【99】ドローンで守られた島
バァーーーン!
真っ暗な島で爆発が確認できた。
「アタック1、2、やったか?」
「爆発を確認!さらに爆撃を継続します」
ヒュゥーー、ヒュゥルル、ヒュゥルルーー
アタック1は爆弾を投下した。
ドォーーンッ!
ドーーーンッ!
ドォーーーンッ!!
「地上で爆発を確認!」
パシュン!パシュン!パシュン!
シュィーーーン!
シュシュシュイーーーン!
爆発した場所とは違う所からレーザーが発射された。
ガガーン!
「アタック2、被弾!」
アタック2は、左翼にレーザーを受け、煙を引いて降下していった。
「トーピー1、2、は5,000より降下。レーザー発射地点を確認。ミサイル攻撃をおこなう」
パシュー、パシュー、パシュー
ドーン!ドドーン!ドーン!
パシュー、パシュー、パシュー
ドドーン!ドーン!ドーン!
「トーピー1、爆発を確認」
「トーピー2も確認した」
「トーピー1、2、これより降下、人員を降ろす」
「アタック1は、援護せよ」
ドォーーーーーーッ
バタバタバタバタバタバタ
垂直離着陸用のローターが激しく回転する。
魚雷艇1号は、木の間隔が広い空き地のような所に降下した。
「降下!降下!ゴー!ゴー!ゴー!」
艇長がドアを開けて、大声で命じた。
リーダーの人間が1人と、10体のHDが飛び降りた。
「トーピー1、降下完了」
2、30メートル先にも多少広い所があるのだろうか、魚雷艇2号も木立に隠れるように降下してきた。
バタバタバタバタバタバタ
重力が2倍になっているので、魚雷艇もホバリングするために相当なパワーを必要とするはずだ。
「トーピー2、降下完了」
「アタック1、了解。トーピー2は、待機せよ」
人員を降ろし終えた魚雷艇は、アイドリングしたまま着陸待機し、攻撃機1機で上空警戒することにした。
装備や銃がとても重い。何か物音がして一旦伏せると、起き上がるのにも体力を使う。重力というのは、厄介なものだ。
プゥーン
何か聞こえる。
プゥーン、
プーーーーーン、
ブゥーーーーーーーン
「ドローンだ!」
シュシュシュシュシュシュィーン!
シュシュシュシュィーン!
プーーーーーン
ブゥーーーーーーーン
シュシュシュィーン!
シュィン!シュィン!
何機もの小型ドローンが飛んできて、攻撃を始めた。
「こちらリーダー1、ドローンの攻撃を受けている」
パシュ!パシュ!
パパパパパパ、パシュ!
上陸部隊も反撃を始めた。
プーーーーーン
シュシュシュィン!
パパパパパパ、パシュ!
パシュ!パシュ!
バーーーン!
ドローンのレーザーと、上陸部隊のレーザーや銃弾が入り乱れて飛び交う。
高速で飛び回る数十のドローンを射撃するのは、困難を極めた。
バーーーン!
ドカーーン!
HDが被弾し、次々と破壊されていく。
「こちらリーダー2、これでは無理だ!」
「こちらリーダー1、退却する!」
「退却!退却!」
魚雷艇はエンジンの回転を上げ、乗船に備えた。
キィーーーーーン!
パパパパパパシュー!
攻撃機が魚雷艇の周りのドローンを撃つが、ほとんど当たりはしない。
「こちらアタック1、とても落としきれないので、援護射撃とする。急いで乗ってくれ!」
キィーーーーーン!
パパパパパパシュー!
パシュ!パシュ!パシュ!
「乗れー!早く乗れー!」
リーダーが号令を掛けるが、2、3体以外にもう戻ってくるHDも無い。
「こちらリーダー、乗艦完了!」
「了解!トーピー、退却します!」
ドァーーーーーーーーー!!
バタバタバタバタバタバタ!
2隻の魚雷艇は、フルスロットルで上昇した。
シュシュシュシュシュシュィーン
カン!カン!カン!カカカン!
威力は小さいが、多くのレーザーが当たる。
カン!カン!カン!カカカン!
「こんな石コロみたいのでも、嫌というほど当たったらもたないぞ!」
「一気に振り切れ!」
艇長は、パイロットに言った。
ギュィィーーーーーン!!
2隻は、フル加速した。
ドガーーーーンッ!!
後方に着いてきた攻撃機が爆発し、墜落していった。
ドローンの攻撃に耐えられなかったのだろう。
「くそっ!!あんな虫ケラどもにやられるなんて!」
リーダーは、予想外の展開に悔やむしかなかった。
* * *
キュゥゥゥーーン
[もがみ]の格納庫に戻った魚雷艇がエンジンを停止し、俺や艇長たちが降りて見ると、よく戻って来れたもんだと驚くほど穴だらけだった。
小型ドローンの小さなレーザーだったから、これだけで済んだのだろう。
とは言え、こんなもんでも人間に当たれば無事では済まない。
今回のことも含め、敵は予想外の対策を用意している。それを踏まえて今後の作戦を練らなければならない。




