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13:続々・ダンジョンについて考えてみる

 なろう的ダンジョンについて考察していきました。先の話では、ダンジョンの生態系を維持させるために必要なものとして、空気、水、食料


4.自分のいる部屋から外へつながる通路がいつ用


 ダンジョン内部にたくさん部屋があるのなら、そのうちのいくつかは開かずの間であってもいいわけですが。ともあれダンジョンの外と内とをつなぐ通路は最低限でも必要です。

 出入口のないダンジョンって誰も入れないし誰も出てこれない。それってもはや古墳。考古学者とか盗掘狙いの連中なら穴を掘って壁をぶちぬいたりするかもしれない。しかしなろう的ダンジョンでそういうのはない。お話の都合上、ここはダンジョンですよーっていう分かりやすい入り口がないとホイホイ冒険者が入る気になれませんし。というわけで今回は、ダンジョンの構造を考えてみましょう。


①出口も入口もない

②出口はあるが入口はない

③入口はあるが出口はない

④出口と入口が1つしかなく、出口と入口が同じ

⑤複数の出口と入口がある

⑥出口も入口も自由自在に作れる


①出口も入口もない


 論外。


 と言いたいところですが、ダイの大冒険で出てきました。「大魔王様の居場所へ続く門は閉ざされている。ただし我々はルーラで移動できる」って奴。要するに空間転移やら召喚やらを前提とするなら自由に出入りできる。ただ、「ちょっくらダンジョンに挑戦すっか」って連中は門前払いですね。入りたいなら侵入するための穴を作らなきゃ。


②出口はあるが入口はない


「このダンジョンから出ることはできるが、誰も入れない」


 うーん……?


 子宮を連想させる仕組みですね。誰しもがそこから出てくるが、出た後は戻ることはできない。ダンジョンというよりは魂の座のような「転生待ちの英霊たちが待つ空間」といえそう。ダンジョンの出入り口でこういう構造はあまり見かけないです。もちろん、ダンジョン内部の”部屋”の1つとしてなら全然ありです。上層階に落っことされた後の部屋とか。侵入者を外へと強制排除するトラップとか。


③入口はあるが出口はない


 黄泉平坂。エレキュシガルが鎮座まします冥界。悪魔が封印された地獄の階層構造。ようするに死を暗示するような空間。

 ダンジョンの出入り口で言えば絶対に入っちゃいけないヤバイとこですし、ダンジョンの部屋で言えば「落とし穴だ!!!」ってなるやつ。どうしよう。ルーラじゃ帰れないからリレミトを使うしかない。帰還の魔法陣なり呪文なりアイテムがなかったら詰むやつですね。空を飛べれば別かもしれません。



④出口と入口が1つしかなく、出口と入口が同じ


 行き止まりの部屋。その部屋を見て何もなかったら引き返すしかない奴。次の部屋につながる通路もない。

 ダンジョンの部屋だと、宝箱があったり、ボスが控えていたりします。何らかの魔物用の住居として考えると、行き止まりの部屋は一番落ち着く構造なので(通路になってる部屋だと見ず知らずの奴らが行ったり来たりして落ち着かない)、こういう部屋はたくさんあるんじゃないでしょうか。

 ダンジョンの出入り口としてもオーソドックスです。侵入した穴から出てくる構造。実に分かりやすい。

 ただこの構造、致命的な欠陥が2つあるんですよね。1つめは毒ガスに弱いこと。ハンター×ハンターで睡眠ガスを使って中の生物を眠らせるシーンがありましたが、ダンジョンでこれやられたらかなり厳しい。聖水を揮発させて内部に流すとかね。勇者パーティは元気で中の魔物は瀕死になってしまう。2つめはいざというときの逃げ場がないこと。

 防衛拠点のお城でも要塞でも、隠し通路的なものがあって要人を逃がす仕組みが作られています。いざというときの為に。

 自称勇者とかの面倒くさい連中が襲ってくるような状況なら、用心してもしすぎることはない。実力のある魔王なら逃げ道が不必要としても、子供とか妻とかの大して強くない家族はそうはいかないでしょうし。


⑤複数の出口と入口がある


 これ。防御面と実用面、そして実現性を考えると一番アリなのがこれ。


 ①、②はダンジョンって定義しづらい構造。③は死の世界とかのヤバイ奴で物語的には採用しづらい。定義からすればダンジョンとは言い難く、入ったら全滅確定して戻ってこれない奴ですし。④は解説したような欠陥があります。しかし、⑤にはない。毒ガスを流されても換気しやすいし、いざというときに逃げられる。

 ただし、出入口が複数ということは、侵入経路も複数ということになる。門番のような魔物も複数配置しないといけませんし、④に比べて侵入はしやすくなってしまう。そのあたりの兼ね合いは隠し扉などのギミックで調整が必要でしょう。忍者屋敷とか防衛拠点としてのお城とか隠し通路がある構造は多いですしね。


⑥出口も入口も自由自在に作れる


 ご都合主義ダンジョン最終形。建築とか物理法則とか全部無視して「ダンジョン主の魔力で好き放題しました」という奴。攻守ともに完璧ですね。これにより「セッ〇スしないと出られない部屋」トラップも生成可能ですよ。夢が広がります。毒ガス対策も万全ですね。部屋を開け閉めしてガスを遮断しつつ換気ができるわけですから。

 これ、現実世界の構造としてはまずあり得ないんですが、そもそも現実世界にダンジョンはありませんし。なろうダンジョンだと階層を作る連中が手あかにまみれるくらいいるので、勇者なりに侵入された後に出入口を操作するとなれば、勇者たちにとってはかなり脅威になります。部屋に入るたびに閉じ込められるのなら、部屋をぶち抜く労力が必要になりますし。

 ただ、「敵が使う武器は自分たちも使える。自分たちが仕える武器は敵も使える」というルールをあてはめますと、「ダンジョン生成能力をハッキングして魔王を閉じ込める」とかできそうですね。チートスキル「ダンジョンハッキング」とか。まだ見たことないんですが誰か書いてませんでしょうか。わりと面白そう。



 というわけで、①~⑥のまとめ、「ダンジョンの出入口がどういう仕組みなのかで攻略法が大きく変わる」


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