るので、クッキーでも作ろうかな。


 物々交換でクッキーの作り方のレシピ本を買い、そこに書いてある道具や材料をスーパーやデパートなどで購入しました。


 粉ふるいにボウルにゴムベラ、めん棒に泡立て器にクッキーの型抜き、クッキングペーパー、ラップに高級薄力粉、乳飲料の名前のついた高級バター、ショートニング、卵は冷蔵庫にありましたねこれらを使います。


 まずは、プレーンなクッキーですね。


 まず、バターと少量のショートニングをマヨネーズぐらいの柔らかさにします。いろいろ作ってきたなかでこの柔らかさが一番均一になりやすく、仕上がりもきれいです。ここに粉砂糖をいれ、泡立て器でよく擦り混ぜます。次に卵黄を入れきれいに混ざったら、泡立て器からゴムベラに持ち替えるとふるった薄力粉を入れサックリと粉っぽさがなくなるまで、切るように混ぜます。


 生地を氷魔法をかけて、軽く冷やします。


 生地をラップに挟みめん棒で少し薄めに伸ばして、型抜きで生地を抜いたら、クッキングペーパーを敷いたオーブンの天板に並べます。


 生地を少し氷魔法で冷やしたら、温めておいたオーブンであとは焼くだけ。


 簡単ですね。


 よく作っていました。


 懐かしい。


 これを……ケーキクーラーがないですね。


 デパートで購入。


 これの上で冷やして。


 ……冷えたかな?


 クリスさんに持っていこう、デパートでいい紅茶のティーバッグを購入して、紅茶も淹れて。


 よし、リビングだ。


 クリスさんだ、まだゴロゴロしてる。


「クリスさん、クッキーですよ? 私が作りました」


 クリスさんが、がばりと起き上がりました。


 目をキラキラさせてますね。


 どーぞ、召し上がれ、モブからの差し入れです。

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