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しょぼくない  作者: 何故
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雨の匂いは、湿気の匂いではといつも思う。

実は最近ちょっとした悩みがある。それはウチに傘が少ない事だ。そしてその内のほとんどはどこかしらが破けてたり、小さな穴が開いてたりする。もちろん家族全員分かってる。でも分かっていながら直したり、買い替えたりもしない。皆面倒くさがってしないのだ。ここら辺は雨が左程多いワケでもないので、梅雨の時期にでもならなければ、折りたたみ傘を持ち歩いていればどうとでもなる。そして今日は、意外と横殴りの雨だ。そういう日はちゃんと大き目の傘を使いたい。濡れたくないから。そしてウチで数少ないまともに使える傘は、父と空が持って行ってしまった。というワケで、何かしらの欠陥を抱えている傘しかない。だから雨の日は少し憂鬱になる。雨とはあまり関係なさそうでありそうな理由で。


結局、先端に穴が開いている傘を使うことにした。これは使っていると、傘の軸の棒に雨水が垂れてくる。なんで手元が濡れる。だから定期的にハンカチで隠したり、拭い取っている。これを使う時は、本当に面倒だ。

さて、今日は雨なのでいつもの公園ではなく、近くのコンビニに集合となっている。榎川さんと一緒に連れていくそうなので、ちゃんと話せるか心配だ。そう、何を隠そうコミュ障だ。話せないワケではないのだが、そこに至るまでが自分の中では色々と面倒なのだ。まあ要は面倒な性格というワケだ。

そうこう考えてると、当のコンビニに着いた。手元が濡れて、泣いたワケでもないのにハンカチがすごい濡れた。これならタオルを出しておけば良かったと後悔した。まあそれも今更か、と考えつつお茶を買った。これも家から持ってくれば良かったと後悔した。

今日も送迎は細谷さんがしてくれるそうだが、駐車場にはそれらしい車が見当たらなかった。とりあえず到着したとメッセージを送った。朝とはいえ、近場にバス停があるのでコンビニに雨宿りしてる人が意外といた。この中に榎川さんもいるのだろうか。でも探すのも面倒なので、入口付近にあるイートインスペース辺りをうろうろした。

十分無いぐらいだろうか。細谷さんから駐車場に着いたから来て欲しいという旨のメッセージが来た。サッと見渡すといつもの車両が目に入った。傘をさしてコンビニから数歩出ると、後ろから傘が開く音がした。気になって振り向くと、彼女が、榎川さんがいた。ただその下した髪はこの前の金髪ではなく、濃いめの青色に、白の差し色が入った髪色をしていた。

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