83話 リュックサック
エリク君が隣から帰ってきました。
さて、私たちも昼食にしましょう。
残りのスープを三等分にして、バターロールをいただきます。
「肉がこんなに、しかも肉に臭みがなくておいしい」
「お兄ちゃん、このスープおいしいね」
ほのぼのしてます。
先ほどの情報とは段違いですね。
うう、世界が温かい。
それにしても、おおざっぱに作ったのですが、まぁまぁの味ですね。
日本の調味料ってすごい。
食後にエリク君が売上金のお金を半分にしています。
リリアちゃんは食器などの洗い物かな。
私はといえば、エリク君とリリアちゃんの服を選んでいます。
だってエリク君の服も、リリアちゃんの服もボロいんですよね。
これでいいかな、無地の服をえらびました。
ズボンに長袖のTシャツ、ワンピース。
ズボンにはファスナーがついていますが、大丈夫でしょうか。
一応大きいかもしれませんから、ベルトも購入しておきましょう。
スキルがバレそうですが、仕方ありません、バレたらバレたで、開き直るしかありません。
服を購入して二人に渡します。
2着ずつ渡してみました。
エリク君にファスナーの使い方を説明します。
ベルトはこの世界にもあるからいいかな。
喜んでますね。
エリク君もリリアちゃんも満面の笑みです。
エリク君がもらってもいいのかと遠慮した感じに言ってきましたが、私には着れないからと押し付けました。
返品って物々交換だから出来るかもしれないけど、別に行う必要はないですからね。
エリク君が半額になった売上金を渡してきます。
鉄貨が多くて重いですね。
エリク君たちの屋台は隣の店にいつも預かってもらうそうで、引いて帰らないのですが、お金だけは持ち帰るのだそうです。
エリク君のバックは肩掛けなんですね。
デパートでリュックサックを探します。
これがいいかな。
かっこいいしっかりとした黒色のリュックを購入。
「エリク君、これを使って。エリク君の今日の頑張りに対してのプレゼント、お金を中に入れて背負うと重さをあまり感じないんだよ」
エリク君がおそるおそるリュックに触ります。
「すごい、こんないいもの初めて触る」
お金をリュックに入れていますね。
ああ、背負いましたか、似合いますね。
リリアちゃんが羨ましそうな顔をしています。
どれどれ、デパートの子ども売り場でキャラクターものの可愛いリュックを見つけました。
これにしますかね。
購入。
リリアちゃんに渡します。
リリアちゃんが感動して涙ぐんでますね。
「お姉ちゃん、ありがと!」
うんうん、美少女の笑顔はモブにとってご褒美ですよ。
その後、雑用をこなして、エリク君とリリアちゃんと笑って別れました。




