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しょぼくない  作者: 何故
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33/35

内側と外側、先と後。

ここまで見た目から頼りなさを感じたのは初めてだった。もう少し身綺麗だったら、こんな感想を持たなかっただろう。

「おい細谷、三人って聞いてたぞ」

「ああ、そっちは別行動」

「別行動?」

あの人、石木田だっけか。まだまともに会話もしてないから、人物像もよく分かってない。交流したいなとは思うけど、まだ機会が無い。榎川さんと一緒だったから、ここで仲良くなれたらなと思ってたんだがな。残念だ。

「遅刻だ」

遅刻かい!前もだったけど遅刻かい!!安心したよ!!!

「なんだよ、そりゃあ。んでいつ来んの?」

「さあ。三十分ぐらい?」

「んだよ」

和泉は悪態吐きながら細谷の隣に座った。

「すみません、今日のケーキセット一つ」

「はーい。お供はコーヒーで?」

「ブラックで」

「かしこまりました」

ケーキセットかい。その見た目でケーキって。ギャップすげえな。

「なんだよ、その目は」

「あ、すみません」

どうやら顔に出てたらしい。いやでも、そう思うでしょ。結構な強面でケーキってさ。




「すみません、遅れました!」

初対面と同じセリフ、しかも挨拶でもなく謝罪で。そんな彼の印象、どちらかと言うとキクさんは、色々な事に振り回される大変な人、そんなイメージに落ち着いてしまった。

「すみません、寝坊しました」

石木田、彼は寝坊助のイメージだ。あまり謝意がこもってない様な、中身のない謝罪。うん、年頃だな。なんつーんだっけ。マセガキ?みたいな感じ。

まあそれよりも、ケーキを前にしてめっちゃ写真を撮っていた和泉さんの方がイメージが付かない。訊けば

「おっさんの趣味なんか、行き着くとこんなモンさ」

との事。まあそんなモンなんだろう。父もキャンプが趣味だし。自分もいつかは行き着くとそんなモンなんだろう。

そう適当に考えていると、二人の前に飲み物が届いた。キクさんはカフェラテ、石木田くんはホットのココア。榎川さんとは逆で、温かい方が好みだそうだ。この二人は好みの気が合わなさそうだ。

「それはそうと、お前等遅すぎだろ。三十分程度って聞いてたが、結局一時間半じゃねーか」

そう、実はそれ位経っている。ちなみに僕は紅茶三種類目を飲んでいる。榎川さんは変わらずアイスココアを四杯。和泉さんに至ってはケーキを三つ、コーヒーは四杯。結構食べて飲んでいて実はひっそり驚いてる。あと細谷さんは二杯だけ。一人だけ控え目だった。

「罰として、奢ってけ」

「え、マジっすか」

ああ、不憫属性がすごいな。少しかわいそうに思えて、こないな。

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