表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PS72パルサー星系防衛軍  作者: 星野 光一
51/132

【51】第1遊撃機動艦隊司令官を命ずる

サクラは、第3駆逐艦隊の6艦の艦長へ、艦長専用チャンネルで俺に連絡を取るように要請した。


シンヤ(いそかぜ艦長)

「どうした?」


俺(しらかぜ艦長)

「みんな集まったか?」


シモダ(きぬかぜ艦長)

「シモダ入ります」


タグチ(さわかぜ艦長)

「タグチ入ります」


アツシ(はまかぜ艦長)

「イシダ到着」


ヤマナカ(あきかぜ艦長)

「ヤマナカ入ります」


カズ(つきかぜ艦長)

「ドバシです、お待たせ」


俺「ドバシ艦長は、いつも遅いなー」

カズ「申し訳ありません」


俺「まあ、いいや。実は[SRL5150便]が牽引ビームで捕獲されたということについて、銀河系の水平方向に対して、上方向 へ牽引されたものと推測した。そして今回、太陽系からわずか90光年の位置にいた第9機動艦隊から、太陽系の上方向に進む物体を探知したので、その正体確認依頼が司令部へなされ、その通信をサクラが傍受した。まだ命令は受けていないが、現時点で待機状態にあり、なおかつ太陽系内にある我が艦隊が、この任にあたってしかるべきではないかと考えるが、どうか?」


アツシ「90光年も先の物体で、[5150便]の確率は?」

俺「んー、かなり低いな」


ヤマナカ「でも、行く価値はありますね」

カズ「ヒマだしね」

俺「そーゆーふーに言うなよ」


カズ「申し訳ありません」

タグチ「行きましょう」

シンヤ「違っても、何かあるかもしれないし」


俺「じゃ、行くか」

全員「賛成」


* * *


「おおいぬ座方面軍第3駆逐艦隊、旗艦[しらかぜ]より、火星本部作戦司令部へ」

「こちら作戦司令部、[しらかぜ]どうぞ」

「本艦隊は現在、ガニメデ軌道上での民間船捜索の任を解かれ、待機中である。ついては、太陽系上方向に向かう不明物体の追跡調査の任務に志願するものです。検討願います」

「こちら作戦司令部、趣旨は承知した。検討するので、しばし待て」

「[しらかぜ]了解」


「あ、別件だが、知らせがある。

貴艦隊はおおいぬ座方面軍から離れ、

独立の第1遊撃機動艦隊とする改編命令が出た。

旗艦は、ミサイル巡洋艦[もがみ]

司令官は、[もがみ]艦長、クロダ大尉とする。

艦隊編成は、旗艦以下現存7駆逐艦の8艦とする」

「………」

俺は、何を言われているのか分からなかった。


「[しらかぜ]とれたか?」

「あ、こちら[しらかぜ]、あー、その……」

なんて答えていいんだ?


「艦長、命令拒否するのですか?」

サクラが言った。


「いや、独立艦隊だってよ?」

「はい」

「ミサイル巡洋艦だってよ?」

「はい」

「その艦長で、司令官だってよ?」

「だから、なんです?」

サクラが、イラついて言った。


「やった方がいいかな?」

「やらなかったら、どうするのです?」

「………、そうだな」

「こちら[しらかぜ]、先の命令、了解しました」


* * *


「こ、こちら[スペース・ブルー・ライン229便]!

イオ管制センター応答せよ!イオ応答せよ!」

「こちら、イオ管制センター。[SBL229便]どうぞ」

「大変だ!船が!船が!連れて行かれる!」

「こちら、イオ管制センター。[SBL229便]どうした?」

「こちら[SBL229便]、現在、天王星基地から火星基地へ航行中。レーダーが木星軌道はるか上方に複数の船影を探知。2隻は大型船クラス、3隻は中型船クラス。

1隻の大型船が、もう1隻の船と電磁波で連結している模様。もしかすると、[SRL5150便]かもしれない!」

「こちら、イオ・センター。[229便]、確かか?」

「この距離じゃ、分からんよ!」

「[229便]、救助活動に入れるか?」

「そんなの、かんべんしてくれ!」

「救助しないと、宇宙航行法違反だぞ!」

「そんなもん、知るか!」


* * *


「火星本部作戦司令部より、[しらかぜ]どうぞ」

「こちら[しらかぜ]、司令部どうぞ」

「先の要請の、[SRL5150便]の捜索志願を認める。

次に命令だが、民間船より[SRL5150便]かと思われる情報が入ったので、これに基づく捜索をせよ。

次に艦隊についてだが、[もがみ]は現在、火星基地のハンガーで点検中である。終了後、[しらかぜ]行動宙域に派遣するので、[もがみ]へ移行するように。以上」

「[しらかぜ]了解」

俺は、司令部との通信を切った。


「俺の艦は、点検中だと」

「きっと、乗り心地いいですよ」

サクラのジョークは、なかなかいい。


「さて、その目撃情報のデータを各艦に共有させてくれ」

「了解しました」

サクラは、[SBL229便]の報告情報を、艦隊の6艦に流した。


「木星軌道の上方向?」

「ガニメデ軌道からズレて行ってるのですね」

「軌道からの距離は?」

「[229便]情報では、20万キロほどです」

サクラが答えた。

「よし、各艦に航行準備を通達せよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ