表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アラサー魔法少女ラヴリームーンの引退  作者: 有栖賀馬頭(TL名義は朱里雀)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/26

14

 黒瀬は社長室の椅子に座り、足を組んだ。


 月歌には言わなかったが、仕事が残っているのでデートの後に出社したのだ。


 それがなくても、夕方には家に帰すつもりだった。まだ警戒されているし、即物的な男だとは思われたくない。


 黒瀬はため息を吐いた。

 雨の中で出てしまった衝動的な黒瀬の言葉に、月歌はドン引きしていなかったか。随分と固まっていた。


「しゃちょー、来てたんだぁ。今日はデートだったんじゃなかったの?」 

 会社に住んでいると言っても過言ではない部下、浅黄あさぎに話しかけられ、黒瀬は眉を上げた。


「今日は休日だぞ、働き過ぎだ」

 浅黄は顔と言動こそ幼いものの優秀で研究室を率いている。しかし、優秀すぎて、放っておけば寝食を忘れ永遠に研究をしてしまう。

「しゃちょーだって仕事しに来てるじゃん」

「俺はいいんだ、社長だからな。全く、出前でも取るか」

「やったー寿司にして! 味噌汁も!」


 全く、遠慮がないものである。昔はもう少し敬われていたはずだ。

 あれがいいこれがいいと選ばせるのは面倒なので、セットを打ち込み、サイドの味噌汁も追加する。

 昔に比べ、我ながらスマートフォンの扱いにも随分と慣れた。


「それで、副社長おすすめの謎解きはどうでした?」

 勝手に応接用の茶を淹れて、仕事から離れて休憩する気になってくれたのはいいが、肴にされるのは勘弁して欲しい。


「問題なく、楽しく過ごせた」

「ふーん」 

 黒瀬の分も淹れてくれた茶を机の上に置きながら、浅黄が顔を覗き込んできた。


「敵の女の子を騙して楽しく過ごすだなんて流石だね、僕らの魔王様」 


 黒瀬は、いや、魔王、イヴリース・フォン・ハーデス・アルシャイターンは肘置きの上で頬杖をつき、余計なことを言う地球侵略時以前からの最古参の部下の一人、イエロージョーカーを睨めつけたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ