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PS72パルサー星系防衛軍  作者: 星野 光一
92/132

【92】先遣海兵隊、生体反応なし

「司令、連絡用潜宙艦が到着しました。方位930、距離6,850万キロです」

[もがみ]のレーダー担当ナラル中尉が報告した。


「来たか。とりあえずこの方法しかないか」

「そうですねー」

「惑星と我が艦隊の距離は?」

「120,000以上をキープしています」

中尉が答えた。


「しかし、惑星からの反応が何も無いな? それが逆に不気味だな」

「そうですねー。何か反応があってもいいですよね」

「こちら[ドク・ワン]先遣海兵隊現地司令部」

海兵隊から連絡だ。


「こちら[もがみ]、どうぞ」

「惑星に基地があり、先遣隊が突入した」

「敵がいたのですか?」

俺は、逆に聞いた。


「相手の詳細は、まだ不明だ」

「そうですか。あながち見当外れではなかったですね」

俺は、言ってやった。


「ま、そう言うことだ。また進展があったら、連絡する。以上」

あんまり、要らない連絡だ。


* * *


「こ、これは、なんだ?」

ハンガーに突入した海兵隊員は、ライトで上の方を照らして見上げていた。

「宇宙軍の艦艇ですね」


ドカドカドカドカ

大勢の足音がハンガーに入って来た。


「もー、装備が重すぎてダメだ!」

「ここは、なんだ?」

まちまちに色んな事を言っている。


「宇宙軍の艦艇の格納庫だ」

先に来ていた隊員が言った。


「ああ?ウチらの船?」

「古い型もありますね」

「どういうことか、調べる価値があるな」

「HDに記録させておけ」

「了解」


キィーーン

「ん?何か音が??」


キィィーーン

「何の音だ?」


キイイイーーーン!

ドッカーーーーン!!

ドドドーーーーン!!

ドドーーン!

ドーン!

ハンガーのあちこちで爆発音が起こり、火柱が上がり、破片が飛び散った。


キイイイーーーン!

ドッカーーーーン!!

ドドドーーーーン!!

ドドーーン!

ドーン!

「爆撃だ!!」


キィィィーーーーン!!

飛行体の音がする。


「どこかの下に隠れろ!」

ドッカーーーーン!!

ドドドーーーーン!!

ドドーーン!

ドーン!


「こちら先遣隊、司令部どうぞ!

こちら先遣隊!爆撃を受けている!」


バタバタバタバタバタバタ

ギュギュギュギューーーン!

爆破されたドームの上を飛ぶ魚雷艇が見えた。


シュバッ!シュバッ!シュバッ!

敵の飛行体と交戦しているようだ。


「アルファ・リーダーより、アルファ・バードどうぞ」

「アルファ・リーダー、無事ですか?」

「バード!敵の爆撃だ!」

「分かってます!敵は艦載機です!」

魚雷艇のパイロットが言った。


「艦載機だと?」

「小型で高速で数も多くて、ヤバいです!」


キン!ピキン!

バリ!バリッ!


「ちくしょー!やられた!」

「アルファ・バード!大丈夫か?!」

「ちくしょー!!不時着します!!」


バリ、バリ、バババッ!!……………

通信が途切れた。


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

「今度は、なんだ?」


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、

ピシュン!ピシュン!

ピシュ、ピシュン!

レーザー銃の光が飛び交う。

「どうなってる!誰か答えろ!」


ピシュ、ピシュ!

ピシュン!

「銃を持ったHDの大軍です!」


ピシュン!

「アルファ・リーダー!ヤバいっす!」


ピシューー!

ピシュン!


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、

ピシュン!ピシュン!


「すげー数です! うあっ!………」

「大丈夫か?!」


「[ドク・ワン]![もがみ]!なんでもいい!援軍を!援軍をよこしてくれ!援軍を頼む!!」

基地に突入した海兵隊は、空と陸から、完全に包囲されていた。


* * *


「潜宙艦が接舷します」

サクラが報告した。


「ずいぶん早いな」

俺は、言った。


「やはり、潜宙艦は速力がありますよね」

「そうなのか」

「通信用HDが来ます」

サクラが言った。


「分かった」

ブリッジに通信用HDが上がってきた。


「通信用HDの[HDM-7254-8…]」

「ストップ。自己紹介は不要だ。連絡事項を」

俺は、言った。


「1、異次元通信回線工務は即時着工する。

2、先遣海兵隊の報告に基づき、1個師団を準備中。

3、緊急時においては、海兵隊長の命令に従うこと。」

「了解した」

HDの連絡に対して、俺はそれだけ答えた。


「今の状況のデータを持って、火星へ戻れ」

「了解しました」

通信用HDは、ブリッジから出て行った。


「司令、惑星で何か起きているようなのですが、電磁波の影響か、状況が把握できません」

サクラが報告した。


「通信できないのか?」

「はい」

「[ドク・ワン]に聞いてみろ」

「[ドク・ワン]も、分からないようです」

惑星で何が起きているのか?


* * *


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、

「生体反応無し」

「こちらも、生体反応無し」

「外部に3体の生体反応あり」

「対応せよ」

「了解」

HDが話し合っていた。


「こちらチャーリー・チーム、リーダーどうぞ」

不時着して生き残ったチャーリー・チームの3隊員が仲間を探してハンガーに向かって歩いていた。


ピシュッ!ピシュッ!ピシュン!

3人はHDに撃たれて死んだ。

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